おひるね部へようこそ！

CAST小松崎ふたば

作者：ゆめ

2023.12.30

皆さんこんにちは！
ふたばです！

いきなりですが・・・

“おひるね部”に
入りませんか?!

この“おひるね部”を
作ったのが私で、

作ってから
早１年が経つのですが・・・

部員がまだ私以外
いないんです・・・

ポスター貼ったり
呼びかけたりしてるんだけどな～

れいな「ふたば～
そろそろ部員
入ってきてくれた～？」

ふたば「いや、まだ私１人・・・
こんなに幸せで楽な部活なのにー！
てか、れいな入ってよー！」

れいな「私は部活で忙しいから、
ごめん！
まあ、こりずに頑張りな！笑」

ですよねー・・・

・＊。・　放課後　・。＊・

今日も１人で部活。
とは言っても、
寝るだけなんだけど（笑）

愛用の枕を机に置いて、
いざ、夢の中へ！

と思ったら、
ガラガラとドアが
開く音がして、
誰かが入ってくる。

なつ「失礼します！
初めまして！
おひるね部入部希望です！
１年生の、久野なつです！」

え!?　入部希望の子？!!
やった～!!

私の長きに渡る努力が
報われた・・・

ふたば「こんにちは～
私は２年生の、
小松崎ふたばです！
一応部長です！
よろしくね！」

なつ「よろしくお願いします！」

ふたば「なつくんだね！
なんで入ってくれたの？」

なつ「え～っと、
寝るのが好きだからです！」

「そうなんだね（笑）
私も寝るのが大好きなの！
同じだね！」

ってか、可愛い子・・・
仲良くなれたらいいな～！

なつくんの入部初日は、
しゃべっていたら、
すぐに過ぎていった。

・＊。・　次の日　・。＊・

今日も、おひるね部の部活！
部室へ向かう。

あ、なつくん寝てる！

可愛い寝顔・・・

思わず見とれてしまった。

同じ目線までしゃがむ。

寝顔を観察してたら、
なつくんが
起きてしまった！

目が合って、
めっちゃ気まずい・・・

ふたば「な、なつくん！
ごめんね!?
悪気はないの！
可愛いなって思って
ずっと見ちゃった・・・」

なつ「おはようございます・・・
大丈夫です（笑）」

も～可愛いな～・・・

ガラガラ

え、誰か来た?!

？「あれ、誰かいる、、
って、なつじゃん！
え、隣にいる人、彼女?!」

なつ「なんだ、ハルトかよ～
違う違う（笑）
あ、先輩、こいつ
俺の友達のハルトです！
サッカー部です」

ふたば「そうなんだ！
サッカー部か～
じゃあ勧誘はやめとくね（笑）
あんまり友達いないから、
私とも仲良くしてほしいな！」

はると「はい・・・///」

なつ「先輩、すみません！
今日今から塾あって、
今から行かないと
間に合わなくて・・・」

ふたば「分かった！
頑張ってね！」

・＊。・　なつが帰った後　・。＊・

はると「あの、ふたば先輩って
彼氏とかいるんですか？」

ふたば「彼氏?!
いないいない（笑）
全然モテないし・・・」

はると「そうなんですね、、、
あ、俺もそろそろ帰ります！
ありがとうございました！」

ふたば「うん！」

はるとくんか～

２人ともいい子だな～

・＊。・　裏で　・。＊・

はると「なつ、ふたば先輩
彼氏いないって！
あんなに可愛いのにな」

なつ「まじ？
・・・でもふたば先輩可愛いから、
狙ってるやつ
いっぱいいそうだな、、」

はると「見た感じ、
恋愛感情は無さそうだしな（笑）
大丈夫！
なつならいける！」

・＊。・　次の日　・。＊・

ふたば「今日は、なつくん遅いな～
先に寝よーっと」

～　睡眠中　～

何だかくすぐったくて、
ふと目をあけたら、
目の前になつくんの顔が！

ふたば「なつくん?!
びっくりした～」

なつ「すみません（笑）
・・・今日は、帰ります！」

ふたば「・・・？
分かった！
また明日ね！」

行っちゃった。

床を見たら、
ボールペンが落ちている。

なつくんのかな？

何か書いてたのかな？

ふと手を見ると、
何か書いてあることに気づく。

視界にある文字が
飛び込んできた。

うそでしょ？

そこに
書いてあったのは、

「すきです」

なつくんって、
私のこと好きだったの??!

・＊。・　次の日　・。＊・

今日はもう
なつくんがいた。

寝てる・・・

やっぱり可愛い寝顔。

見ていると、どきどきした。

手にはまだ
「すきです」の文字が
残っている。

そうか、
私もなつくんが好きなんだ・・・

寝てるから
聞こえないと思うけど・・・

「なつくん、すきだよ」
と、つぶやいた。

そしたら
寝ていたはずのなつくんが
急に私を抱き寄せてきて、
びっくりしてたら、耳もとで

「俺も」
と言ってくれたの！

ふたば「起きてたの?!」

なつ「はい笑
改めてふたば先輩、
好きです」

ふたば「ありがとう！
私も大好き！
寝るのの次に！笑」

なつ「え～悲し笑
まあ、すぐ超えてみせるので」

ふたば「・・・///」

こうして、私たちは
おひるね部最初で多分最後の
カップルになったのでした！

＊ｅｎｄ＊