遅刻したら恋に落ちてしまいました

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:あんバターねこトースト

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.08.02

ち、遅刻する~!!





私、カイラ!
ニコラ学園に通う
高校1年生。





絶賛遅刻中・・・





しかも、パンまでくわえて
“THE 遅刻している人”感が
半端ない。





しょうがないもん!





朝ごはん食べる暇
なかったんだから!





ドンッ!!!





痛っ!
・・・最悪!





こんなときに
人にぶつかるとか!





ミサキ「ごめん!
急いでるんだ!」





・・・は?
いやいや、普通謝るか
心配するかどっちかでしょ。





こんなに可愛い女の子を
1人にして置いてくとか
ありえないから!













・*。・ ニコラ学園 ・。*・





その後、猛ダッシュで
ニコラ学園に行き
見事遅刻しました・・・





ユズ「おはよ!
今日も遅刻?」





カイラ「おはよう・・・
一言よけいだよ!」





ユズ「あははっ、ごめん~!」





カイラ「はぁ・・・」





疲れた・・・
走ったからだわ・・・





ユズ「ん?
パンくわえてないの?」





カイラ「落としたの・・・
水たまりに・・・」





そう、実はあの時に
パンを落としちゃったんだ。
運悪く水たまりにね。





ユズ「どんまいっ!
お昼まで我慢しなよ。
今日はお弁当だし!」





お昼・・・お弁当・・・
嘘でしょ・・・





ユズ「まさか・・・」





カイラ「お弁当忘れちゃった・・・」





ユズ「はぁ・・・
じゃあ、私の分けるから
元気出して!」





カイラ「ありがと!」





ユズ、あなたは
天使ですか?
優しすぎる・・・!













・*。・ お昼休み ・。*・





お腹空いた~。





しかも眠い・・・





そういえば、実は私ね
遅刻してぶつかった時に
恋に落ちちゃったんだ。





しかも、初恋。





あのぶつかった人に。





ミサキっていうんだけど。





なんで知ってるか?





それは・・・
同じ学園に通っていて
隣のクラスだから!





ミサキはあんまり
遅刻しないんだけど・・・





いや、
全くしないんだけど!





・・・どうして
遅刻したんだろ?





ガチャ





ユズがきた!





カイラ「ユズッ・・・?」





ユズじゃなくて、
ミサキ!?





ミサキ「今いいか?」





(ドキッ)





カイラ「え、あ、うん」





なんだろ?
すっごくドキドキする//





ミサキ「演劇部のことなんだけど・・・」





そっちかーい!
思わず期待しちゃったでしょ!





カイラ「うん」





ミサキ「主役だ。おめでとう」





・・・え? 主役?





カイラ「・・・やった~!!」





ミサキ「//」





ミサキ「頑張れよ」





カイラ「うんっ!」





頑張ったかいがあった~!





あ、主役っていうのは
演劇部で「シンデレラ」を
やることになって
主役、シンデレラのこと!





この前
オーディションをやったの!





主役なんて嬉しすぎ!





ユズ「カイラ~!」





カイラ「あ、ユズ!」





ユズ「ごめん、遅れちゃった!」





カイラ「大丈夫、大丈夫!」





ユズ「なんか嬉しそうだけど・・・?」





カイラ「内緒~!」





部活が楽しみだな~!













・*。・ 部活動時間 ・。*・





主役のシンデレラ
楽しみ~!





1番気になるのは
相手の王子だけど。





ユズ「楽しみだね!
配役発表!」





カイラ「そう!
本当に楽しみ!」





ミサキ「はい、
部活始めまーす」





ミサキは、
演劇部の部長なの。





ミサキも
劇に出るのかな?





ミサキ「この前の
オーディションを参考に
配役を決めました」





シンデレラ・・・私、カイラ
王 子・・・・・ミサキ
姉2人・・・・・ユズ、カホ





・・・って、感じだって!





王子ミサキなんだけど!?
・・・ラッキー!





ユズ「やった~!
カイラと同じ舞台に出れる~!」





カイラ「私のために!?」





ユズ「まぁね~」





カイラ「ありがとー! ユズ!」





よーし、頑張るぞぉ~!





カホ「・・・」













・*。・ 練習 ・。*・





カイラ「難しいっ」





ミサキ「カイラ、もっとこっち」





カイラ「う、うん//」





近っ!
顔、近いって!





ミサキ「よし、
いったんおしまい」





カイラ「やった~!」





疲れた~!





カホ「あの・・・」





ミサキ「今行く」





あれ?
あの子って
姉役のカホちゃん?





どうしたんだろう?





ユズ「ちょっとトイレ
行ってくるね!」





カイラ「おっけ~」





ユズ絶対なにか隠してる。
怪しい。





少し歩いた場所で
カホとミサキが止まった。





人通りが少ない廊下で。





ミサキ「今日は、なに?」





カホ「そろそろ告白しても
いいんじゃないですか?」





ミサキ「いや、無理だよ」





カホ「でも、大事なのは
カイラさんのお返事ですし・・・」





どうやら2人で
こそこそしていたのは
ミサキ君の
相談だったみたい。





ミサキ「もし、だめだったら?」





カホ「それは・・・」





ミサキ「だから、できない」





カホ「分かりました」





話が終わった。
こっちにくる!?





早く行かないと
カイラにも怪しまれる!





急がないと!





カイラ「遅いな~」





もしかして、お化けがでて
食べられちゃったりして・・・?





ユズ「カイラ!」





カイラ「きゃ~!」





ユズ「私だよ! ユズ!」





カイラ「びっくりした~。
大声出さないでよ!」





ユズ「ごめんごめん~」





それにしても
遅かったよね?





ユズ「カイラ、
好きな人いる?」





カイラ「いいいいいいいいい、
いないよ?」





ユズ「いや、絶対いるでしょ!」





カイラ「ミサキ」





ユズ「っ!?」





なに驚いてんのよ!!





ユズ「ちょっと行ってくる」





カイラ「どこに!?」





行っちゃった・・・













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・ユズ・





まさかの両想いだとは・・・





ユズ「カホ、ちょっと
練習中いい?」





カホ「ユズさん!?」





ユズ「あと、ミサキも」





ミサキ「あぁ」





カイラ、私が恋の
キューピッドになってあげるよ!













・*。・ 本番 ・。*・





カイラ「緊張して
セリフ忘れたら
どうしよう?」





ユズ「大丈夫、
落ち着いて。
ほら、深呼吸」





カイラ「ふぅ~」





やっぱり本番って
緊張する・・・





ミサキ「大丈夫か?」





ミサキ!
王子役の服装かっこよすぎ!





似合ってる!





カイラ「うん//」





ブー





アナウンス「ニコラ学園演劇部の
シンデレラです。
ごゆっくりお楽しみください」





カホ「頑張りましょう!」





カイラ「うん!」





カイラ「私、あなたが好き!」





ミサキ「僕もだ。
これからは幸せに
2人で暮らそう」





パチパチパチ!





大きな拍手があがった。





大成功だ!!





ミサキ「皆さん、
ありがとうございました!」





パチパチパチ!





そして、
幕を閉じた・・・













・*。・ 劇が終わって ・。*・





カイラ「楽しかった~!」





ユズ「ねー!」





カホ「最後の拍手が
素晴らしかったですよね!」





ミサキ「・・・」





ミサキ「カイラ、いいか?」





(ドキッ)





カイラ「え?」





ユズ「ほら、行ってきな!」





カホ「行ってきたほうが
いいんじゃないですか?」





カイラ「私、行ってくる!」





ミサキ「劇、すごかったよな」





カイラ「そう!
すっごくよかった!」





ミサキ「俺さ、
劇のときに思ったんだ」





ミサキ「カイラ、
めっちゃ可愛いって」





カイラ「・・・え!」





ミサキ「シンデレラの
王子様みたいに幸せにします。
俺と付き合ってください」





カイラ「もちろん!!」





カイラ「でも、私の方が
好きだからね!」





ミサキ「いいや、俺だぞ~」





ユズ「おめでとー!!」





カイラ「え!?」





カホ「おめでとうございます!
カイラさん、ミサキ君!」





カイラ「知ってたの!?」





ユズ「3人でちょっとね」





カイラ「3人って、誰?」





カホ「内緒です!」





ちょっとー! ずるいー!





って感じで
遅刻したら恋に落ちて、





叶っちゃいました!





これからも
幸せに暮らします!!







―HAPPY END―

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