恋と努力と再テスト

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:れもん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.07.01

私、小松崎フタバ、高1。
大、大、大ピンチです、、、





実はこの前、
テストがあったんだ。





それで、なんと、
赤点を取ってしまいました、、、
ガーン。





再テストが
あるらしいんだけど、
絶対無理、、、





ってことで、
親友で秀才のユアに
教えてもらおうとして
いたんだけれど、、、





フタバ「ユアー!
数学教えてー!!!」





ユア「あ、ごめん、フタバ。
私、今日ダンスレッスンの日で、、、」





フタバ「えーー!
分かった、頑張ってね!」





ユア「うん、ごめん。
頑張るわ」





マジかーーー!!!





うーん、、
もう自分で頑張るか!





と思っていたけれど、
結局勉強する気になれなかった。





そうしたら、、、





タイヨウ「ふうーーーって、
小松崎!?
まだいたのか? 何してんだ?」





フタバ「あ、タイヨウ!
部活おつかれ~!」





今のはクラスメートの
タイヨウ。





サッカー部のエースで、
結構イケメン。





もちろん、
男子からも女子からも
先生からだって超人気。





しかも、勉強も結構できる。





フタバ「あのね、、、」





と、事情を説明した。





タイヨウ「えー! 赤点!
再テストなのかー!
誰かに教えてもらったら?
ほら、工藤ユアとか仲いいだろ?」





フタバ「私もそうしようと
思ったんだけど、
ユア、いっつも
ダンスレッスンで、、、」





タイヨウ「そっか。
あ! いいこと思いついた!
明日の昼休み、屋上来い!」





フタバ「え? 屋上?
なんで?」





タイヨウ「いいからいいから!」





フタバ「別にいいけど、、、」





こうして、私はタイヨウに
屋上まで呼び出された。













・*。・ 次の日・。*・





私はお弁当を持って、
屋上に向かった。





屋上は初めて。





タイヨウ「おーい!」





タイヨウがいた。
なんか大量の本を持ってる。





フタバ「ここ、いい?
てか、なにそれ」





タイヨウ「俺の使ってた参考書と
ワークブック。やる」





フタバ「え、いいよそんなに、、、」





タイヨウ「赤点取りたくないだろ?」





フタバ「それはそうだけどさ」





タイヨウ「じゃ、つべこべ言わずに」





フタバ「うん。ありがと」





タイヨウ「あ、今日金曜日だよな。
じゃあ、明日、
駅前の図書館で
勉強会しよーぜ!!」





フタバ「え! いいの!」





タイヨウ「そりゃそうだろ!
再テスト、
合格するまでやるんだろ?
一発で合格したいじゃん」





フタバ「うん! ありがとう!
じゃあ、明日の10時くらいね!」





やったーーー!





タイヨウって、
結構優しい。













・*。 土曜日 図書館にて 。*・





タイヨウ、どこだろ、、、





すると突然、後ろから
肩を叩かれた。





フタバ「ふふぇっ!」





タイヨウ「あ、ごめん!
びっくりした?」





フタバ「うん!!
でも、大丈夫。
それより勉強しよっ!」





タイヨウ「オッケ。
じゃあ、あそこで」





そして、
勉強会が始まった。





フタバ「タイヨウ、
ここわかんない!」





タイヨウ「ここはこうしたら、、、」





タイヨウの教え方は、
結構わかりやすかった。













*...・・・*...・・・*





夕方5時頃。





休憩を挟みながら、
みっちり勉強した。





フタバ「今日はありがと。
明後日、頑張る!」





タイヨウ「あ、明後日か!
でも明日もあるから、
そのドリルの続きをすれば
いいはず」





フタバ「ありがと。でも、
また赤点取ったらどうしよう、、、」





タイヨウ「大丈夫だって。
頑張ったことに意味があるんだから。
俺は知ってるから。
小松崎が頑張ってたこと」





フタバ「うん、ありがとう!
頑張るね!」





タイヨウ「おう!」





そして、ついに運命の日に、、、













・*。・ 再テスト ・。*・





先生「用意、はじめ!」





ついに、再テストが
スタートした。





よし、頑張ろう!





第1問。





あ! これ、前
タイヨウとやったやつじゃん!





次の問題も、その次も。





よし、いける!





そんな調子で、私は
スラスラ問題を解いていった。





見直しの時間もたっぷり!













・*。・ テスト後の放課後 ・。*・





私はユアと、
クラスは違うけど仲のいい
ヒヨリと話していた。





ヒヨリ「そういやフタバ、
今日再テストだったんじゃない?」





ユア「そうじゃん!
どうだった?」





フタバ「自信あり!」





ヒヨリ&ユア「おお~!」





タイヨウ「頑張ったもんな」





ユア「あれ?
なんでタイヨウ?」





フタバ「タイヨウが、
勉強教えてくれた」





ヒヨリ「へえー。
良かったね!」





フタバ「うん!
百点だといいな」













・*。・ 結果発表 ・。*・





そして、ついに結果発表!





ユアとヒヨリ、
タイヨウと一緒に
結果を見に行った。





全員「あ!」





私の名前が、
1番上にあった!





ユアとヒヨリが
私に抱きついた。





ユア「良かったね~~!」





ヒヨリ「うん、ほんとに!
おめでとう! 頑張ったね!」





フタバ「ありがとう!
タイヨウ!」





タイヨウ「ああ! よかったな!」





タイヨウが
キラキラとした笑顔で
笑った。





フタバ「あのっ、、、
タイヨウ、
お礼したいから、
放課後に教室いて!」





タイヨウ「いいけど、、、」













・*。・ 放課後 ・。*・





フタバ「タイヨウ」





タイヨウ「あ、ちょっと待って。
俺先に、言いたいことあるから」





フタバ「何?」





タイヨウ「好きです」





え?





嘘、聞き間違い?





フタバ「もう1回、
言ってくれる?」





タイヨウ「好きです。
付き合ってください」





聞き間違いじゃなかった、、、





フタバ「なんで?」





タイヨウ「全力で頑張ってたから。
そんな姿見て、好きになった」





フタバ「実は、私も同じこと
言おうと思ってた。
こんな私にも、真剣に
勉強教えてくれて、、、」





タイヨウ「こんな俺でいいなら、
付き合ってください!」





フタバ「はい!」





再テストが結んでくれた、
私の恋。





頑張れば努力は報われる。
って、ホントなんだね。





タイヨウ「じゃ、一緒に帰ろ!」





フタバ「うん!」





私とタイヨウは手を繋いで、
校門に向かった。







*end*

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