雨男に恋をした。

CAST小松崎ふたば

作者：こっちゃん

2023.02.28

私はふたば！
中学２年生。

実は陰キャです。
友達はいないけど、
好きな人はいます。

それはユアンくん！
クラスの人気者で
優しい人。

そんなユアンくんに
私は告白しようと
思ってます。

・＊。・　学校　・。＊・

ユズ「ふたばちゃん～！」

ふたば「あっ、ユズ先輩」

この人は私に
優しくしてくれる、
唯一の先輩。

ユズ「で、相談って何？」

ふたば（私は好きな人に
告白しようか
迷っていることを話した）

ユズ「え～！
好きな人に告白?!」

ふたば「はい、
でも自信がなくて・・・」

ユズ「大丈夫だよ！
ふたばちゃんは可愛いし、
きっと成功するよ！」

ふたば「そうですか、
ありがとうございます！
なんだか自信がつきました！」

ユズ「そう、頑張ってね！」

ふたば「はい！」

ふたば（うわっ、
雨降ってきた。
あれ？　あそこにいる人、
傘持ってない。
大丈夫かな？）

ふたば「あの～
風邪ひきますよ？」

レン「ん～、
だい、じょう、ぶ。
ねむい」

ふたば「お名前は？」

レン「れん」

ふたば「私はふたばです。
じゃあ」

・＊。・　放課後　・。＊・

ユアン「で、話って何？」

ふたば「その、
私と付き合ってください！」

ユアン「・・・告白するなら
見た目くらいなんとかしろよ。じゃ」

フラれた。

この日は雨だった。

私は雨の日が嫌いになった。

そして、ユアンくんを
見返すために垢抜けた。

・＊。・　学校　・。＊・

コハナ「小松崎さん！
どうしたの?!」

シャノン「めっちゃ
可愛いんだけど！」

コハナ「メガネしてないほうが
可愛いじゃん！」

ふたば「あっ、ありがとう！」

ユアン「なんだよあれ、
普通に可愛いじゃん・・・」

・＊。・　帰り　・。＊・

今日は雨か～。

帰っていると、
前に見た人がいた。
そう、レンくんだ。

私は後ろから
傘を差し出した。

ふたば「あの～、
レンくんですよね？」

レン「あぁ、ふたばちゃん。
なんか可愛くなったね」

ふたば「えっ//
いや、私の傘に入れるので
帰りましょう」

レン「えっ、相合傘？
なんか照れるな///」

ふたば「からかってるんですか？」

レン「ごめんごめん、
じゃあ一緒に帰ろ」

ほんと謎の人だ。

私は雨の日だけ
レンくんと一緒に帰った。

話しているうちに、
レンくんのことが
好きだと気づいた。

しかし、
レンくんがいる時は
いつも雨だ。

いつも通り
レンくんと帰っていると
不思議なことを言ってきた。

レン「ふたばちゃんあのね、
俺、雨男なんだ」

ふたば「え？
何言ってるの？」

レン「俺ね、雨男だから
出かけたらいつも雨。
５００年に１人
いるかいないかっていわれてる、
超雨男」

ふたば「えっ、そうなの?!」

レン「うん。本当は
晴れにしなきゃいけないんだけど、
ふたばちゃんといる時が
すごい楽しいから
毎日出かけるようになった」

ふたば「そうだったんだ・・・」

レン「それでね、
僕、ふたばちゃんのことが
好きなんだ」

ふたば「えっ、
私も言おうと思ってた！」

レン「えっ、でも
俺雨男だし」

ふたば「なんで
雨男だからダメなの？
雨が降っても２人で
一緒にいられるじゃん。
雨なんて関係ないよ」

レン「そ、そうかな？」

ふたば「うん！」

レン「じゃあ
改めて言います。
小松崎ふたばさん、
俺と付き合ってください！」

ふたば「はい、
よろしくお願いします！」

こうして２人は、
５００年に１度の最高な
カップルになったのでした。

そして私は、
雨の日が大好きになった。

―終わり―