夏祭りの花火の告白

CAST小松崎ふたば

作者：かき氷

2023.07.08

私は、小松崎フタバ。

私には、
好きな人がいる。

それは・・・

ナツ「小松崎、おはよう！」

「ナツ、おはよう！」

幼稚園からの幼馴染の
久野ナツ。

シャノン「ナツく～ん/////
おはよう！」

ナツ「あ、伊藤。おはよ」

ナツを上目遣いで
見つめているこの女子は、
学校１可愛くて
モテることで有名な、
伊藤シャノンちゃんだ。

（ナツ、
とられないといいけど・・・）

シャノン「小松崎さん？
小松崎さんって
ナツくんと仲良いの？」

「え、えっと・・・」

ナツ「俺ら、幼馴染だから。な？」

「う、うん！　そうなの！」

シャノン「ふ～ん・・・」

見た目は可愛いけど、
まるで獲物を狙う猫みたいだ。

レイナ「フタバー！　おはよう！」

フタバ「レイナ！　おはよう！」

この子は、吉本レイナ！
私の親友なんだ！

レイナ「伊藤さん、
久野くんのこと
好きなんじゃない？」

「うん。明らかに」

レイナ「ま、久野くんも
相手にしてないし。
気にしないでこ！」

「うん！」

──────　お昼休み

シャノン「ねえねえ、
ナツく～ん/////
ちょっと来て！」

ナツ「何？」

シャノン「ナツくんのことが
好きです。
シャノンと
付き合って下さいっ！」

ナツ「ごめん。
伊藤とは付き合えない」

シャノン「なんで？
好きな人、いるの？」

ナツ「俺、あざとい女子
苦手なんだ」

シャノン「・・・！」

──────────　次の日

レイナ「ねえフタバ、
伊藤さん、おかしくない？」

「ね。全然話しかけてないね」

レイナ「久野くんのこと、
好きじゃなくなったんじゃない？
フタバ、やったじゃん！」

シャノン「小松崎さん、
吉本さん？
何話してるの？」

フタバ、レイナ「「い、伊藤さん?!」」

シャノン「ってか、小松崎さん、
久野くんのこと
好きなんだ～/////」

「えっ、ち、違うよ！」

シャノン「誤魔化してもムダだよ？
もうシャノン、
分かってるんだ～♪」

レイナ「ホントに
好きじゃないって！」

シャノン「へ～、
面白いこと知っちゃった♪」

レイナ「フタバ・・・
完全にバレたね」

「う、うん・・・」

（ど、どうしよう・・・）

レイナ「何か嫌な予感がする。
フタバ、気を付けてね」

「うん・・・」

・＊。・　次の日の朝　・。＊・

女子１「ねえねえ、
小松崎さんって
久野くんのこと好きらしいよ」

女子２「マジ?!　ヤバ！」

男子１「お前、久野のこと
好きなんだろ？」

男子２「アハハ！　ウケる～」

（え、な、なんで
噂になってるの？
もしかして・・・）

（シャノンがニヤリと笑う）

レイナ「フタバ！
この噂、絶対
伊藤さんの仕業だよ！」

レイナ「伊藤さん！
フタバのことみんなに
バラしたでしょ?!」

シャノン「何のこと？
シャノン、優しいから、
小松崎さんのために
言ってあげたの/////」

「わ、私のためって・・・
や、優しい・・・？」

シャノン「久野くんに
好きバレしてあげるの」

「・・・え？」

シャノン「ふ～ん、
フラれるのが怖いんだ～。
かわいそ！
私と同じ目にあえばいいの！
ナツくんにフラれれば」

レイナ「何それ?!
フラれたのは
自業自得でしょ?!」

ナツ「小松崎！」

「ナツ?!」

ナツ「伊藤、何話してたの？」

シャノン「そ、それは・・・」

ナツ「行くぞ！」

（フタバの手を引いて走る）

ナツ「小松崎、伊藤に
何か言われたのか？」

「な、なんで？」

ナツ「何かすげー泣きそうな
顔してたから」

「そ、そんなこと・・・」

ナツ「あるだろ」

（どうしよう・・・
言ったら好きって
バレちゃう・・・！）

「心配してくれてありがとう！
でも、ホントに大丈夫だから！」

ナツ「そっか。
なら良かった」

ナツ「そういえばさ、明日、
一緒に夏祭り行かない？」

「えっ?!
い、行きたい！」

（ナツ、私を元気づけようと
してくれてるんだ！）

─────────　帰り道

「実は私、ナツに
夏祭り誘われたんだ！」

レイナ「えっ～?!　フタバ、
明日の夕方うち来て！
可愛い浴衣貸してあげる！」

「いいの?!
ありがとう！」

───────　夏祭りの日の夕方

レイナ「これでＯＫ！」

「レイナ、本当にありがとう！
着付けとヘアアレまでやってくれて」

レイナ「ううん！
夏祭り、楽しんできてね！」

「ありがとう！
行ってくるね！」

──────　待ち合わせ場所

「ナツ、お待たせ！」

ナツ「・・・浴衣、可愛い」

「あ、あ、あ、ありがとう！」

ナツ「見て！　花火！」

「わあ・・・綺麗だね」

ナツ「・・・フタバ、好きです。
付き合って下さい」

「は、はい/////」

・オマケ・

その後伊藤さんは
反省したみたいで、
私とレイナに謝ってくれて、
今ではすっかり仲良くなったんだ！

＊ｅｎｄ＊