肝試し大会から初恋へ

CAST小松崎ふたば

作者：かの

2022.05.29

やっほー！
こんにちは～。

怖がりな中学２年生の
ふぅだよー。

なんかうちの学校には、
変わった行事があって、

肝試し大会っていう行事。

お客さんを呼んで
そのお客さんに
お化け屋敷を体験してもらって

１番怖かったお化け屋敷が
勝ちみたいな行事。

で、今日は
肝試し大会の当日。

お化けのメイクを
するんだけど
自分顔を見るのが怖くてｗｗｗ

鏡が見れないよー。

ミオコ「そろそろ
お客さん来るよー。
いつもの位置についてね」

みんな「はーい」

暗くて何も見えないよ。
ここら辺かな。

お客さんＡ「怖いよー」

お客さんＢ「大丈・・・」

フタバ「待てー」

お客さんＡ、Ｂ「キャー」

ふぅ、
こんな感じかな。

あーもぉー暗くて
何も見えないよー。

フタバ「わぁ！」

転びそうになったら
誰かが助けてくれた。

フタバ「誰ですか～？
もしかしてお化け」

ルワ「んなわけないだろ。
俺だよ」

フタバ「えっーとこの声は、
ルワ！」

ということは、
ふぅはルワに
抱きついてたの。

いやいや違う。

ルワは、
転びそうになったふぅを
助けてくれただけだから。

ふぅ、
勘違いしすぎだよ。

ルワ「てか、
お前ドジだな」

フタバ「テヘッ」

ルワ「テヘッじゃねぇだろ。
俺は、転びそうになったお前を
助けてやったんだぞ」

フタバ「ありがとう」

なんか頭がふわふわして
ルワのことで
頭がいっぱいだなぁ～。

いやいや
何意識してんの。

ただ助けてもらった
だけだし。

何回自分に
言い聞かせても

やっぱりルワのこと
意識しちゃうなぁ。

・＊。・　放課後　・。＊・

フタバ「ねぇ、ミオコ、
なんかさっき転びそうになって
ルワに助けてもらったのだけど
それからずっと、ルワのことしか
考えれなくて・・・
もしかしてこれって病気なの！」

ミオコ「違うでしょ。
それは、『恋』でしょ」

フタバ「恋？
でも別にルワのことが
好きとか
そういうことじゃないよ」

ミオコ「ふぅー
自分に素直になりなよー。
自分が気づいてなくても
好きってことあるんだよー。
私も初恋のときは、
そうだったし」

フタバ「へぇー
そんなことあるんだぁ～。
じゃあ、ふぅもルワのこと
好きなのかな？」

ミオコ「そうかもね。
私、ふぅの恋応援するよ！
なんか困ったことあったら
言ってね」

フタバ「うん。
心強いですっ」

・＊。・　次の日　・。＊・

ルワ「なぁ、お前
相談があるんだけど」

フタバ「何？」

ルワ「ここだけの話だから。
俺、好きな人がいて
どうやって告白するのが
良いのか？」

ガーン

ルワって
好きな人いたの！

じゃあ、ふぅ
失恋したの！

ふぅの初恋は、
もう終わりかぁ～。

まぁ、最後に
好きな人の幸せのために
相談に乗ってあげよ！

フタバ「やっぱ、直接は
緊張するから
手紙とかいいんじゃない。
ロマンチックだし
ふぅだったら嬉しいよ」

ルワ「手紙かぁ、いいな！
じゃあ、そうするわ。
相談乗ってくれて
ありがとな」

フタバ「うん。お幸せに」

・＊。・　次の日　・。＊・

家に帰ったふぅは
いつものように
ポストを確認した。

するといくつかの郵便物と
１通の白い封筒が入っていた。

宛名も送り主の名前も
何も書いていない。

中を見るとレースのような
きれいな便箋が出て来た。

きれいなあまり勢いで
開けてしまったが
これは、誰宛てなんだろう???

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フタバへ

まえは、相談乗ってくれてありがとう。
実は、好きな人ってのはフタバのことなんだ。
まえ助けた時にいい香りがして
それからフタバを見ているうちに
好きになっていたらしい。
あの、フタバの彼氏俺じゃダメかな。
返事待ってます。

　　　　　　　　　　　　　　　ルワより
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『フタバ』って
呼ばれたの初めて！
なんか嬉しい/////

こんなの両想いなんだから
ＯＫするに決まってるでしょ。

ショートメールとかいいかな。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
ルワへ

好きな人って私のことだったんだね！
ふぅもルワのこと大大だーい好きだから/////
あのレターセット可愛いね！
ふぅの好み！
ラブレターすごい嬉しかったよ！
もちろんふぅは、ルワの彼女になるからね。

　　　　　　　　　　　　　　　　ふぅより
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

それからの
ふぅ達はというと。

クラス１、いや世界１
ラブラブなカップルですっ！

＊Happy end＊