恋って認めていいんですか？

CAST小松崎ふたば

作者：ミンチ

2024.01.07

私の名前はふたば、
平凡な中学３年生。

と、いいながらも
私には中１からずっと
片思いの好きな人がいて、、、

りょうすけ「おーい、ふたば？」

ふたば「はっ、あ、ごめん」

そう、
りょうすけくん。

りょうすけくんは
私の好きな人でもあるけど、

実は私の親友のれいなも
りょうすけくんのことが
好きなの。

ふたば「どうしよう。。。」

それに、りょうすけくんとは
１日に１回
話すか話さないかの関係。。。

ふたば「せめて
席が近くなれば
話す機会も増えるのに」

れいな「・・・」

・＊。・　１か月後　・。＊・

何と今日は
念願の席替えの日!!

もちろんりょうすけくんと
近くの席になりたいって
想いもあるんだけど、、、

れいなに誤解されたら
どうしよう、って気持ちが本音。

りょうすけくんと結ばれて
れいなとの関係がなくなるのは嫌だ。。。

結ばれてほしいような
ほしくないような。

先生「今回の席替えは
くじ引きで決めます！
引いたくじの番号の席に
座って下さいね」

みんな、くじ引いてる。
あ、次は私の番だ。

ふたば「もう、
どうにでもなれ！」

引いたくじの番号は【５】

たしか５番の横は６番、
誰が横になるんだろう。

５番のシールがある席に座る。

でも、なかなか横の席に
人は来ない、

ホントに６番
入れてあるのかな？

ふと前を見ると
残りは２人だった。

りょうすけくんと、れいな。

そして、残りの席は
１４番と６番。

目をつぶって
願っていると、、、

りょうすけ「あれ？
ふたば横なんだ、
仲よくしようね」

ふたば「え？　うん。
うん。そうだね」

まさかのりょうすけくん！
あ、でもれいな、、、

悲しそうにしてる、

そっか。
これって、私が悪いんだ。

・＊。・　放課後　・。＊・

れいな「ねえ、ふたば
席代わってくれない？」

ふたば「え？」

ふたば「それって、
りょうすけ」

れいな「違う違う。
りょうすけは関係なくて、
ただ１４番って
１番後ろの席だから
目が見えづらくって
先生に言ったら
仲いい友達に
代わってもらいなさいって」

嫌だ、って
心の中で胸がチクチクする。

でも、そうだよね。

違う。
れいなは、りょうすけくんと
近づくためじゃない。。

私を必要としてくれてるんだ。。

ふたば「うん！
分かった。
先生に代わりますって
言っておくね」

れいな「ふたば、
ありがとう！」

人に必要にされるって
うれしいな。

・＊。・　数日後　・。＊・

りょうすけ「ねえふたば、」

ふたば「ん？」

りょうすけ「れいなと席
代わったんだね」

ふたば「あーうん。
目が見えないって
言ってたから」

りょうすけ「そっか、
れいながめっちゃ
見えやすいって喜んでたよ」

ふたば「そうなの？
ならよかった～」

りょうすけ「まあ俺は
ふたばと近く
うれしかったんだけど」

ふたば「え？」

りょうすけ「なんでもない、
まあ頑張ってね」

りょうすけくんに
頭をぽんと撫でられた。

え？　今のって!?

「恋って認めていいですか？」

＊Ｅｎｄ＊