フタバ様に近づきたいっ!

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:ちいさく

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.07.19

わたしは、フタバ。
中学3年生。





めっちゃかわいくて、
あざとくて、
すれ違う誰もが振り返る・・・





はずなんだけど。





なななんと、中学入って、
まだ1回も
告白されたことがないの!





信じられない。





こんな美人、
もう一生に1度も現れないであろう
かわいい女の子、
なんで誰も告白してくれないの~!?





おまけに、
女子の友達もいない。





これって、
「みんなのあこがれ」だから
「近づきがたい」ってことだよね!





JKもあと少し、
こうなったら
「みんなのあこがれ」に
「近づきたい」と思わせてやる!





名付けて
「フタバ様に近づきたい作戦」
実行だ!













・。・:・°・。・:・°・。・:・  フタバ様に近づきたい作戦  1日目 ・。・:・°・。・:・°・。・:





まずは、髪型から。





まるで物語に出てくる
お姫様みたいに、
ふわっふわのウェーブヘアを、
紺色のリボンで
高めの位置にツインテール。





前髪は、重めぱっつん!





体育の時間も、
一瞬の髪の乱れも
許さないっ!





キラキラピンクのコームで
なおすのだ。





「(こそっ)小松崎、
いつにもまして使えねーな」





「(こそっ)バスケしながら、
片手にコームって、だり・・・」





初日は、クリアね。













・*。・ 2日目 ・。*・





今日は男子に積極的に
話しかけて、
アピる作戦!





「ねーナツくん、
手伝おっかぁ?」





「手ぇつなごう?」





「わぁ、かっこいいぃ!」





かわいく下から目線で、
アイドルみたいな言い方で。





出来てる!





なんたって、昨日夜中まで
アイドルの話し方を
研究したからね。





「え~この問題、
フタバわかんなぁい。
教えてぇ」





「(クマやばいし、
肌荒れすごいし、
怖え・・・)
お、おぉ・・・」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





作戦開始から2週間。





なんで・・・





なんでなの?





1人からも
告られてないんですけどぉ!!





持ち物をピンクまみれにするとか、
土日は量産系の服で
街を歩くとか、
男の子と絡むようにするとか、
頑張ったのに!





でも、ここからかも!





「小松崎」





「あっ、ユアンくん。
なぁにぃ?」





今日はウィンク作戦。
ウィンク!





「・・・最近、キモいよ、
ひくよ」





が、





が、





があああああん!!





ばたん。





私は、気を失ってしまった・・・





「小松崎! ごめん」





気がつくと
保健室で寝ていた。





「ん・・・あっ、ユアンくん。
どしたのぉ?」





あ、さっきキモいって
いわれたんだった。





「謝るけど、その話し方は
マジ無理。
好きな人いないと思うよ。
モテ意識?」





ぎくっ。





「図星? ならさ、
自然体でいいと思うよ、
あと、人を思いやる」





「思いやる?」





「そ、小松崎ってさ、
女王様的な感じがして、
自分勝手で、
近寄りづらいから」





「じょ、女王様ぁ!?」





「わがままそうっていうか」





いらっ。





「ひどい!」





「そうそう、
そういう自然なとこ、
あるんじゃん。
見せていきなよ」





あ、今の私、
自然になれたんだ。





なんか、できるかも。





それに、してこなかった。





いっつも
ねこ被るばっかりで。





やってみよう。





気づけて良かった。





「俺に感謝してる?
はい、そこで
ありがとうっていう!」





「う、うるさい!」





な、なんか、気持ちを
見透かされてるみたい・・・













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





次の日。





「おはよう!」





クラスに入るときには
あいさつ。





「手伝うよ、
どういたしまして!」





偉そうにならないように。





そうしてたら・・・





「フタバちゃんって、
そんなやさしいんだね!」





「私も、怖いと思ってた!」





「み、ミユウちゃん、
シャノンちゃん!」





「今度、一緒遊ぼうよ!」





「や、やったぁ!」





思わずガッツポーズ!





「フタバちゃんって
面白い(笑)」





あ、私、だいぶ自然に
ふるまえるようになってるかも!





そんな私、
友達は出来たけど、
恋はまだ・・・





前の印象が強すぎるのか・・・
最近は、男子と関わってないし。





「小松崎、
友達出来てんじゃん!」





「あ、ユアンくん、
上から目線~」





「彼氏はどうだ~?」





「まだ、最近話してもないし」





「話してる」





「俺、知ってるよ。
小松崎を好きな人」





「え、だれ?」





「俺」





え、





「え、それって・・・」





「フタバが
待ち焦がれてた、
告白だよ!」





「やった~!」





「へ、返事は?」





「お願いしますっ!」





わたし、ついに
告白されちゃった!





「フタバ様」じゃなくて、
「フタバ」としてね!







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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