恋のサバイバルゲーム

CAST小松崎ふたば

作者：みゅう

2023.04.01

・＊。・　LINE　・。＊・

ふたば「ねね、みんなでさ
このゲーム
参加してみない？」

（ニコラサバイバルゲーム）

しゃのん「えー！
なになに？　楽しそう」

たいよう「いいじゃん。
春休みだし、行かねぇ？」

はると「賛成！
俺もやってみたい」

ふたば「学校でやるんだってー！
じゃあ決定!!　楽しみー！」

こんにちは！
私、ふたば。

昨日の夜、
皆でサバイバルゲームに
参加することになった！

このチラシ
たまたま見つけてよかったー！

実はね、このサバイバルゲーム
普通のサバイバルゲームとは
違くって、特別なルール？
があるらしい・・・

もう本当に
ワクワクが止まらない！
あ～早く行きたいなぁー。

・＊。・　サバイバルゲーム当日　・。＊・

はると「うわー俺、
ちょーーワクワクしてきた。
どんなのかな？」

たいよう「俺、はるとだけには
負けないから!!」

しゃのん「ちょっと、何言ってんの?!
４人チームで応募したんだから！
勝負じゃなくて協力でしょ??」

ふたば「しゃのんの言う通り！
２人ともちょっと落ち着いて」

・＊。・　会場　・。＊・

ぎぃぎぃー（扉が開く）

ゲームの案内人「皆さんこんにちは。
このたびは、このニコラ
サバイバルゲームにご参加、
まことにありがとうございます。
皆さん心の準備は出来ていますか。
それでは、皆さんを素晴らしい
サバイバルゲームへご案内いたします」

ゲームの案内人「それでは、今から
ルールを説明します。
このサバイバルゲームは、
恋のサバイバルゲームです。
各チーム男女に分かれて
どちらがより相手の気持ちを
落とすことができるかで競い合います。
どちらかが先に相手を落としてしまえば
ゲーム終了です。
ルールはここまで。
景品は、豪華ハワイ旅行です。
それではお楽しみあれ」

・＊。・　広場　・。＊・

しゃのん「なんなの？
４人チームで応募したのに?!
結局敵じゃん。
意味わかんない！」

たいよう「まぁまぁ落ち着けって、
つまり俺は、はるとと戦うのか」

ふたば「私、しゃのんと
戦うのなんかやだ、
だってさ！
私か、しゃのんのどちらかが
たいようかはるとを
落とさなきゃいけないんでしょ？
しかも、落とすって
恋の落とす・・・無理無理！」

しゃのん「でも私、行きたい！
好きな彼とハワイ旅行！
ここは、本気で
いかせてもらうから！」

・＊。・　ＢＢＱ　・。＊・

たいよう「うわー最高！
何この肉、何個でも
たべれちゃうんですけどー」

ふたば「ちょっと！
お腹壊すよ？　うふふ」

たいよう「ごめんごめん。
わかった、ほどほどにするよ！」

ふたば「それでよし！」

しゃのん「・・・」

はると「どうした？
しゃのんなんか
気分でも悪い？」

しゃのん「あ！　ごめん、
そんなわけじゃないんだけど。
ちょっとお手洗い行ってくる」

はると「ふーん、いってらっしゃい」

はると「俺も肉食べたーい」

ふたば「こっち来なー！」

・＊。・　トイレの陰で　・。＊・

しゃのん（なんなの？
自分が誘ったからってノリノリでさ。
しかも男子２人の心をわしづかみ？
ふざけないでよ。
まるで私が幽霊みたい・・・
私の好きな人はたいようなのに）

・＊。・　ＢＢＱ後　・。＊・

しゃのん「ふたば、
ちょっとこっち来て！」

ふたば「何ー？」

・＊。・　体育館の裏　・。＊・

しゃのん「ねぇ？
好きな人って、誰？」

ふたば「たいようだけど」

しゃのん「ねぇ？、知らなかった？
私の好きな人、教えたよね？
それで協力してくれるって・・・
忘れたとは言わせないよ？」

ふたば「違う。
そういうつもりじゃ」

しゃのん「何が？
違くないって。
このサバイバルゲーム
私とたいようのもんだから
邪魔しないで！」

押す。

ふたば「きゃ！　何？
やめてやめてよ」

しゃのん「いいね、お似合い。
汚れたセーラー服が
泥んこじゃない?!
私、キャンプファイヤーあるから
じゃあねー！」

ふたば（泣きそうになる）

はるとが見ていた。

しゃのん「ごめんー！
おまたせ。
じゃあやろっか」

たいよう「あれ？　ふたばは？」

しゃのん「あー、
木を集めてるって。
もう少し時間がかかるみたい」

たいよう「へぇーそうなんだ」

～テクトコ
ふたばが帰ってくる～

ふたば「ごめん、木がさ
全然なくて。
これでもいいかな？」

たいよう「なぁふたば、
その制服どうしたんだ？
なんだかやけに汚れてないか？」

ふたば「あーこれね、
木を拾う時に転んじゃって。
本当に私っておっちょこちょい？
というか、少し抜けてるところあるよね！
気にしないで」

たいよう「あーそう。
ありがとな。
取ってきてくれて」

しゃのん（なんなの？
またかわい子ちゃん気どり？）

・＊。・　キャンプファイヤー後　・。＊・

はると「なぁ、たいよう」

たいよう「なんだ？」

はると「俺さ、見ちゃって。
ふたばが汚れてたの、
あれ、しゃのんのせいなんだ」

今までのことを話す。

たいよう「なんでそんなことを・・・
許せない」

・＊。・　サバイバルゲーム最終日　・。＊・

しゃのん「もう終わりかー！」

ふたば「そ、うだね」

たいよう「なぁしゃのん。
お前さ、昨日の夜
ふたばに何したんだよ。
はるとから全部聞いた」

はると「俺、見てたからな」

しゃのん「え・・・何が？」

たいよう「制服汚したの
お前なんだろ？
俺は、分かる。
ふたばの気持ちと
しゃのんのずるいところ。
そんなんで勝てると思ったの？」

しゃのん「・・・私は、たいようと
行きたかった。
だけど、取られる気がして、つい。
もうやらないから許して」

たいよう「それだけ？
そんなんで許されたら
世の中、恋なんてそんな上手く
いくわけないだろ？
ふたばの傷はどうなる？
治らないんだよ！」

～ふたばの頭を撫でるたいよう～

たいよう「もう大丈夫。
このゲームお前の勝ちだ」

ふたば「たいよう、ありがとう」

はると「俺もたいようと
ふたばの勝ちだな！
俺も行きたかったー！
ハワイ」

皆さんは、
恋のサバイバルゲーム
してみたいですか？

きっと素晴らしい恋が
待っていると思いますよ、
私のように。

私は、なんだか
このサバイバルゲームを通して
私だけの恋の１位を
獲得したような気がしました。

これからも私は、このゲームで
１位をとり続けます！

＊ｅｎｄ＊