君がそばにいて、

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:清原和紗

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.05.20

バンッ!





ついに
始まってしまった。





赤いハチマキを、
ぎゅっと締め直す。





今でも不安で仕方ない。





でも・・・





───ねぇ、アンジ。





人気のない廊下で、
顔真っ赤っかになりながら、
初めて自分の口から言った。





───今度の選抜リレーで、
赤組が勝ったら、
レンくんに告白しようと
思ってるの。





同クラのイケメン、
レンくん。





もちろん、
勝てる自信なんて
なかった。





だって・・・
今まで補欠にすら
なったことがない私が、
中3で突然、アンカー?





だから
聞いて欲しくって・・・





───大丈夫。
カイラなら勝てるよ!





でもアンジは、
そう言ってくれた。
応援してるよ、と。





だから・・・
やっぱり
負けるわけには
いかないんだ。





バトンが、
回ってきた。





この調子で行こう。





ギアを上げようとした
その時───。





救護班の席にいる
レンくん。が、
視界に入ってしまった。





バッと顔が赤くなって、
このままでいたい、
でもこのままじゃ
集中できないっ!、
と、一瞬で2つのことを
考える。





スッと目を逸らして
走り続けた。





そのせいだった。





ぐらりと、バランスが
崩れて───。





バトンが、手から離れる。





応援席がどよめく。





遅れていく。





終わりにしたかった。





でもいる。





アンジが。





レンくんが。





「頑張れええええええ!」





走らなきゃ。





抜かすんだ。





もっと。もっと。





私は、1位で
ゴールするんだから・・・!





ゴールテープが、
お腹に当たらなかった。





結果、2位。





それから、私は
救護班のお世話になった。





膝を大きく
擦りむいていた。





「痛かったよね?
この傷で完走なんて・・・
すごいよ、
快空ちゃん!」





手当てをしてくれたのは、
レンくん。





「頑張ったんだね」





その言葉が、
1番聞きたかった。





君から。





決心は、
ついていた。





「・・・レンくん」





「?」





「私、レンくんが好き。
付き合ってください!」





「もちろんだよ!」





君の顔が、
午後の日差しに
照らされていた。







fin.

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