入学式、私って幸せ?

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:ここっぴ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.04.21

私カイラ。
今年からニコラ高校!
JKデビュー!
テンション上がる!





好きな男の子、
できたらいいな!









・*。・ 入学式 ・。*・





カイラ「わぁ」





高校の正門には
桜並木があって、
満開だった。





「綺麗・・・」





ユズ「わっ!」





カイラ「うわー!」





「びっくりしたぁ、ユズか」





ユズ「ユズかって何よ~!
まぁ、ニコ高行けて良かったね、
うちら」





カイラ「だね~」





ユズは、中学からの親友。





中学生の時、
レンと付き合ってて、
新潮高校にレンが
行くことになったから
遠距離恋愛することに
決めたユズ。





羨ましい。





あ、うろうろしてる
女の子がいる。





迷っちゃってるのかな。





カイラ「あの~。
はじめまして。
私カイラ。よろしくね!」





アンジ「あ、はい!
私、アンジ!
あなた、私、迷っちゃって。
体育館ってどこかしら?」





アンジは、全身、
フリフリのぶりっ子の
女の子だった。





喋り方も、なんか
近代の上流貴族みたいな
喋り方。





こんなタイプはそんなに
得意じゃないけど、
連れて行ってあげた。





アンジ「ありがとう!
カイラ、あなたは
私の初友ね!
よろしくてよ」





カイラ「うん!
で、こちらは・・・
あれっ」





ユズがついてきてると思って
紹介しようと思ったら
ユズはいなかった。





トイレでも
行ったんだろね。





アンジ「あなた、私ね、
再会したのよ。ハアト!」





ハアト・・・





歩いて来た、その
ハアトという青年は
私をとりこにした。





マジでかっこいい!





アンジ「こちらはハアトよ。
私の彼氏ですの。
仲良くしてやってちょうだい」





ハアト「よろしく!
えぇっと」





カイラ「私・・・カイラ!
よろしくね!」





ハアト「カイラ!
字、どうやって書くの?」





カイラ「・・・字?」





「快い空って書いて、
快空」





ハアト「いいなぁ。
名前だけで幸せな人生
送れそうだ」





カイラ「そ・・・// そう?」





『式が始まるまで、
あと5分です』





アンジ「あら、
もう時間ですのね。
私はどこに座れば
良いでしょう?」





ハアト「こちらに」





アンジ「ありがとう」





「カイラ、ごきげんよう」





あぁ、なんかこの喋り方
聞いてると
頭痛くなりそう。





でも、面白い子ね。





ハアト君、めっちゃ
かっこよかった!





絶対手に入れたいのに・・・





あのぶりっ子アンジが
邪魔してるなぁ・・・





ユズ「カイラ、
あの子、なに?」





カイラ「ん? 
上流階級の方
じゃないかしら?笑笑」





ユズ「よくそんな人と喋れるよ」





カイラ「ユズも多分大丈夫。
アンジっていう子、
後で紹介しようか?」





ユズ「手短に
よろしくお願いします」





カイラ「ふふ、///」





ユズ「あれぇ?
好きな男の子でもできたの?」





カイラ「もぅっ!
察しないで!」





ユズ「はは、カイラは
何もかも顔に出ちゃうもんね~」













・*。・ 翌日 ・。*・





私は校庭の隅っこに、
アンジとハアトの
2人を見つけた。





私は耳をそばだてて、
2人の会話を聴こうとした。





アンジ「どういうことですの?」





ハアト「あの・・・
アンジと少し別れたく・・・」





アンジ「とんでもない!
私のどこが悪いのです?」





ハアト「申し訳ございません。
飽き飽きしました。
すみません」





アンジ「分かりました」





「私は悲しいですけれども、
また新しい高校という場所で、
良き人を見つけたいと
思っています。
もう2度と、私の前に
来ないでいただきたいわね。
ではごきげんよう」





ザッザッ





ハアト「はぁ・・・」





どゆこと!?





あの2人・・・





ハアト「!」





「カイラ!?」





カイラ「あっ・・・」





気づかれちゃった。





どういうこと?





ハアトは
アンジと別れた・・・





飽き飽きしたという理由で・・・





カイラ「ごめん!
気になっちゃって」





ハアト「・・・別に
・・・カイラならいいや」





カイラ「?」





あ。
ぶりっ子アンジが
消えたということは、





・・・ハアトを私のものに
できる可能性大!





今日から攻めまくろ!





ハアト「昨日から・・・
すっかり気持ちが
変わってしまったんだ」





昨日から・・・?





気持ちが変わった・・・?





・・・そうなのね。





誰かに一目惚れしたんだ。





そうか。





そうなのね。





わかった。





その子に対する思いは、
アンジをフるほどの
大きい気持ち・・・





私は・・・だめだ。





諦めよ。





ハアト「あの・・・」





カイラ「うん!
じゃ、またね」





ダッダッ





ハアト「?」





あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!





せっかく見つけたと
思ったのに!





せっかく・・・
作れると思ったのに!





あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・





気づくと、校庭の端の
原っぱだった。





誰もいないと思ったら、
涙がこぼれ落ちた。





ずっと夢見てたのも、
もうふりだし。





やだ!





私はやっぱり、不幸よ!





やだぁ! やだ・・・





ガサガサ





! 誰か来る・・・





私はサッと顔を上げて
涙を拭った。





ハアト「どうしたの?」





カイラ「・・・!」





「ハア・・・ト・・・」





ハアト「もしかして、
傷つけちゃった?」





「ごめんね」





カイラ「いや、そんなこと」





「ないっ」





ムギュッ





その途端、私は
ハアトに抱きしめられた。





ハアト「僕が好きなのは、カイラだ」





カイラ「・・・!
・・・/////」





ハアト「付き合ってくれないか」





嘘。





思ってもみなかった展開に、
びっくりした。





カイラ「・・・うん。
・・・私も・・・好き/////」





ハアト「なら良かった。
勘違いさせてごめん」





カイラ「いいよ!
私、嬉しいから!」





肩の力が抜けて、
全身に力が湧いて来た。





ユズ「カイラ!
もう授業始まるよ!」





カイラ「はーい。
じゃあね」





ハアト「じゃあね」





私のJK生活、
幸せにスタートした!





やっぱ私、幸せかも!







*end*

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