斜め後ろの彼

CAST小松崎 ふたば小松崎 ふたば

作者:ぽちゃさむ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.14

青空が綺麗な今日。





ボーっと
窓の外を眺める。





校庭には
部活をしている
私の好きな人。





ひより「ふ~たば!」





ふたば「ひより!
掃除終わった?」





ひより「終わったよ~!」





ふたば「じゃあ帰ろ!」













・*。・ 帰り道 ・。*・





ひより「席替えしたんでしょ?
どうだった?」





ふたば「よかったよ!
ななめ後ろに
ユアンくんいるし!」





ひより「いいじゃん!
よかったね!」





ふたば「班一緒だから
話すきっかけ作りやすいし、、
仲良くなりたいな、、」





ひより「静かめの子なんだっけ?」





ふたば「いつも本読んでる!
だから話しかけづらくて、、」













・*。・ 次の日 ・。*・





今日は珍しく
早めに学校に来た。





ガラガラ、、





窓側後ろから2番目にいる
私の好きな人。





ふたば「ユアンくん、おはよう!」





ユアン「、、
小松崎さんおはよう」





2人きりなだけあって
何だか気まずい、、





荷物を席に置いて
私は教室を出た。













・*。・ ~ ・。*・





ふたば「ひより~泣
どうすればいい、、」





ひより「今教室に
ユアンくんしかいないの?」





ふたば「うん、、
ちょっと気まずくて、、」





ひより「いまだにユアン君だけ
苗字とさん呼びなんでしょ?
ふたばって、呼んでほしいって
言ってみたら?」





ふたば「勇気出さないとだよね、、」













・*。・ ~ ・。*・





ふたば「あの~、、
ゆあんくん」





ゆあん「ん?」





ふたば「よかったら
私のこと、ふたばって
呼んでほしくて、、」





ゆあん「別にいいけど、、」





ふたば「ほんと!
ありがとう!」













・*。・ 放課後 ・。*・





ひより「きっかけって
難しいね、、」





ふたば「何かいいアイデアないかな、、?」





ひより「ななめ後ろって
案外話しかけづらい?
眺めることもできないもんね~
後ろだから、、」





ふたば「あ! でも今日、、!
プリント後ろに配るときに
目が合った、、!
ニコラに書いてあった通り
ニコッてしてみた!」





ひより「おぉ!」





ふたば「でも、
え? って顔してたから
逆に引かれたかも、、」





ひより「きっと
驚いただけだよ!
あと、思いついたよ!
きっかけ!」





ふたば「ほんと!」





ひより「そんな期待しないで笑
よく本読んでるんでしょ?
『どんな本読んでるの~?』
とか聞いてみたら?
あと、勉強教えてもらうとか、、」













・*。・ 次の日の朝 ・。*・





私は今日も
早く登校した。





教室には、ユアンくん
ただ1人。





ユアン「ふたば、おはよう」





早速呼んでくれた、、!





ふたば「ユアンくん、おはよう!」





ユアン「ふたばも
呼び捨てでいいのに笑」





ふたば「何か呼びにくくて、、笑
これからは、呼び捨てで呼ぶね!
あと、気になってることあってさ、、」





ユアン「何?」





ふたば「いつも難しそうな本
読んでるけど
どんな本なの?」





ユアン「これのこと?」





ふたば「うん!」













・*。・ ~ ・。*・





ちょっとは
仲良くなれた気がする、、





でも、、





ひより「朝の時間以外では
全然話せない、、か、、」





ふたば「頭の中では
話せてるのに~泣」





ひより「まぁ朝の時間だけでも
話せてるんだし、
良いんじゃない?
苗字+さん呼びから
一気に進展したし、、」













・*。・ ~ ・。*・





私は、毎日早起きして
学校に行く。





好きな人と話すために、、





ふたば「あ、、ごめん、
つまんないよね、、笑」





ユアン「全然笑笑」
ふたばって、面白いね笑」





後々思えばただの
面白くない人だなと
我ながら思う。





彼の笑顔が見たかった。





空回りしたけど
でも笑ってくれたし、いっか!













・*。・ ~ ・。*・





どうすれば
振り向いてもらえるのか





どうすれば
笑顔が見られるのか





どうすれば
話すきっかけが作れるのか





悩むほど、私は彼が好き。





このまま友達の関係で
いいかもしれない。





気まずくなることも
ないだろうし、、





そう思ってしまう。





だけど、、





やっぱり
好きな気持ちは
変わらない。





今日私は、
この気持ちを伝えに
早起きして学校に来た。





言い訳は捨てて。













・*。・ ~ ・。*・





ガラガラ





窓側の席、
後ろから2番目。





いつも通り、そこには
私の好きな人がいた。





ユアン「ふたば、おはよ~!
今日も早いな!」





ふたば「、、うん、」





ユアン「どうした?
元気ないな、、」





ふたば「そんなことないよ!
元気!」





ユアン「あ、そうだ、
聞きたいことあってさ」





ふたば「な、何?」





ユアン「なんでこんなに
朝早いの?」





ふたば「え、、?」





ユアン「1学期とか
特に来るの遅かったよな~
って思って、、」





ふたば「、、
朝早く来ればユアンと2人で
話せるかな~って思って、、」





ユアン「え?」





ふたば「私、ユアンのこと好きで、、
話したいなと思ってて、、
でも他のクラスの子がいる前では
どうしても勇気出なかったんだ、
だから、、
朝早く来て話そうかなって、、」





ユアン「そうだったんだ、、」





ふたば「迷惑だったよね、、
ごめんね、、」





ユアン「謝らないで!
嬉しかったよ?
すごく!」





ふたば「ほんと、、?」





ユアン「最初は、あんまり
関わりないし
どうしたんだろって
思ったけど、、
色々話すにつれ仲良くなれて、、
好きになった。
友達としてじゃなくて」













・*。・ ~ ・。*・





ひより「で!
付き合うことになったの!?」





ふたば「うん!」





ひより「よかったじゃん!
私も嬉しいよ!」





ふたば「相談乗ってくれて
ありがとう!
ほんと助かった!」







*end*

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