私にとってのお医者さん

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:ねこます

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.02.22

勉強、部活、人間関係。





多くの変化があった4月から
1ヶ月が経った。





ゴールデンウィークは
1回友達と遊んだきり。
家にひきこもっている。





そして、久しぶりの学校。





いつもより朝起きるのが
辛い気がした。





ふたば「おはよ・・・・」





そのま「お姉ちゃんおはよ~!
昨日あんなに寝たのに
まだ眠そう・・・
大丈夫?」





ふたば「まぁ大丈夫かな・・・
行ってきます・・・」





そのま「ちょっと! ご飯は?」





ふたば「今日は、いいや・・・」





そのま「さすがにそれはダメ!
時間あるんだし、これだけでも!」





ふたば「なんか
お母さんみたいだね笑
でも、大丈夫。
行ってくるね」





そのま「もー!」













・*。・ 教室 ・。*・





かほ「ふぅちゃん、おっはよ~!」





ふたば「・・・おはよ~」





かほ「元気ないね・・・
体調悪いの?」





ふたば「ん~大丈夫!
ちょっと眠いんだよね!」





かほ「まだ時間あるし
ホームルームまで寝たら?
先生来たら起こすし!」





ふたば「そうする・・・
ありがと・・・」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





寝、寝れない・・・





最近ずっと寝たいのに
寝れない状況が続いてまして・・・





家族から見たら
昼寝多いな~とか。





早く寝て起きるの遅いな~とか
なるかもしれないけど!!





でも、心配かけたくないから
言いたくはないんだよね・・・





これから先の人生
どうしようとか、勉強とか。





結果出さないととか・・・
悩みが沢山なんです・・・













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





かほ「ふぅちゃん!
先生来たよ~」





ふたば「はぁい」





かほ「よく寝れた?」





ふたば「え? まぁ・・・うん」













・*。・ 昼休み ・。*・





かほ「やっとお昼だ~!
ってか、お弁当は?」





ふたば「今日はいいかなと思って
持ってきてなくて・・・」





かほ「お腹が空いてないの?」





ふたば「・・・うん」





かほ「まさかだけど
ダイエットとかじゃないよね?
どう考えてもいらないからね?
ほっそいのに!」





ふたば「大げさだなぁ~
大丈夫だよ!」





かほ「ん~大丈夫ならいいけど・・・
じゃあ私、食べるね~」





ふたば「遠慮しないで
食べてもらっていいからね~」





かほ「分かった~
あ! そうそう!
明日から楽しみだよね!」





ふたば「明日?
なんかあったっけ?」





かほ「今日先生が言ってたじゃん~。
ドラマの撮影で
芸能人くるんだよ!」





ふたば「え! そうなの?」





かほ「もしかして・・・
先生の話
聞いてなかった?笑」





ふたば「ボーっとしてたから
聞いてなかったかも・・・笑」





かほ「誰が来るんだろ~
楽しみだな~」













・*。・ 家 ・。*・





ふたば「ただいま・・・」





そのま「お姉ちゃんー!!」





ふたば「いきなり何・・・?」





そのま「お弁当
持っていかなかったでしょ!」





ふたば「え?」





そのま「お弁当箱
食器棚にあったし、
詰めるおかず全然
減ってなかったもん!」





ふたば「私は大丈夫だから・・・
今日疲れちゃったから
部屋行くね」













・*。・ 夜 ・。*・





案の定、朝ごはんや
お弁当のこと、お母さんに
注意されまして・・・





よくないのは
分かってるけど。





ご飯が喉を
通らないんだよね・・・





明日からどうしよう・・・





やっぱり眠れない・・・













・*。・ 次の日 ・。*・





今日はいつもより
起きるのが遅かった。





心配かけたくないから
学校には行くけど。





体が重い・・・





かほ「おはよ~
今日も元気ないね・・・
寝不足続きなの?」





ふたば「・・・まぁそんなとこかな・・・」





かほ「ねぇ!
撮影してるの、見た?」





ふたば「昨日言ってたやつ?」





かほ「そう!
女優の足川結珠ちゃん
見かけてさ~
めっちゃきれいだった!
学園ドラマっぽいよ!」





ふたば「へぇー!
私も見てみたいなぁ」





かほ「1ヶ月くらい
撮影するみたいだから
もしかしたらお話とか
できちゃうかも!
楽しみ~」





ドラマの撮影は
見たいところだけど!





私は正直
それどころじゃない・・・





このよく分からない体調不良を
治さないと・・・













・*。・ 休み時間 ・。*・





先生「小松崎~
今日日直だろ~
これ運んでくれ!」





ふたば「はーい・・・」





かほ「ねぇ、代わろうか?」





ふたば「日直の仕事だし
大丈夫!
向こうで撮影してるみたいだよ!
私、時間かかると思うし
見てきたら?」





かほ「あんまり無理しないでよ~」





ふたば「全然平気だから!
心配しないで!」













・*。・ 廊下 ・。*・





あ~頭痛い・・・





代わってもらったほうが
良かったかも・・・





でも、心配かけるの嫌だし・・・





ふたば「うわっ!」





ハルト「ごめんなさい!
大丈夫ですか?」





この制服
うちの学校のじゃない・・・





もしかして、
ドラマの出演者・・・?





正直見たことはないけど、
俳優さんだよね?





お偉いさんに
怒られたりするのかな・・・





どうしよう・・・





ふたば「本っっ当にごめんなさい!
すぐに行きますので!」





ハルト「手伝いますよ!
フラフラしてて
危なそうだし・・・」





ふたば「私は全然大丈夫です!
撮影・・・あるんですよね?
それに行ってください!」





ハルト「俺、脇役だし
そこまで出番ないから
大丈夫ですよ!
それに、途中で倒れたりしたら
一大事だし・・・
よいしょっと・・・
職員室に運べばいいんですよね?」





ふたば「はい・・・」





ハルト「じゃあ運びますね!」





ふたば「え?
ちょっと待ってください!」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ふたば「ご迷惑をおかけして・・・」





ハルト「気にしないで!
それより体調は大丈夫なの?」





ふたば「あ・・・はい・・・」





ハルト「あ! 同い年だよね?
勝手に敬語外しちゃったけど
嫌だった?」





ふたば「全然!
あと・・・私
次の授業あるので・・・」





ハルト「ごめんごめん!
行ってきて!」













・*。・ 昼休み ・。*・





かほ「今日はお弁当持ってきた?」





ふたば「今日はあるけど・・・」





かほ「食欲ない感じ?」





ふたば「うん・・・」





ゆら「かほー!」





かほ「ゆら!
どうしたの?」





ゆら「どうしたの?
じゃないよ!
委員会!
今日当番でしょ?」





かほ「そうだ!
完全に忘れてた・・・
ふぅちゃんごめんね・・・
私、行ってくる!」





ふたば「気にしないで!」





今日は1人かぁ・・・
しかも、食欲湧かないし・・・





ハルト「ふたばちゃん!」





ふたば「え?」





ハルト「なんか
お話ししたくって!
1人?
一緒にお昼食べよーよ」





ふたば「いいですけど・・・」





ハルト「じゃあ決まり!
屋上行こ!」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ハルト「いただきまーす!」





ふたば「・・・いただきます」





ハルト「ねぇやっぱり
体調悪いんじゃない?」





ふたば「最近眠れなくって・・・」





ハルト「五月病?」





ふたば「五月病・・・?」





ハルト「この時期だったら
五月病かな~って。
眠れなくて
食欲湧かないんでしょ?」





ふたば「はい・・・」





ハルト「さっきも
フラフラしてたし・・・」





ふたば「・・・どうしたら
治るんですか?」





ハルト「生活リズム整える、
適度な運動、趣味に
打ちこむとかだって。
ストレス溜めこみすぎると
起こるみたい」





ふたば「ストレス・・・ですか」





ハルト「心当たりある?」





ふたば「新しい学年になって
勉強難しくなるじゃないですか・・・
あと受験もあるので、
それでストレス溜まってたのかも
しれません・・・」





ハルト「じゃあ・・・
毎朝俺と走るとか・・・どう?」





ふたば「そんな・・・
私なんかと・・・」





ハルト「せっかくだから
仲良くなりたいし・・・
五月病治すにも
運動は大事だよ?」





ふたば「分かりました・・・」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





次の日の朝からハルトくんと
朝走ることになった。





最初はただ辛いだけかも
知れないと思ったけど、





だんだん体調が
良くなっていくのが
自分でも分かった。





早起きするのも走るのも苦手な私が
楽しく運動できているのは
ハルトくんがいるからかも知れない。













・*。・ とある日の昼休み ・。*・

かほ「最近調子いいみたいで!」





ふたば「そうなの!
毎朝走ってるおかげかな」





かほ「撮影もあと少しっぽいね~」





ふたば「そうだね・・・」





かほ「あれ!
ハルトくんじゃない?」





ふたば「本当だ!」





手、繋いでる・・・





本人脇役だって言ってたけど
絶対違うよね!?





なんだろ・・・
よくわかんないけど
なんか複雑かも・・・





かほ「ハルトくんのこと
好きなの?」





ふたば「え?」





かほ「明らかに
私嫉妬してます~って
顔してたからさ笑」





ふたば「好き・・・なのかも」













・*。・ 次の日の朝 ・。*・





ハルト「おはよ!」





ふたば「・・・おはよ!」





ハルト「今日なんか元気ない?」





ふたば「もう会える機会
ほぼないなって思って・・・」





ハルト「寂しくなるな~」





ふたば「私も、寂しい・・・」





ハルト「ん~」





ふたば「そういえばさ・・・
ドラマ脇役じゃないよね?」





ハルト「ああ!
4番手くらい?
昨日は限定配信の撮影だった!
教室から見てたでしょ!」





ふたば「知ってたの?」





ハルト「パッて上みたら
居たからね~。
なんか喧嘩した後とかだったの?
めっちゃ不機嫌そうだったけど・・・」





ふたば「えーっと・・・
いいなぁっていうか・・・
嫉妬して・・・
だから、私・・・」





ハルト「ちょっと待って!
俺から言いたい」





ふたば「?」





ハルト「初めて話したときに
一目惚れしました!
好きです!
俺と付き合ってください!」





ふたば「私もです!
よろしくお願いします!」





ちなみに今でも
毎朝走ってます!





健康第一!
抱え込まないで誰かに頼ることも
大切なんだなって思った日々でした!







*end*

Like

この物語に投票する

小松崎 ふたばが主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!