マスク下の素顔の秘密 ~君にだけ知っておいてほしい~

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:アサツユの雫

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.22

私は、フタバ!
ニコラ高校に通っている
普通過ぎるくらい普通の高校生。





そんな私に先月、王子様、
好きな人が現れた。
名前は、ハルト。





それで思い切って
告白しようと思ったら、
彼側から
告白してくれたの!





最高にうれしかった!





そして、私たちは
夏休みに初デート
することにしたんだー♪











*** 夏休みの公民館にて ***





ハルト「どこ行こうかー?
悩むなー」





フタバ「ほんと、
行きたいところが
ありすぎて(笑)」





ハルト「あっ!
いいこと思いついた!
せっかく夏なら、
行こうよ! プール!」





ドキリ・・・プール。
そのワードに反応する。





フタバ「プ、プールかぁ・・・
そ、そうだなぁ~」





ハルト「・・・?
あっ、もしかして」





そう言ってハルトは
顔を指さした。





ハルト「マスク、
外したくないから・・・?」





フタバ「・・・うん・・・」





ハルト「そういえばさ、
年中マスク付けてるの、
なんで?」





フタバ「・・・」





いや、その話には
触れてほしくない・・・!





ハルト「・・・!
ごっ、ごめん!
つい・・・
でも俺、フタバのこと
好きだから。
もっと、知りたいんだ。
フタバのこと・・・///」





フタバ「ハルト・・・///」





うれしい、そんな風に
考えてくれていたなんて。





どうしよう、
このこと、伝えるべき・・・?





軽蔑されるかも





別れることになったら?





怖い・・・でも・・・





私のこと、
もっと知ってほしい・・・!





そして私は、
マスクを外した。





ハルト「・・・!
その傷・・・」





フタバ「うん。やけどの跡。
これを隠したくて、
マスクしてた。
なんでこんなことになったのか
詳しいことは
知らないんだけど・・・
とにかく言えるとしたら、
私、この傷のせいで・・・
いじめにあった」





ハルト「・・・!」





フタバ「小学5年生の頃、
クラスのリーダーの子中心に・・・
机に落書き、悪口、無視・・・
いろいろされた・・・
傷より、心のほうが痛かった。。。
そのことが、どうしても頭から
離れなくて・・・
気づいた時にはマスクに
依存してて・・・
辛くてっ、悲しくてっ、うぅっ・・・」





話し出したら
涙が止まらなくなった。





すると





ハルト「(ギュッ)ごめん。
今まで何も
気づかなくて・・・」





うそ・・・
ハルトが私を
抱きしめてくれてる・・・!





フタバ「ハ、ハルト・・・///」





ハルト「俺、今までフタバ=
明るいってイメージばっかり持ってた。
でも、今気づいた。
俺、何かを抱えてるフタバも、
泣いてるフタバも、やっぱり好きだ///
フタバのことは、俺が守るから!」





フタバ「・・・!
ありがとう///
ハルト・・・!」





ありがとう、ハルト。
コンプレックスの顔、
なんだか好きになれそうだな。





心の傷も、顔の傷も、





そんなに簡単には
癒えてくれないけど、





あなたがいれば、





大丈夫な気がするよ・・・!





私は、笑った。
素顔の私で・・・













*** それからそれから ***





フタバ「フフ♪」





ハルト「なんだよ・・・///」





フタバ「いやあ、
夢だったから/////
彼氏と遊園地///」





ハルト「おかげで俺は、
高所恐怖症が
ばれたけどな(笑)」





フタバ「いいじゃない/////
私は嬉しかったよ。
ハルトのこと、
また1個知れた///」





ハルト「照れるな///」





フタバ「かわいい~/////」





ハルト「やめろよ///」







/////END/////

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