体育祭の恋

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:みかんゼリー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.27

こんにちは!
私は、中学3年生
小松崎フタバです。





きたる体育祭に向けて
準備中。





今年の体育祭は、
3年生は、リレーを
することになりました。





それぞれ5チームに
分かれて戦うよ!





私のチームのアンカーは
内田レン君!





れん君は、クラスの中で
1番足が速くて
頼もしい。





今日から
リレーの練習。





私は走るのが
苦手だから、
不安だな・・・













・*。・ 練習初日 ・。*・





皆で走り込みをしてるけど、
やっぱり上手に走れないよ・・・
どうしよう、皆速い!





「手をもっと振ると
速く走れるよ!
ガンバ!」





後ろから
声をかけてくれたのは、
れん君!?





「あ、ありがとう!」





きっと、上手く走れない
私を気遣ってくれた。





優しいなぁ~





それに、アドバイスも
してくれた。





レン君のアドバイス通り
走ってみると、
さっきより速く
走れたような気がした。













・*。・ 次の日 ・。*・





「おはよう! フタバ~」





「おはよ~、コハナ」





コハナは、私の友達で
明るい女の子。





「体育祭のリレーの
練習どう?」





「うーん、
走るの苦手だけど、
何とか頑張れそう」





「そっかぁ~
てか、体育祭の噂
知ってる?」





「体育祭の日に
好きな人とハチマキを
交換するの!
そうすると、
恋が結ばれるんだって~」





「えー、本当かな?」





「本当だよ~!」





コハナは自信ありげに
いってるけど、
本当なのかな・・・?





あっ! でもその前に
リレーのことを考えよう!













・*。・ 練習2日目 ・。*・





2人1組になって
お互いの走りを見るってことに
なったのだけど、
コハナは、違うチームだし、
どうしよう。





「俺と組まない?」





そう声をかけてくれたのは、
れん君だった。





「いいの?
私なんかで・・・?」





「もちろんだよ!」





そう爽やかな笑顔で言われ、
私は、レン君とペアを組んだ。





「ここをこうするとっ・・・」





レン君は、的確に
アドバイスをくれた。





「ありがとう! レン君!」





走るのが苦手な私にとっては、
感謝しかない!





「あっ! 待って
この腕を・・・」





そう言ってレン君は
私の右腕を掴んだ。





ドキッ・・・!!!





私は、顔が赤くなる。





何か触れられただけで
緊張する~!





そこから何だか
リレーの練習に
身が入らなかった。













・*。・ 3日後 ・。*・





「フータバ!
最近ボッーとしてない?!
体育祭も近いのに・・・」





「あっ! ゴメン、
コハナ」





ボッーとしていると
コハナに声をかけられた。





なんで私、
ボッーとしちゃってるんだろ?





でも、なぜか考えるのは
レン君のことばかり。





あれから練習は
続いているけど、
その時は、もっと
フワフワしちゃって・・・





心配してくれた全てを
コハナに話した。





「それってさ、
恋じゃない!!」





「え・・・」





「そういうことだったら
ハチマキをれん君と
交換しちゃいなよ!」





私は、コハナと前に
『好きな人とハチマキを
交換すると結ばれる』と
話していたことを
思い出した。





私って、
レン君が好き・・・?













・*。・ 体育祭当日 ・。*・





プログラムは順調に進み、
いよいよ3年生の
リレーの番に。





あぁ~緊張する・・・!





どうしよ・・・
速く走れるかな。





何かレン君のことも
考えちゃってるし・・・、





「フタバちゃん!
ハチマキ交換しない?」





レン君がそう声を
かけてくれた。





私は、とっても
嬉しかった。





「・・・いいよ!」





「ありがと! フタバ!
これで速く走れる!」





そう無邪気に笑った。
それにフタバって・・・
呼び捨て!!





「うん!
私も頑張る!」





照れ隠しのために
そう言った。





うん! 私、
レン君が好き!





レン君の笑顔をみて
分かった。











* ‐‐*‐‐ *





いよいよリレーが
始まった。





私の前の人が
バトンを
渡してくれた。





現在私のチームは、4位。
巻き返さなきゃ・・・!





おもいっきり
バトンを握りしめた。





私は、レン君の
アドバイスを思い出し、
必死に走った。





私が次の人に渡す時は、
3位に上がっていた。





それから、アンカーの
レン君になるまでずっと
3位だった。





レン君にバトンが
渡されると
私は、今まで以上に
全力で応援した。





「レッ、レンー!!
頑張れ!!」





その声と同時に
レン君が1位で
ゴールテープを切った。





すごく嬉しかった。





そのままレン君は、
私に近づいてきた。





「フタバのお陰で
1位になれた。
好きです・・・!
もし良かったら
付き合ってください!」





「はい!」





体育祭の噂は
本当だったかもしれない。







~end~

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