転部ではじまった恋

CAST小松崎ふたば

作者：美優ちゃんらぶ/////

2024.03.20

私、小松崎ふたば。
この前、部活を
やめたばっかりの人です・・・

親にやっと
許可もらえたけど・・・

他の部活入らないと
だめって・・・

入りたい部活なんかないよ～。

今、いろんな部活を見学中・・・
これっていうものないんだよね～。

次、吹奏楽部か・・・
絶対に難しそうというか
厳しそう・・・

そう思って
ドアを開けたら・・・

っえ？
めっちゃ賑やか!!

先輩後輩関係なく
めっちゃ話してる！

カイラ「見学？
それとも入部？」

ふたば「あ！　見学です!!」

カイラ「そっか～!!
私、部長の髙橋カイラです!!
質問とかあったら
なんでも言ってね!!
担当楽器はトロンボーンなの！」

ふたば「トロンボーン・・・？」

カイラ「あ！　わかんないよね～!!
トロンボーンは、これ!!
トロンボーンね
めっちゃ人数少なくて・・・
私も含めて３人しかいないの・・・
あ、紹介するね！
今パート練はじまるところで・・・
残りの２人違う部屋に
行っちゃったから・・・
ついてきて!!」

空いてる教室で普段
パートごとに練習しているらしい。

教室に入ると・・・

カイラ「この子、見学のふたばちゃん!!
中２だから・・・
美優ちゃんと同じかな？
あと３年のユアン!!
この３人でトロンボーンやってるの!!
人数少ないよね・・・
まあ今から練習するから見てて～!!」

え・・・すごい！
この楽器こんな音出るんだ!!
ていうか、ユアン先輩めっちゃ上手！

ふたば「すごすぎます!!
めっちゃ音きれい!!
ユアン先輩
めっちゃ上手なんですね!!」

カイラ「ユアンはね、
次の定演で
ソロも吹くんだよ～!!」

へえ～すごい!!
それから練習を見たり
話したりして
部活の時間が過ぎた。

・＊。・　次の日　・。＊・

また音楽室に入ると・・・

カイラ「わあ～
また来てくれたの？
ありがとう～!!」

ふたば「あの・・・
入部したいです!!」

カイラ先輩は
めっちゃ喜んでくれた!!

カイラ「どの楽器
やりたいとかある？」

ふたば「昨日先輩がやってた・・・
えっと・・・トロンボーン？
やりたいです!!」

カイラ「やった～!!
一緒頑張ろうね!!」

今日もパート練だったらしい。

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

教室で・・・

カイラ「ねえねえ!!
ユアンと美優ちゃん
ビックニュース！
ふたばちゃん
入ってくれるって～!!」

２人とも喜んでくれた・・・

楽器を吹いてみると・・・

ふたば「っえ？　音でない・・・」

カイラ「音出すのって難しいんだよね・・・
でも、練習すれば大丈夫だよ!!
でね、さっそくで申し訳ないんだけど・・・
１か月後の定演に出てほしくて・・・
トロンボーン人数足りないから・・・
でも、ふたばちゃん難しいと思うから
吹いてるふりでも大丈夫!!」

ふたば「吹いてるふりか・・・
それはなんか嫌かも・・・」

部活の時間が終わった・・・

部活が終わっても１時間は
やりたい人だけ
練習ができるらしい・・・

１人で音を出す練習を
していると・・・

ユアン「一緒に練習しよ」

ふたば「っえ？」

ユアン「僕も最初全然できなかったけど・・・
練習したらできるようになったから!!
１か月後定演で、もう僕とカイラ卒業で・・・
美優しか残らなかったら
美優が大変だし・・・
吹いてるふり、嫌なんだろ？」

ふたば「っえ？
なんでそれを!?」

ユアン「顔に出てた（笑）」

それから１時間
ユアン先輩と練習を続けた!!

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

１週間後・・・

ユアン先輩は毎日
部活終わったあとも
１時間、練習に
付き合ってくれている。

ユアン先輩のおかげで、
ドレミファソラシまで
出るようになった!!

ふたば「ドレミファソラシ～ド!!」

できた!!

ユアン「すごいじゃん!!
ふたばが練習したおかげだね!!」

嬉しくて２人で
ハイタッチまでした!!

それからずっと
部活のあとも
ユアン先輩と練習を続けた・・・

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

定演の日・・・

ふたば「音もけっこう
出るようになった！
完璧には吹けないけど・・・
頑張ろ!!」

演奏中・・・

ユアン先輩のソロだ!!

ふたば「わあ～カッコいい!!」

その後も何曲か演奏し・・・

ふたば「めっちゃ楽しい！
きれいに吹けて嬉しい!!
ユアン先輩のおかげだ！」

大成功して
定演は終わった!!

３年生は
今日で部活最後・・・

１人１人言っていて・・・
泣いている先輩も、
まだ２年生や１年生なのに
泣いている人もいる・・・

ユアン「３年間ありがとうございました!!
とっても楽しかったです!!
ありがとうございました!!」

やばい・・・泣きそう・・・

全員の挨拶が終わって・・・
解散していたら・・・

ユアン「ふたば、ちょっといい？」

人がいない場所につくと・・・

ユアン「ふたばのこと好きです！
いつも部活頑張ってる姿みて
好きになりました！
付き合ってください!!」

ふたば「もちろんです!!」

トロンボーンは新１年生が
入ってきました!!

私は３年生になり、
ユアン先輩は卒業したけど・・・

新１年生に教える手伝いのために
１か月に１回
練習見にきてくれてます!!

＊ｅｎｄ＊