『宝物』

CAST髙橋快空

作者：お豆腐

2023.01.30

私、髙橋快空。

私には「宝物」がない。

大事にしてる人形とか、
服とかはあるけど・・・

宝物っていうほどじゃない・・・

・＊。・　次の日　・。＊・

快空「ねぇ～結珠ー？
宝物ってある？」

結珠「んー宝物ー？
あるっちゃあるけど・・・」

快空「えっ!?
何が宝物なの??」

結珠「うんー、
スマホ・・・とか？」

快空「あ・・・スマホ・・・」

結珠「なんで
宝物とか聞くのー？」

快空「いや・・・私、
宝物がないんだよね・・・」

結珠「あぁ・・・なんかさ、
絶対にどこに行くにも
持っていきたいものとかが、
宝物なのかな・・・」

結珠「宝物って難しいね・・・」

快空「うん・・・」

結珠「ねぇねぇー
あやかちゃーん」

あやか「なぁにー？」

結珠「あやかちゃんの
宝物って何？」

あやか「宝物か・・・
蓮君かな！」

結珠「そっか～
蓮君と付き合ってるもんね～」

あやか「うん！」

そっか・・・
スマホとか、彼氏が
宝物なんだ・・・

私もスマホは持ってるけど、
彼氏はいないや・・・

彼氏か・・・

私には一生
無縁なものだからな～。

・＊。・　放課後　・。＊・

優行「ねぇ快空ー
一緒に帰ろー？」

快空「あっ優行。
いいよ、帰ろっか！」

快空「優行は
宝物とかないのー？」

優行「宝物？
んーゲームとか？」

快空「なるほどね～
ゲームか～」

優行「なんで？笑
朝から宝物がどうとか
言ってなかった？笑」

快空「いや、なんで
話してたの知ってるの笑」

優行「いや聞こえるでしょ。
席、隣なんだから笑」

快空「そっか・・・笑」

快空「他に宝物はないの？」

優行「快空・・・かな・・・」

快空「ごめん。
聞こえなかった。
なんて言ったの？」

優行「快空が宝物!!」

快空「えっ・・・
わ、私!?」

優行「うん・・・
ずっと快空が好きだったんだ・・・
毎日、友達と話したり
笑ったりしてる快空が大好き！
だから、快空が宝物!!」

快空「そうだったんだ・・・」

優行「だから、
俺と付き合ってください！」

えっ・・・
どうしよう・・・

優行のことは
かっこいいなって
思ってたけど、
付き合うとかは
考えてなかった！

優行「ダメかな・・・？」

快空「いや、ちょっと
頭が追いついてなくて・・・」

優行「俺のこと
好きじゃなくてもいいから、
１回付き合ってほしい！」

快空「え・・・わかった・・・
こんな私で良ければ！
お願いします！」

優行「やったぁ！」

優行「これからよろしくね！」

快空「うん！」

・＊。・　１年後　・。＊・

あれから私達は
たっくさん一緒に遊んで
仲良しカップルになりました！

今では優行は私の宝物です!!

～/////END/////～