GALになって恋しよっ！

CAST小松崎ふたば

作者：かの

2022.05.26

こんにちは～
小松崎フタバです。

私、好きな人が
いるんだぁ～。

ルワ君って言うの。

だからルワ君を
振り向かせたいの！

だけどルワ君は
『GAL』が好きらしい。

私にとってGALは、
結構身近。

なんか学校では、
GALが流行ってるらしいけど
私は、GALとは正反対。

陽キャというより陰キャ。

派手より地味というか
目立たないのが好き。

だから今日こそルワ君に
話しかけてみようと
思っている。

・＊。・　休み時間　・。＊・

話しかけたいけど、
周りにGAL集団が
めっちゃいて近づけない。

ルミ「フタバ、
どしたの？」

この子は、
ルミちゃん！

GALの鏡みたいな子で
友達が多い！

フタバ「いや、なんでも」

ルミ「どしたの？
なんかあったら
相談乗るよ！」

フタバ「ありがと」

・＊。・　放課後　・。＊・

フタバ「あのさぁ、
ルミちゃん」

ルミ「なんかあった？」

？「ルミーなに地味子と
話してるのぉ～。
一緒に帰ろうよ！」

ルミ「先帰ってて」

？「早く来てねー」

ルミ「で、フタバ
どうしたの？」

フタバ「私、GALになりたいの！
どうやったらなれるかな？」

ルミ（何、この目力！
というかフタバが
お願いしてきてるところが
かわいすぎる）

ルミ「え、えっ！
フタバ、
GALになりたいの？
意外すぎる！
てか、なんで？」

フタバ「ルワ君に
振り向いて
もらいたいから」

ルミ「ルワに。
へぇ～そんなことなら
私に任せて！」

フタバ「ありがと」

ルミ「じゃあ、
このまま家来て！」

フタバ「はい」

ルミちゃん
ほんとにありがたい。

・＊。・　ルミの家で　・。＊・

ルミ「まずは、服から・・・
こんな感じかな」

フタバ「すごっGALって
こんな感じなんだ」

ルミ「今流行りの
『Ｙ２Ｋ』
ファッションだよ」

フタバ「Ｙ２Ｋって？」

ルミ「２０００年代に流行った
ファッションのことらしいよ」

フタバ「へぇ～」

ルミ「次は、メイクだよ」

フタバ「はーい」

フタバ「アイシャドウ
結構濃いんだね」

ルミ「そう？
こんなもんでしょ」

フタバ「ちょ、ストップ
このアイライナー、
ブラックだよ」

ルミ「それがどうしたの？」

フタバ「アイライナーって
普通ブラウンとか
使うんじゃないの？
目の周り真っ黒になっちゃうよ」

ルミ「いやいやいや、
黒くしなくてどうするの。
ブラウン？
私そんなの使ったことないよ。
ガーリ党のフタバと
GAL党の私では、
価値観が違うんじゃないの」

フタバ「そうなんだ」

ルミ「じゃ、やるよ」

フタバ「待ってー。
やっぱりおかしくない？
真っ黒って」

ルミ「おかしくないよ。
メイクは、得意だから
任せて」

フタバ「失敗だけは、
やめてね」

ルミ「私に任せといて」

・＊。・　１０分後　・。＊・

ルミ「完成！」

フタバ「リップの色
濃くない！」

ルミ「派手にいくのが
GALってものなの」

フタバ「まぁGAL番長の
ルミちゃんが
やってくれたから
良いかな」

ルミ「GAL番長ってなによ。
ほらルワのとこ
行ってきなよ」

フタバ「う、うん」

・＊。・　ルワの家　・。＊・

インターホンの音。

ルワ「どなたですか」

ルワ君やっぱ
気づいてくれないんだ。

フタバ「フタバです」

ルワ「どした？
とりあえず中は入れ」

ルワって書いてある。
ルワ君部屋ここかな。

ガチャッ

ギュッツ

いきなり
抱きしめられた。

フタバ「ルワ君、
どうしたの？」

ルワ「いきなりごめん。
もう少しだけ
抱きしめさせてくれ」

フタバ「う、うん。
あのね私、
ルワ君のことが・・・」

ルワ君「俺もフタバのことが」

フタバ＆ルワ「好きです」

ルワ「と、いうか
なんかフタバ
イメチェンした？」

フタバ「今気づいたのｗｗｗ
イメチェンというかその・・・
ルワ君がGAL好きって
聞いたから」

ルワ「それデマだよ！
まぁ嫌いじゃないけど。
やっぱフタバは、
なんでも似合うな」

フタバ「そう（テヘッ）」

ルワ「あとこれから
君付け禁止な」

フタバ「はーい」

＊Happy end＊