相合傘がしたいだけ。

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:ピンクノフセン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.04.15

おはようございます~。
私はカイラ!
中3だよ!





今日は私、
雨の音聞いて
早起きしました!





突然だけど、私ね、
好きな人がいるんだ。





その人は、レン。
私のご近所さん。
お母さん同士で仲良くて、
幼稚園一緒になって、
そっから。





簡単に言うと、
幼馴染ってこと。





早起きしたから、
朝のニュースをつけた。





天気予報をやっていた。





天気予報士「今日は、
全国的に
1日中雨でしょう」





カイラ「はぁ、今日雨か。
気分上がらないな」





ん・・・待てよ?
雨なんだから、
わざと傘忘れて
レンの傘
入れてもらおっかなー。





お母さん「カイラ!
遅刻するよ!」





えぇぇ?!
もうこんな時間?!
早く行かなきゃ。





確か、レンも
このくらいの時間に
出てくと思うけど・・・





あ、いた!
レンだ!





きっと、
あれはレン!





タッタッタッ・・・





カイラ「ねぇ、レン、
傘入れて・・・
あ!!
す、すみません!!
人違いでした!!」





なんと、そこにいたのは
レンではなく、
クラスのヤンキーグループの
ハアトっていうヤツだった!





ハアト「何?
お前、
文句あんのか?!」





最悪なことに、
ハアトの隣には、
ハアトの彼女の、
1歳年上の先輩、
ワカナって人がいて・・・





ワカナ「何コイツ。
ウチの彼氏に
何する気よ?」





ハアト「まぁ、まぁ、
ワカナ。
コイツ、カイラ。
同級生。
うちのクラスの
陰キャだよ」





ワカナ「へぇ。
陰キャは
引っ込んでてよ」





カイラ「ひっ・・・!!」





殴られる!?
―――私の前には、
レンが立っていた。





レン「弱いものいじめは
かっこ悪いぞ」





カイラ「レン・・・?」





ワカナ「ハアト、
この人は誰?」





ハアト「・・・レン。
こいつも同級生」





ワカナ「は?
レンって、お前が前に
ケンカ恥ずかしいくらいに
負けたヤツじゃん!!」





ハアト「うるせえ!!
ってか、
お前は何もしない
ただの強がりだろ!」





ワカナ「は?
ハアトの意地悪!
バカ!!」





ワカナ先輩は
逃げていった。
ハアトの傘を持って。





それを
追いかけるように、
ハアトも行った。





カイラ「あの、レン・・・」





レン「お前馬鹿かよ。
ハアトと俺
勘違いするとか。
ちょっと悲しい」





・・・そりゃそうだよね・・・





カイラ「あのさ、レン、
ハアトとレン
間違えるなんて、
幼馴染失格だよね。
そりゃ悲しくなるよね」





傘をさしていない私と、
傘をさしているレン。





しばらく沈黙が続く。





レン・カイラ「あの!!」





カイラ「あれ?
ハモった笑」





レン「なんで?
っていうか、
俺先に言ってもいい?
一旦傘入れよ」





レンが私を
傘の中に入れる。





レンとくっつき、
顔が少し
赤くなってしまう。





レン「あのな、
“幼馴染”としてじゃなくて、
俺の“好きな人”として、
ちょっと悲しいなって」





カイラ「え?
私のこと好きなの?!」





次はもっともっと
顔が赤くなる。





レン「改めて言う。
俺は、カイラのこと、
初めて出会った時から
笑顔好きだな~って
思ってた」





カイラ「そうだったの?
私もだよ。レン!!」





レン「それって、
付き合えるってこと?
両思いってこと?」





カイラ「こういうことだよ!!」





私はレンに思いっきり
ハグをした。





もちろん、傘の雨粒に
当たらないとこでね。







*end*

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