~winter nicola~ 雪が降り積もるまで

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:かなみ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.12

ハルト「俺の好きな人は・・・」





フタバ「うん・・・」





ゴクリと息を飲む。





こんにちは!
私、小松崎ふたば!
中学3年生!





吹部に所属していて
フルートを担当しています!













・*。・ 部活 ・。*・





カイラ「それでは、
もうすぐ行われる
クリスマスコンサートに向けて
頑張りましょう!」





みんな「はい!」





カイラ「じゃあ、
今日の練習を終わります。
ありがとうございました!」





一同「ありがとうございました!」





挨拶が終わると、
親友のコハナが
話しかけてきた。





コハナ「終わったー!
ねえ、今やってる曲
ムズくない!?w」





フタバ「それな!
いい曲だけどね」





今、私たちは
“winter nicola”という曲を
やってるんだ。





すごく有名な曲なんだけど
本当に難しい。





ユラ「やっほー! お疲れ!」





ヒメノ「ぅぅ・・・
お腹すいたぁぁぁ!」





ハルト「よっ!」





わっ!
ハルトもいたんだ・・・





やばい、
前髪大丈夫かな・・・





この3人は、
家が隣同士で
よく一緒にいる
イツメンなんだ!





部活とかがある時は
コハナと3人と一緒に
帰ったりすることが多い。





そしてハルトは
今私が気になってる人です・・・





ハルトは、吹部で唯一の
男子なんだけど、
女子とも仲が良くて、
みんなから
親しまれてるんだ!





私ももっと
仲良くなりたいけど・・・





今のままじゃ
何も進歩しないよね。





ヒメノ「それでねー!
シュリータの服が
めっちゃ可愛くて!」





コハナ「そうそう!
しかもプチプラなのいいよね!」





ハルト「シュリータって、何?」





ユラ「アンタは男子だから
関係ないわw」





ハルト「は? いーじゃん別にw」





私は、主に聞き役。





話すのが苦手とかじゃないけど、
誰かの話を聞くことが
好きなんだ。





ユラ「じゃ、
うちらこっちだから
またね!」





ヒメノ&ハルト「バイバーイ!」





フタバ&コハナ「またねー!」





いつもこんな感じで
毎日を過ごしている。













・*。・ 家 ・。*・





フタバ「はぁ・・・
このままじゃ、ハルトと
両思いになれないまま
卒業じゃん・・・」





てか、色んな女子と仲良いけど、
好きな子いるのかな・・・





LINEとかで話したいけど
話すことないし・・・





ライン♪





フタバ「ん?
吹部グループからだ」











・*。・ LINE ・。*・





ヒメノ「ひまー
誰かスタ連しよー!」





ハルト「おいw
他の人の迷惑なるぞw」





ヒメノ「w ていうかー!
みんなハルトの好きな人
知ってるー?」





え!!
好きな人いるんだ!
気になる・・・





フタバ「誰!? 教えて!」





ヒメノ「いいよーw」





ハルト「は? やめろってw」





ヒメノ「あと3秒後に
さらしまーす!」





ハルト「分かった!
今度アイスおごるから!」





ヒメノ「え!? 本当!?
じゃ名前は言わないおくね!w
ハルトの好きな人の名前は3文字で、
3組の人!」





ええ!
3文字で3組!?





私はフタバだから
3文字で3年3組だからまさか!?
待って、脈アリかも!?





考えてみたら、よくハルトと
何回も目合ってるし・・・





少なくとも30回ぐらいは
目合ったことある気がするし!?





あー!
興奮を抑えきれない!!





ていうか、クリスマスも
ハルトと会えるってことだよね?
コンサートがあるから!





やばい。
もっと仲を深めないと!





それから私は毎日
ハルトとLINEするようになった。





持ち物なんだっけとか、
ハルトのクラスは
クリスマス会やるの? とか、
何かネタを探して
話しかけている。





それに最近は、LINEで
しりとりとかのゲームをしたり
するような仲になれた!





フタバ「あぁ・・・
やっぱ、ハルト好きだな。
面白いし、ノリ合うし、
もっと前から
LINEするべきだったな」













・* クリスマスコンサート当日 *・





カイラ「ニコラ学園のみんなは
ここに並んで
待機してだって!」





みんな「はーい!」





わっ! 私
ハルトの後ろだ・・・!
なんかドキドキする・・・





ハルト「なぁなぁ!
なんか俺の目、
ゴミ入ってる気がするんだけど」





フタバ「えー? マジで?」





ハルト「ちょっと楽器
持っててくんない?」





フタバ「いいよ」





ハルト「あ、OK!
ありがと!
てか、フタバ」





フタバ「え!? 何!?」





すると、いきなりハルトが
私に近づいてきて
ほっぺを触ってきた!





フタバ「え!
ちょ、ちょっと待って!
どうしたの!? 近いって!」





ハルト「あーごめん!
顔になんかホコリみたいの
ついてたから」





フタバ「え!? そうなの!?
ありがとう・・・」





ハルト「ていうか、
フタバのほっぺって、
なんか綺麗」





フタバ「え? そう?」





ハルト「うん」





先生「じゃあ、みんな
移動するよー!」





え? 待って。
今、私の顔にハルトの手が
触れたってことだよね・・・?





しかも、褒められたし・・・





もしかしてこれは
神様が与えてくれたチャンス?





やっぱり脈アリ?





なんだか、今年のクリスマスは
すごくドキドキの
クリスマスになりそうだよ・・・!





司会「それでは、
次はニコラ学園の演奏です。
曲は、『winter nicola』」





はぁ・・・
まだドキドキしてるよ・・・





って、いかーん!
演奏に集中しないとだ!





演奏が始まる。





初めの方は、大草原が
広がっているような場面。





だからここは、フルートは
柔らかな音色で・・・





ふと周りを見ると、
みんな落ち着いて、
笑顔で演奏をしている。





コハナも、カイラも、
ヒメノも、ユラも、
そしてハルトも・・・





もうすぐ1番
盛り上がるところだ。





カイラのトランペットや、
ユラのトロンボーンの
金管の音色が、
音楽を盛り上げる。





そして、私たち木管が
それを盛り上げていく。





もうすぐ最後だ。





もう、終わっちゃうんだ。





そして最後は、ゆっくり
段々静かになり終わる・・・





まるで、雪が静かに
降ってくるように・・・





観客「ワァァァァァ!」





ホールに拍手が鳴り響く。





私たちの演奏は、大成功!





ほんとに良かった・・・













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





外を出るともう夜で、
空は暗い。





でも、駅の街灯が
街を照らしている。





クリスマスツリー
綺麗だな。





綺麗な夜の景色を
見ていると、
ハルトが隣に来た。





ハルト「フタバも
親が迎えに来るの?」





フタバ「うん。車でね」





ハルト「俺も。
てか、めっちゃ
綺麗だなー!」





フタバ「だね!
ていうか、
言うの忘れてたけど
メリークリスマス!」





ハルト「メリクリ!」





・・・





2人で静かに景色を見る。





今しかもうチャンスはない・・・





フタバ「ねえ。
前LINEで言ってたけどさ、
ハルトの好きな人って
誰なの?」





ハルト「え」





何故かすごい
動揺してるし・・・





まさか?





ハルト「誰にも言わない?」





フタバ「うん。
だから教えて!」





ハルト「ほんとに?」





フタバ「うん!
絶対言わないから!
約束する!」





ハルト「わかった。
バラしたらスタバ奢りね。
俺の好きな人は・・・」





フタバ「うん・・・」





ハルト「3組のレイナ」





フタバ「え・・・」





・・・





その時、まるで
私の片思いの
心を覆うように、





小さな雪が
降り積もってきた・・・







*end*

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