恋の雨

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:ふたばちゃん推し

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.05.06

私、小松崎ふたば。
中学3年生。





さっき、
失恋が確定しました・・・









・*。・ 1時間前 ・。*・





今日は授業が早く
終わったから、
クラスの子たちと
ガールズトークをしていた。





私は、前から
疑問に思っていたことを
こはなに聞いてみた。





「ていうかさー、
こはなは、
彼氏とかいないのー?」





こはなは、
顔を赤くして、
小さく頷いた。





とたんに教室が
色めき立つ。





「えーっ? 誰?」





「えっとね・・・内田蓮くん」





目の前が途端に
暗くなった気がした。





蓮くんは
私の好きな人だったから。





それから、どうやって
この公園に来たのかは
覚えていない。





ただ、雨の降る公園で
ベンチに座り、
涙を流しているだけだ。





「蓮くんとこはなか・・
お似合いだよね・・」





濡れた地面を眺めて、呟く。





あきらめたほうがいいのは
分かっているのに、





まだ蓮くんのことを
考えてしまう。





失恋するし、
天気は悪いし、
今日は最悪だ。





「何してんだよ、
こんなとこで」





「・・輝之介?」





幼馴染の
輝之介だった。





傘をさして、
怪訝そうな顔をしている。





私の目が赤いことに
気づいたのか、
驚いたような顔をし、
隣に座ってきた。





「何かあったのか」





失恋したことを
言うつもりはなかった。





でも、輝之介の
心配そうな顔を見たら、
溜め込んでいた思いが
自然とでてきて。





輝之介は、
私のまとまりのない話も、
最後までしっかり聞いてくれた。





「・・俺さ、ふたばが
蓮のこと好きなの、
わかってたよ」





「えっ?」





「だって
ずっとふたばのこと
見てたから」





顔をあげると、
真剣な目をした輝之介と
目が合った。





「ふたばが蓮のこと好きなら、
あきらめようと思ったけど、
俺にも、チャンスがあるよな。
蓮のことは残念だったけど、
俺、蓮より見る目あるからさ。
返事は、今じゃなくてもいいから。
俺と、付き合ってください」





うそ・・・





びっくりしすぎて、
声が出ない。





私は蓮くん一筋だったけど、
今は、輝之介の言葉に、
ドキドキでいっぱいだ。





「その・・・
もう少し、考えさせて!
じゃあね!」





「ああ。待ってる」





さらっとかけられた言葉に、
胸が高鳴る。





もしかして、
これって・・?





まだわからないけど、





1つ言えるのは、
今日は、最高の日だってこと 。・







*end*

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