放課後シンデレラ

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:オレンジヨーグルト

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.02.24

私は小松崎フタバ
中2です。





突然だけど、
今年は文化祭で
劇をやることになった。





劇の内容は
「シンデレラ」





シンデレラ役や王子役を
誰がやるかで
盛り上がった!





シンデレラ役は、
松田みゆうちゃん。





王子役は
今井ハルト君。





みゆうちゃんは
女神様みたいに
可愛いくて
綺麗なシンデレラ役にぴったり。





王子様役のハルト君は
カッコよくて
みんなに人気。





2人が主役だったら
絶対盛り上がるだろうなぁ~!





私はというと、スタッフ。
ステージ台のところに
印をつけたり、
台本を作って
渡したりとかしたりする。





劇の「シンデレラ」
頑張ろう!













・*。・ 1週間後 ・。*・





「よぉし、
台本できたぁ~!」





私が担当した台本は
王子様役の台本。





いい感じにできたー!





早速ハルト君に
渡しに行こう!





「ハルト君?
劇の台本完成したよ!」





「ありがとう」





「うん。またね、」













・*。・ 1週間後 ・。*・





どんどん劇にむけて
準備が進んだ。





軽めのリハーサルみたいなのが
今日はある。





どんな感じに
できるかなぁー。
楽しみ!





今日練習するシーンは
自分の身分の低さに
嫌気がさしたシンデレラが
涙を流し、
それを王子が慰めるシーン。





「私は、おもいっきり遊んで
おもいっきり勉強したい・・・
ウッ、ウッ・・・」





みゆうちゃんの
演技上手すぎる!





次は、ハルト君のばん。





「君に・・・
どんな事情があるかは
分からない、
けど・・・けど・・・」





あれっ?
どうしたのかな?
言葉がつまってる・・・





「ごめん・・・
セリフ思い出せなくて・・・」





「スとッープ!」





監督の言葉で
演技が止まった。





「今日はこれで
おしまいにしよう!
ハルト君、ちゃんと
セリフ覚えてきてね?」





「はい・・・」





ハルト君
落ち込んでいるみたい。





私が書いた台本
覚えにくかったかな?





私にできることがあれば
いいな・・・
そう思って、ハルト君に
声をかけた。





「あのさっ!
セリフいいにくいかな?
なんかあったら言ってね!
台本の感じとか・・・」





「ありがとう。
心配してくれて。
実は、セリフがどうしても
覚えられなくて」





「じゃあさ・・・
私と練習しない?
演技の・・・」





「えと・・・
私がシンデレラ役を
やってとか?」





「えっ・・・いいの?
ありがとう。嬉しい。
いつ練習する?」





笑顔カッコいいな・・・
あっ会話しなきゃ。





「あっ・・・出来れば
放課後とか・・・がいいかも」





「分かった! バイバイ」





さらっと
練習の約束しちゃった。





なんかドキドキする。













・*。・ 放課後 ・。*・





「あっ、ハルト君」





「あっ、フタバちゃん!」





「今日は、俺のせいでごめんね。
付き合わせちゃって・・・」





ハルト君が
申し訳なさそうに言う。





「いいよ!
私も良い舞台にしたいもん!」





「じゃあさっそく練習しよ!
どこ練習する?」





「シンデレラとの
会話のシーンを
練習したいな・・・」





「OKー!」





私達は、セリフを言い合った。
ハルト君は一生懸命
セリフを言ってる。





可愛い・・・かも。
って、何言ってるんだ私ー!!
今は演技に集中、集中!





「何か、なおした方が
良いところある?
全然びしびし言って!」





「えーと・・・」





(2人の距離がちかづく)





「あっ・・・」





不意に漏れた言葉。





カッコよくて
ドキドキした・・・





「えと、なんかセリフに
気持ちをいれるとか・・・」





必死に照れを隠しながら
アドバイスをする。





こんなアドバイスで
いいのかな?





そんなこんなで
時間は過ぎてって・・・





そうして私は
舞台までの2週間、
放課後にシンデレラ役を
することになった。













・*。・ 劇の前日 ・。*・





学校がある日は、
私はハルト君と
劇の練習をしていた。





気づいたら
毎日の楽しみになっていた。





それも今日で終わりか・・・
少し寂しいな。





・・・この気持ちは何?
なんか胸が
締めつけらるような・・・





ハルト君のことを考えると
ドキドキするような。





複雑な気持ちになりながらも
放課後、最後の練習をしにいった。





「フタバちゃん。
今日もよろしく!」





「う・・・うん!」





ヤバい
変に緊張しちゃうよ・・・!





平常心・・・平常心!!





「何かあった?」





「ううん!
なんでもないよ!」





「そっか・・・
じゃあ今日は
ここを練習してみたいな・・・」





「ウン! イイよ!」





誤解を招いちゃったかな・・・





それにしてもハルト君
演技上手になってるな・・・
きっとたくさん
練習したのかな・・・





「・・・よし今日は
ここら辺で終わりにしよう!」





「うん。そうだね。
今日もありがとう」





「うん。バイバイ
明日は絶対
いい劇にしようね!」





「こちらこそ。
バイバイ。ハルト君」





そうして解散した。





やっぱり少し・・・
寂しかった。













・*。・ 劇当日 ・。*・





今日は劇当日!





気合いを
入れ直さなきゃ!





幕が上がる。





1人1人が
綺麗で輝いてた。





ハルト君はとっても
演技がうまくて
より一層
カッコよくみえた。





けど、シンデレラとの
ラブシーンは
何だか胸がキュットした。





私って、ハルト君のことを
好きなのかな?













*...・・・*...・・・*





無事に
舞台が終わった。





すごく
良い舞台だったな・・・





そう想いながら
私はなぜかハルト君と
いつも練習していた場所に
来ていた。





その時、急に
扉が空いて・・・





そこには
王子衣装のままの
ハルト君が。





「ここにいた!
あの・・・
フタバちゃんに
伝えたいことがあって・・・」





何だろう、
伝えたいことって?





「好きです!」





「えっ・・・?」





「いつもみんなに
親切なとことか
いつも笑顔なとことか・・・」





「僕と付き合ってくれませんか?」





ハルト君は
本当の王子様みたいに
輝いて見えた。





今、分かったかもしれない。





どうしてドキドキしたり
胸が締めつけられたり
するのかを・・・





「私もハルト君が好きです。
付き合って下さい」







~end~

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