ふたばとフタバ

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:まるぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.08.19



美咲&岬「小松崎は、ずーっと
ちっちゃいままだ!」





これは、私のトラウマな言葉。





初等部のとき、
上妻美咲と北島岬から
いつもそう言われて
いじめられてきた。





私をいじめてたのは、
ダブルみさきだったのwww





犬飼太陽くんって子だけは、





太陽「双葉だって
大きくなれるんだから、
ふたばだって大きくなれる!」





ってかばってくれた、
唯一の私の味方だった。





あ。
私は、小松崎ふたば。
以後お見知りおきを。





今日からニコラ学園中等部に
進学するんだ。





だけど、暗い過去があった今、
学校に行きたくない!





ドンッ!





ふたば「きゃあっ!」





?「うわっ!」





誰かぶつかってきた。





?「その声、ふたばか!?」





ふたば「太陽くん!?」





太陽「話したいことは
いっぱいあるけど、
まずは、遅刻しそうだから急ぐぞ!」





ふたば「初日から遅刻したら
やばいしね!」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ふたば「・・・ところで、
私のクラスって、どこ?」





太陽「まだ見てなかったのかよ(笑)
ふたばがM組で、俺がA組。
来年こそは、ちゃんと見とけよ(笑)」





ふたば「うん(笑)じゃあね」





太陽「またな」





朝から命の恩人に会えてよかった!





過去は過去だし、気持ちを切り替えて、
中等部でも頑張ろっかなって
思えたんだ。





だけど、そんな考えは、
朝のホームルームで
吹き飛ばされた。













・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・





キーンコーンカーンコーン





よしっ
何とか間に合った。





そして、みんなで
自己紹介をし合った。





美咲「こぉおぉづぅまぁ
みぃさぁきぃでぇーすぅ!
メぇイぃクぅがぁ
だぁいぃすぅきぃぇぇーすぅ!」





うわ





上妻、ぶりっ子しすぎて
自己紹介が
大変なことになってる・・・





上妻と同じクラスになったのは
嫌だけど、まだ、
北島はいないからましかな?





でも、私のそんな甘い思いは
通用しなかった。













・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・





「憂鬱」の2文字で始まった
中学校生活。





「上妻」と「小松崎」は
出席番号が隣だから、
私の前の席が上妻、
ということになってしまった。





1番辛かったことは、
授業中に前の席から、
刃物が飛ばされてくること。





もちろん上妻の仕業だ。





さすがに包丁はなかったけど、
ハサミやカッターなどが
飛ばされてきた。





ハサミは、キャッチすることが
できたけど、
カッターは無理だった。





頬がさけてしまった。





そのうえ、上妻は、





美咲「わあー。可哀想。
綺麗なほっぺが台なしだねえ。
痛そー」





と、自分がやったくせに、
まるで他人事。





ある日、予期していなかったけれど、
私が1番起こってほしく
なかったことが起こってしまった。





岬「このクラスにさぁ、
小松崎いるって書いてたんだけど、
いるぅ?(笑)」





えっ





せっかくクラス分かれたのに、
北島来たの・・・





美咲「うん、ここにいるよぉ」





このっ、陰湿な!





ふたば「痛っ!
強く引っ張らないでよ!」





だけど、私の抵抗は虚しく、
引きずられていった。





廊下とか階段とか
引きずられたから、
あざと擦り傷だらけになって、
すっごく痛い。





ドンッ!





岬「立てっ」





いったあ・・・





ここ、屋上?





私は気づくと屋上にいた。





ニコラ学園はゆかりのある
マンモス校。





全学年P組まであるから、
ビルなみの高さがある。





最近、屋上のフェンスが一部破れて、
もうすぐ改修工事が入るし、
危ないから立ち入り禁止に
なっていたはずだけど・・・?





2人に蹴られたり、殴られたり、
押されたりされていたら、
いつのまにか破れたフェンスの前に。





そして、背後に気配を感じる。





もしかして、私、
突き落とされる!?





この高さから落ちたら
絶対死んじゃう!





もしかしなくても、
私、殺される
!?





ダイイングメッセージ
書く時間もなさそう!





足も震えて動けない!





もう、ダメだ。





短かった人生、
悔いばっかりだったけど、
もう終わり。





さようなら、みんな。





?「やめろーっ!!」





誰ーっ!?





誰かに抱きしめられて、
体がふわりと浮く感覚。







私、生きてる・・・?







ふと顔を上げると・・・!





ふたば「太陽くん!?
なんでここって、分かったの・・・?」





太陽「可愛い可愛いふたばが
あいつらに引きずられてるって
聞いたから」





「可愛い」は
余計じゃないかな・・・?





あと、なんで浮いてる?





今度は下を見ると・・・!!





ほうき!?





まさか、魔法使い乗ってる、
あの魔法のほうき!?





ふたば「太陽くんって、
魔法使いだったの!?」





太陽「そう(笑)
ふたばに伝えたいこともあって」





ふたば「私に伝えたいこと?」





太陽「・・・俺は、
ふたばのことが好きだ!
ずっと前、初等部の頃から!
俺と付き合ってください!」





えーっ!?
嘘!?





ふたば「うれしい!
これからもよろしく、太陽くん」





太陽「あ、あと、俺のことは
くん付けじゃなくて
呼び捨てで呼ぶこと!」





ふたば「・・・太陽・・・?」





太陽「そう、花丸!
改めて、これからもよろしくな!
早速今日の夜、ほうきに乗って、
満月見に行かないか?」





ふたば「うんっ! 行きたい!
楽しみ!」







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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