初恋泥棒 兼 彼氏

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:にゅす担

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.24

「好きです。
付き合ってください」





私はこの言葉を
何度も聞いてきた。





自分で言うのもなんだが
結構モテる。





でも・・・
私は幼馴染がずっと好き。





だから申し訳ないけど
断っているんです。





「ごめんなさい。
私、好きな人いるの」













・*。・ 教室 ・。*・





みゆう「また告白されたの!?」





ふたば「シーっ! 声大きい!」





みゆう「ごめんごめん笑
流石モテるね」





ふたば「別にモテても
うれしくないし」





みゆう「私からしたら
うらやましいよー!3」





ふたば「・・・男好きとか
言われても?」





みゆう「え?」





ふたば「今私達だけしか居ないから
言うけど、他の女子から
すごい反感買うんだからね!
男好きだの、恋泥棒だの」





みゆう「そっか・・
私は一度もそんなこと
思ったことないからね!
本当だよ!」





ふたば「大丈夫!
みゆうのこと信じてるし!
空気悪くしちゃってごめん・・
ご飯食べよ!」













・*。・ 帰り道 ・。*・





やっぱり1人で帰るのは
寂しい・・





みゆうは部活あるし
仕方がないけどね。





しかも悪口聞いちゃったし。





絶対聞こえるように
言ってるんだよねー。





言われ慣れちゃったけど
やっぱり傷つくし。





いつもより心細い。





みさき「よっ!」





ふたば「わっ! びっくりした」





みさき「今日は1人なんだな」





ふたば「みゆう部活あるし」





みさき「久しぶりに
2人で帰らない?」





ふたば「・・・別にいいけど」





みさきは、私の幼馴染!





2人で帰れるのは、うれしいんだけど
また女子から反感買うのかなぁ・・・
みさきモテるし。





みさき「また告白されたんだっけ?」





ふたば「なんで知ってるの?」





みさき「聞こえたってゆーか」





ふたば「あーなるほど・・」





みさき「ちなみに好きな人いるの?
全部断ってるんでしょ?
まーさか俺だったりー?」





ふたば「・・そうだよ」





みさき「え?」





ふたば「冗談じゃなくて、本当。
じゃあね」





みさき「おい! ちょっと!」













・*。・ 家 ・。*・





あー私の意気地なし!
返事聞くのが怖くて
走って帰ってくるだなんて・・・





告白ってすごい勇気がいるし
失恋も怖い。





いつもサラッと
ごめんなさいって言ってたけど
私に告白してくれた人に対して
失礼だったよねって
今日思い知らされた。





みさき同クラだし
明日会うの気まずいな・・・













・*。・ 次の日 ・。*・





みゆう「おはよー!」





ふたば「おはよ・・」





みゆう「元気ないね?
寝不足?」





ふたば「ちょっとね・・」





~~♪





みゆう「あ! 私のだ」





ふたば「ここで出たら?
もうちょっとで
教室だけどね笑」





みゆう「そうする~何だろ?
はーい、え? それだけ?
分かったけど・・・」





ふたば「何だった?」





みゆう「クラスライン見ろって
てか、教室の前人多くない?
事件?
私が謎を解いてみせ・・・」





ふたば「え・・・」





みゆう「何だった?」





ふたば「・・・私、帰る!」





みゆう「ちょっと、ふたば!」





ふたば「お願いだから
1人にさせて・・・」





みゆう「なんで・・・」





みさき「ふたば?
忘れ物したか?」





ふたば「・・ごめん」





みさき「え?」





みゆう「あ! 北島!」





みさき「ちょっと今
それどころじゃ・・・」





みゆう「これ・・・」





みさき「なんで・・・これが・・・」













・*。・ 家 ・。*・





ふたば「ただいま・・・」





今日はお母さんが出勤の日で
良かった。





今は誰にも会いたくないし。
話もしたくない。





今日の朝クラスラインに
動画が送られていた。





私とみさきが
話しているところ・・・





もちろん例の場面も
バッチリ写っていた。





教室が騒がしかったのは
多分そのこと。





もう無理だ・・・
流石に限界・・・





~~♪





電話。
かけてきたのはみさき。





合わせる顔ないよ・・・
みさきにも迷惑かけちゃったし。





ガチャ





みさき「おじゃましまーす」





ふたば「え? なんで・・」





みさき「合鍵あるじゃん?
幼馴染の特権だよねぇ」





ふたば「帰ってよ」





みさき「無理」





ふたば「お願いだから・・・」





みさき「何しでかすか分かんないし」





ふたば「・・・」





みさき「俺がふたばのこと
好きなのって、気づいてた?」





ふたば「・・何それ?
同情してるつもり?
居場所完全になくなっちゃう
だろうから?」





みさき「同情じゃないよ。
前からずっとアピールしてたけどな~。
わざと同じ委員会入ったりとか
他の女子と話すときより
距離感近くしたりとか」





ふたば「・・・こんな私でごめん」





みさき「俺こそ。
空気読めなかったりとか
告白も遅くて・・・」





ふたば「そんなこと・・・」





みさき「俺、クラスメイトに
宣言してきたから。
ふたばのこと傷つけたら
許さないって。絶対守るから」













・*。・ 次の日 ・。*・





みゆう「あー・・・
お邪魔だった?」





ふたば「全然!」





みさき「松田は、ふたば守り隊
女子代表だから」





ふたば「そうなの・・?」





みゆう「もちろん!
ずーっと親友だもんねー」





ふたば「ありがとう・・!」





みさき「じゃあ。
行きますか!」





ふたば「うん・・!」





正直居心地は悪い。
犯人見つかってないし。





この中にいるとすると
やっぱり怖い。





でも、2人がいるから
私は学校に通えてる。





いつか不安なく通える日が
来ますように。





2人に守られてばかりじゃ
いられないからね。





なんでも話せる、親友のみゆう。





私の初恋泥棒、兼、彼氏のみさき。







*end*

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