センスのなかった私

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:アクアリウム

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.15

カメラマン「じゃあ今日の撮影は
終わりです。お疲れ様~」





カイラ「お疲れ様です!
ありがとうございました!」





私は今、モデルをしている
高1のカイラ。





世間では有名雑誌の
人気モデルと言われている。





でも、3年前はこんな風に
なれるなんて思ってもみなかった。













*** 3年前の春休み ***





私は友達のアキと推し活をしに、
渋谷に来ていた。





カイラ「アキ~、あっちのお店
良さそうじゃない?
トレカホルダー買いたいんだよね~」





アキ「おー!
そういえばアキも
新しく欲しかったんだよねー!
行こ行こ!」





???「君達、
モデルには興味ない?」





アキと私は
一斉に振り返った。





声をかけてきたのは
いかにもな
スカウトマンの人だった。





アキ・カイラ「!?」





スカウトマン「あー。(笑)
驚かせちゃったよね。
僕はそこの事務所の
スカウトマンをしている
久野渚夏っていうんだ。
よろしくね」





そう言って、ナツさんは私達に
名刺と事務所のチラシを渡してきた。





カイラ(!!)





カイラ「そこの事務所って聞いて
まさかと思ったけど・・・!」





そう、その名刺とチラシには、
私達の推しアイドルの事務所の
名前が載っていた。





ナツ「あ、もしかして君達、
うちの事務所のアイドルを
推してくれてる?」





アキ「はい!
今日も推し活で渋谷に来てて」





そうだった、
今日は推し活だから
バッグに推しのキーホルダー
付けてるんだよね。





ナツ「じゃあ、興味があったら
事務所のその番号に電話してね」





そう言うと、ナツさんは
くるりと背を向けて
人混みへと消えていった。





カイラ「ひぃ~~!!
推しと同じ事務所に!
スカウト!」





アキ「www
カイラどうするのーw」





カイラ「え~ww
アキはもう現役モデルだから、
今回のスカウトはスルー?」





アキ「そうだね~・・・」





カイラ「私、スカウトされたの
初めてなの!」





アキ「そうなの!?
カイラめっちゃ可愛いし
モデルなりなよ!」





カイラ「う~~!
でも私、全然オシャレじゃなーい!!」





そう、私服はスウェットに
ジーパンか、
ジャージにスカートの
2パターンしか着ない。





アキ「そんなことないと思うけどな~」





カイラ「じゃあアキが
オシャレ教えてよー!」





アキ「えー!?
私ゆうてオシャレじゃないよー?
・・・あ、じゃあとっておきの人を
教えてあげる!」





こうして、いきなり
私のオシャレ特訓が始まった。





そして・・・
アキの言った
“とっておきの人”は・・・













*** 次の日 ***





アキが家に来てって言うから
来てみたけど・・・





カイラ「お邪魔しまーす・・・!」





カイラ(・・・!?!?)





あの超人気モデルの
今井暖大くん!?!?





アキ「ようこそ~!
この人は、アキのモデル仲間の
ハルトくん!
これから暫くカイラに
オシャレを教えてあげて~」





ハルト「はじめまして!
ハルトです!
話は聞いたよ!
カイラちゃん・・・だよね?
よろしく!」





カイラ「はい!
よろしくお願いします!」





やばいやばいやばい!
本物だ・・・!





実はアキにも言ってなかったけど、
2ヶ月位前から
暖大くん推し始めたんだよね・・・!





アキ「じゃあアキは宿題やってるから
2人はどっか服屋さんにでも
行きなよ!」





ハルト「オッケー! じゃあ行こう」





***
こんな感じで、ハルトくんと私は
その日のうちに連絡先の交換をした。
***





ハルト「今日は一日楽しかった!
来週の日曜日、
空いてたらまたどう?」





カイラ「は、はい!
お願いします・・・!」





ハルト「了解。
あと、敬語じゃなくていいよ。
同い年だし、もう友達じゃん」





カイラ「・・・わかった。
・・・・・・ハルトくん・・・!」













*** 2ヶ月後 ***





あれからハルトくんは私に、
毎週日曜日に会っては
オシャレを教えてくれた。





・・・そしてとうとう、
明日は事務所の
公開オーディション!





ハルト「俺、カイラがこんな短期間で
こんなにオシャレになるとは
思ってなかった。
明日のオーディション、頑張って!」





カイラ「うん・・・!
ありがとハルト!」





ハルト「・・・・・・俺さ、今まで
毎週モデル目指して
オシャレになろうと頑張ってた
カイラ見てきて、
言いたいことあるんだ・・・」





ハルト「・・・・・・好きです!
・・・俺と付き合ってください!」





カイラ「・・・!」





カイラ「・・・・・・うん・・・!
私も・・・好き!」





私の目から少しだけ涙が出た。













*** そして、今 ***





あれから私は
無事オーディションを通過し、
今は人気のモデルと言われるほどに。





今撮影していたのは、
2ヶ月後に発売の号の表紙。





カイラ「アキ、ハルト」





カイラ「・・・・・・一緒に表紙、
ありがと!」







***end***

Like

この物語に投票する

髙橋 快空が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!