私たちの友情と恋情

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:かの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.05.27

こんにちは~
私の名前は、
フタバ!





頭の中がお花畑な
中学2年生です!





今日も大好きなコハナと
一緒に帰れるから嬉しい!





私とコハナは、
お互いのことが好きだから
こうして付き合っている。





いわゆる
『ジェンダーレス』
というものだ。





フタバ「コハナー
一緒に帰ろ!」





コハナ「ごめーん。
先、行ってて!
すぐ追いかけるから」





フタバ「ホントコハナは、
勉強熱心だね」





コハナ「ありがと。
すぐ行くから」





まぁ、コハナは足速いし
すぐ来るよね!













・*。・ 5分後 ・。*・





まだかな?





横断歩道の中間地点を
歩きながら
そう考えていると・・・





フタバ「痛っ!」





突然後ろから押されて
転んでしまったと同時に





キキッーーーー





後ろから車の
スキール音が聞こえた。





心臓が止まるくらい
ビックリしながら
後ろを振り向くと、





そこにはコハナが
横たわっていた。





何が起こったのの!





一瞬分からなくなったけど
すぐに理解できた。





車に轢かれそうになった私を
コハナは、助けてくれた。





フタバ「コハナ、
ねえ、コハナ」





どうしよう。





私は、どうしたらいいの?





そうだ、
救急車呼ばなきゃ。





震える手で『119』を
押そうとする、
だけど手が震えて
どうしても押せない。





押せた。





?「救急ですか?
消防ですか?」





フタバ「きゅ、救急車
お願いします。
○町の2丁目の
△△やさんの前です」





?「了解しました」





どうしよう。





まだ来ないの。











・*。・ 2分後 ・。*・





(サイレン音)





救急車来た。





時計を見ると、通報してから
たった2分しか経ってないのに
1時間くらい時間が
経ったように感じた。





そう思い
落ち着いた私もいた。





だけど、この後
どうなるのか
不安な私もある。





そんな震える手を
握ってくれたのは、
コハナだった。





コハナ「私は大丈夫だか・・・」





フタバ「えっコハナ、コハナ!」





その後すぐ私とコハナは、
救急車に乗って
病院に運ばれた。













・*。・ 次の日の放課後 ・。*・





次の日、
コハナに会いに行くと
予想外の姿になっていた。





なんと、コハナは
集中治療室に入っていた。





医療機器がコハナの周りを
覆っていて
コハナの顔が見えない。





さっき買ってきたお守りを
看護師さんに渡して
コハナのベットに
置いてもらった。













・*。・ 明後日 ・。*・





昨日は忙しくて
行けなかったから
今日は行けて良かった。





フタバ「すみません。
有坂コハナって
どこにいますか?」





看護師さん「ご案内します」





そう言われ
案内されたのは、
普通の病室だった。





嬉しさと希望を込めて
ドアを開けると、
そこにはいつもと変わらない
コハナの様子があった。





だけどなぜかこっちを見て
キョトンとしている。





フタバ「コハナー
やっと回復したんだね!
良かったー」





コハナ「回復は、しましたけど
あなた誰ですか?
というかなんで私の名前
知ってるのですか?」





フタバ「誰って冗談は、
やめてよー!
フタバだよ」





コハナ「フタバさん?
なんか聞いたこと
あるような・・・」





も、もしかして
事故のショックで
私のこと忘れちゃったの?





ドアが開いて
コハナのお母さんが
入ってきた。





コハナのお母さん「コハナは、
事故のショックで
人の名前を
忘れちゃったらしいの」





ガーン





なんで、コハナ、
私のこと
忘れちゃうなんて(泣)





コハナ「でも記憶力はあるから、
少しずつ覚えてもらえば
良いと思うよ」





フタバ「はい」





それからの毎日は、
コハナに私のことを
思い出してもらうのに
必死だった。





思い出の海に行ったり、
私の部屋に呼んだり。





ある日学校に
連れていってみると・・・





コハナ「あっ、ここ
フタバさんと・・・
フタバ、フタバだ!
あの時押しちゃってごめんね」





その時嬉しくて
涙がこぼれてきた。





フタバ「コハナ、
ありがとう。
助けてくれて」





コハナ「もう、泣かないの。
泣き虫なんだから~。
こうして元気になったし
また一緒に学校行けるね」





フタバ「うん」













・*。・ 5年後 ・。*・





フタバ「あの時は、
助けてくれてありがとね」





コハナ「当たり前じゃん。
うちら親友で恋人でしょ」





フタバ「今度は、
私が助ける番だから
なんでも言って」





コハナ「じゃあ、
トゥンカロン奢ってー」





フタバ「もちろん」





私たちは、未だに
親友であり恋人である。







*end*

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