私の彼氏はいじめっ子?!

CAST小松崎ふたば

作者：rio

2023.12.06

友達もいない、
地味な小松崎ふたばがいた。

ふたばは、何も起こらず
平凡に地味な学校生活を
過ごしていたが、

ある日、放課後
バイトに遅れそうになっていて
廊下を走っていたとき

学校でいじめをしていたと
噂をされ、不登校になっていた
ヤンキーの今井暖大に
ぶつかってしまった。

ふたばは、怖くなって
「ごめんなさい」
と小さな声でいい、
逃げてしまった。

その時、パニックで
ふたばは学生証を落として
行ってしまった。

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次の日の放課後、
ふたばが教室で
静かに過ごしていると、
暖大が、ふたばの教室に来て、

「おい、小松崎ふたばはどこだ?!」

と、ふたばを呼んだ。

ふたばは、恐る恐る、
「はい・・・」
と今にも消えそうな声で
返事をした。

昨日のことで
怒られるんだと思い
怖くなった。

誰もいない体育館裏に
ふたりきり。

恐怖でいっぱいだった。

その時、暖大が、

「ん、昨日落としてた。
気をつけろよ」

といって
ふたばの学生証を渡した。

渡したあとは
すぐに行ってしまったが、

ふたばは
暖大はいい人なのかもと
思うようになった。

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次の日

ふたばは暖大のことを
考えるようになった。

（もしかしたら
体育館裏に呼んだのは、
周りの人から
私に何か言われないように
してくれたのかな？）

とか、

（もしかしたら
いじめは嘘なんじゃないか）

と、暖大で頭がいっぱいに
なってしまった。

その時、噂好きの
みゆうとカイラが
話してるのが聞こえた。

「昨日さ、ふたばさんが
あのいじめをしてた暖大に
連れてかれたんだっって！
しかも、体育館裏に!!」

「えっ！　やば！
やっぱりいじめっ子は怖いね～」

ふたばは暖大を悪く言われ
自分のことのように
ムカついてしまった。

ふたばは、気づいたら
２人に向かって

「暖大君は、そんな人じゃない!!
いじめをしてたなんて、
きっと何かの間違いだよ!!!」

と、叫んでいた。
２人は、

「は？　何急に？」

「いつも地味なやつが
調子乗ってんじゃねーよ！」

と、ふたばにいった。

ふたばは２人に
叩かれそうになった。

その時、暖大が
ふたばの前に来て
守ってくれた。

ふたばは、びっくりした。

暖大は、
「俺のこと悪く言うのはいいけど、
関係ない人
わるく言うんじゃねーよ」
といった。

みゆうとカイラは、
「もういい！」といって
教室から出ていった。

ふたばは暖大に
「守ってくれてありがとう」
と伝えると、

暖大は、ふたばが
また噂されないように
すぐに行こうとしたが、

ふたばが暖大の服のすそを
引っ張って、

「暖大君！
さっきみたいに、
周りの人のことを考えて
優しくしてくれるところが大好き！
誰になんと言われてもいい!!
付き合ってください!!」

と、伝えた。
暖大は、

「俺も、さっきふたばが
俺のことかばってくれてるの見てた。
そういうところが好き。
お願いします」

と、照れくさそうに言った。

２人は抱き合った。

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次の日

ふたばは暖大のいじめが
本当にあったのかを
先生に聞いてみると、

数日後、
真相が分かった。

暖大は昔、
女の子から人気があって
いつもチヤホヤされていた。

それが気に食わなかった
クラスの男子が、
暖大からいじめを
受けていると
嘘をついたらしい。

このことがバレてから、
その男子は
嘘をついたことを
暖大に謝罪した。

その後から、暖大は
普通に学校に
行けるようになった。

ふたばと一緒に登校して
とても幸せな学校生活になった。

ある日、
一緒に登校してる時
ふたばが

「暖大君って、
本当に優しい！」

というと、
暖大は小さな声で

「ふたばだけだよ」
と、言った。

＊ｅｎｄ＊