どうしても伝えたいこの思い

CAST髙橋快空

作者：ニコラモデルになりたい！

2023.12.23

君とすれ違った、あの瞬間。

私の恋が始まった。

一目惚れだった。

君の目も鼻も口も
すべてがかっこよくて、
君から目が離せなくなった。

気がついたら、
声をかけてた。

「連絡先教えてくれませんか?!」

そう言った私に、
彼はこう答えた。

「ごめんね。俺、
女子に興味ないから」

そう言って
去っていった君を
私はずっと見つめてた。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

あれから１年。

私は高校１年生になった。

自己紹介するね。

私の名前は、かいら。

今年から
ニコラ学園中学校に
通うことになったの。

今でもずっと
あの人のことが
忘れられなくて、

誰に告白されても
全部断り続けてきた。

会えないってことは
わかってても、
いつか、いつか
あなたに会いたくて、、、

・＊。・　入学式　・。＊・

女の子たちが騒いでた。

なんだろう、そう思って
注目されてる真ん中をみた。

一瞬心臓が止まって、
時間がゆっくり
流れているように見えた。

１年前、
私が一目惚れした
君がいたから。

嬉しくって、
声をかけにいこうとした。

そのとき。

周りの女の子が言ったの。

「あの人、彼女いるよ」って。

まるで、天国から地獄へ
突き落とされたみたいだった。

１年前、私と会った時は
あんなに冷たかったのに、
彼女の前では
すごく優しくあったかくて。

誰にも見せたことないような
笑顔を彼女に向けたの。

その瞬間、
私は思ったんだ。

「彼には彼女しかみえてない」

って。

私は少し期待してた。

もしかしたら
あのときのことを
覚えててくれてて、
私ともう一度会いたい、
そう思ってくれてるんじゃ
ないかって。。

でも、そんなことなかった。

私は友達に
「トイレ！」と叫び、
トイレに駆け込んだ。

っ。
ひっく、ひっく、。

自然に涙が出てきた。

絶対君に届かない
この気持ち。

もう一度伝えたい。

君の名前は、みさき。

みさき先輩。

１年前すれ違ったあの日から、
あなたのことが好きです。

そう言いたかった。

また会えて、
運命じゃないか、
そう感じた。

でも君の目には
彼女しか映ってない。

これからもずっと心の中で、
あなたのことを思い続けます。

どうか、それがいつか
あなたに届きますように。

みさき先輩。

大好き。

＊ｅｎｄ＊