夏休みの垢抜け計画!!

CAST小松崎ふたば

作者：ふたばちゃん推し

2024.09.13

「フタバ！　ハルトと
話してたんだけどさ、
夏祭りでｗデートしない？」

１学期最後の日、コハナに
そんなことを言われた。

「夏祭り？　いいけど・・・
ｗデートなの!?」

「うん！」

コハナが
顔を近づけてささやいた。

「テルノスケも誘ったから
告っちゃえば？」

「無理だって！」

テルノスケは、私の好きな人。

でも、緊張して
なかなか話せないんだよね・・・

「えー、フタバ可愛いんだし
浴衣姿で惚れさせようよ！」

コハナは目をきらきらさせて、
机に肘をついた。

「私、浴衣持ってないし、
私なんかが告ったって・・・」

「そんなことないよ！
じゃあ、夏休みの間に垢ぬけたら
自信つくんじゃない？」

垢ぬけ・・・
確かに、待ってるだけじゃ
始まらないかも。

「私、やってみようかな」

「うん！
夏休みの垢ぬけ計画、
開始だね！」

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

あれから２週間後。
私はコハナと一緒に
お祭り会場に来ていた。

「コハナ・・・
メイク、汗でとれてないかな？」

「大丈夫！
フタバはいつも通り可愛いよ！」

私はこの２週間、
コハナと一緒に
浴衣やコスメを買って、
ヘアケアやダイエットを
頑張った。

前に比べれば
結構変わったと思う。

告白は緊張するけど、
楽しむしかないよね！

ハルトとコハナの後ろを、
私とテルノスケが歩く。

隣にテルノスケがいるから、
気になって上手く話せない。

でも、この２週間
垢ぬけを頑張った私なら・・・！

「テルノスケ。
あの、ずっと好きでした！
付き合ってください!!」

言えた・・・！

心臓がバクバクしてる。

「フタバ。
俺も、フタバのこと気になってた。
それで、今日会ったら
さらに可愛いくなっててさ」

え！
そんな風に
思ってくれてたの!?

なんだか
顔が熱くなってくる。

「だから、俺からも・・・
付き合ってください！」

胸がギュっと
縮んだ感じがした。

ずっと聞きたかった言葉が、
心を震わせる。

「もちろん！」

コハナ。
垢ぬけ計画、大成功だね!!

＊ｅｎｄ＊