好きです!!

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:きさ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.04.30

こんにちは、
私、フタバ!
中3です。





幼馴染で親友のコハナと
楽しくやってます!





毎日、
ほんとに楽しいよ。





「フタバ、おはよー」





「あー、コハナ、
おはよう」





そのあともコハナと
楽しく過ごした。





コハナと別れた帰り道。





てくてく歩いていると、
私は、少し前に
“あれ”を発見した。





足がすくんで動けない。





どんどん近づいてくる。





息づかいが荒くなる。





もう、ムリ・・・





「小松崎?」





ふと、後ろから声がした。





「犬飼・・・くん」





震える声で言う。





「どうした?」





「ハト・・・」





すると、彼は
走ってそれを撃退した。





バタバタっと音がする。





私はふうっと
ため息をつく。





そしてふと、
犬飼くんのことを
思い出した。





「あっ・・・!
ごめんね!
ほんとにありがとう!」





「苦手?」





私は頷いた。





私は、ハトが苦手だ。





ほんとに、
異常なほど苦手で、
さっきもあんなふうに
なってしまった。





「そっか、小松崎のこと、
ひとつ知れて嬉しいな」





そして、彼と
手を振って別れた。





犬飼くんは、サッカー少年で
ちょっとヤンチャなイケメン。





そこから、私たちは
話をするようになった。





「ねえ、日曜日さ、
サッカーの試合があるんだよね」





「そうなの? すごいね!」





「サンキュ!
あ、応援くる?」





え・・・行きたい。





「もちろん!」





「え、マジありがと!
会場は、ニコスタジアムだから。
小松崎が来てくれるんだったら、
頑張れる!」





キュン・・・





いやなんだキュン・・・って。





もしかして、犬飼くんのこと、
好きなのかな・・・













・*。・ 日曜日 ・。*・





犬飼くんはすごく
活躍しているけど、同点。





次に決まれば、
犬飼くんのチームの勝ち。





私は思い切って





「いっ・・・犬飼くん
頑張って‥!!」





と叫んだ。





入った!! 勝った!!





すると、彼は手を振った。
爽快感がすごすぎる。





やっぱり、好きなんだ・・・





私は、自分の気持ちに
気づいた。





彼は、静かに
何かを考えている。





彼の笑顔じゃない顔を見るのは
初めてで、ドキッとする。





そして、息を吸う。





スタジアムの真ん中で。





「小松崎、好きだ!!」























え!!!





「返事、聞かせて!」





私も、負けないくらいの声で叫ぶ。





「私も、好きです!!」





彼はスタジアムの真ん中で、
汗をダラダラ流しながら、





私は観客席で、
肩で息をしながら。





「「好きです!!」」





私は、今、とても幸せです!







*end*

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