たとえあなたがアイドルでも

CAST小松崎ふたば

作者：りっちゃん

2025.02.09

私、この話の主人公の
小松崎ふたば。
中学２年生です。

クラスでは目立たない
存在だけど、
私には唯一の
生きがいがある。

それは・・・！

カリスマアイドルで
私と同じクラスの
八神遼介くん!!

大人っぽくて、
歌上手くて、
ダンスも上手くて、
もうすべてが完璧なの!!

ライブもよく行ってるけど
りょうすけくんが私のこと
認知なんて、、してないよね（笑）

でも、私のななめ前の席だから、
授業中ずっと視野に
入っちゃうんだよね～。

今日もかっこいいな～。

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

俺、八神遼介。
カリスマアイドルとして活動中。

俺には、唯一の悩みがある。

それは、超人見知りなこと！

初対面ぜったい無理だし、
クラスでも結構
暗いほうなんだよね、、。

だから、ある意味、
アイドルの仕事にしか
興味がない、、

はずだった!!

あの時までは!!

・＊。・　１週間前ライブ後　・。＊・

マネージャー「おつかれさまです。
今日も最高でしたよ」

りょうすけ「ありがとう」

「やべっ！
次サイン会じゃん」

急いで荷物をまとめて、
（全身黒で）
次の会場Nicoビルに急ぐ。

もう少しで着くと思ったら、

ふたば「あの、、
すみません！」

、、聞き覚えのある声。

おそるおそる
振り向くと、

え!?
この人確か同じクラスの、、
俺のななめ後ろの人だっけ？

ふたば「私、道に迷っちゃって、、。
Nicoビルに行く道って
わかりますか？」

Nicoビルって
今から俺が行くところじゃん。

ていうか、なんであいつが
そこに行こうとしているんだ!?
しかも俺、話したことないし、

りょうすけ「えっと、、
あのビルだよ、、」

ふたば「本当ですか!?
ありがとうございます!!」

笑顔で去っていく。

こんなにかわいかったっけ、、？
って、見とれてる場合じゃなかった！

あわてて、足を動かす。

あれから、俺の目線は
小松崎ふたばに
がっちりホールドされている。

長い黒髪、丸い瞳。
魅力的なのに、
なんか親近感あって、

あ！　目があった！
やっぱりかわいい。

ふたば（最近りょうすけくんと
よく目が合うな～。あ、、！）

〈ふたば消しゴムを落とす〉

りょうすけ〈拾いながら〉（ん!?
この消しゴムって、
俺のコラボじゃね!?）

「え!?　小松崎って、
俺のファンなの!?」

思わずそう言っていた。

ふたば「、、うん！
実は、りょうすけくん
推しなんだ、、」

りょうすけ「え、じゃあさ、
１週間前に俺に話しかけたのって、
やっぱり、、」

ふたば「、、え。じゃあ、
この前声かけた人って」

２人、同時に顔が赤くなる。
同時にふき出す。

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

あれから、遼介くんと
急速に仲良くなって、
話すようになった。

遼介くんと一緒にいると、
安心するなぁ。

友達にはなれたけど、
好きっていう気もちは、
まだ伝わってないのかな、、。

そんなある日の休み時間。

りょうすけ「そういえばさ、俺、
１か月後にライブがあるんだけど、
ライブ後に会わない？」

ふたば「え、いいの!?
絶対会う!!」

りょうすけ「じゃあさ、
舞台裏の入り口で待ってて」

ふたば「うん・・・？」

・＊。・　１か月後ライブ後　・。＊・

ふたばは舞台裏で
りょうすけを待っている。

ふたば「りょうすけくんは
私のこと、ただの友達としか
思ってないのかな。
裏は、話しやすくて、
面白いとこあってかわいいけど、
りょうすけくんと私は
しょせんアイドルくんと一般人、
よくても友達どまりなんだな。
でも、私はりょうすけのことが、、」

りょうすけ「わっ!!」

ふたば「わぁっ!!
って、りょうすけくん!?
いきなり現れるなんていじわる！」

りょうすけ「ふたばって、
そういうのほんと弱いよな～」

ふたば「もう!!」

りょうすけ「ふたばだけだよ。
素の自分でいられるの」

ふたば「え、？」

りょうすけ「ふたばの
そういうとこ、
俺ほんと好き」

ふたば「え、それ
私も言いたかったこと
なんだけど」

りょうすけ「俺と」

ふたば「私と」

りょうすけ・ふたば「つきあってください!!」

りょうすけ「え、俺たち」

ふたば「私たち」

りょうすけ・ふたば「両想いだったの!?」

私の彼氏。
表はカリスマアイドルで
クールでちょっと人見知り、

でも裏は、
話しやすくて、面白い彼。

アイドルとしても、
恋人としても、
私はりょうすけのことが
大好きです。

何があっても。

＊the end＊