傷心した後に気づく誰かからの恋心

CAST髙橋快空

作者：きむるな

2023.11.24

かいら「私・・・
りょうすけくんのことが
好きです!!
よかったら
付き合ってほしいです!!」

私は、かいら。
ニコラ学園に通う
中学３年生。

今絶賛好きな人──
りょうすけくんに
告白している最中だ。

りょうすけ「あー・・・
気持ちはうれしいんだけど
ほかに好きな人がいて・・・
ごめんね、
君とは付き合えない」

かいら「そっか・・・わかった!!
ありがとう!!」

・＊。・　体育倉庫裏にて　・。＊・

かいら「・・・グスッ
りょうすけくんのこと
本気で好きだったのに・・・」

??「あれ？　かいら？
ここにいてどうしたの？
え!?　泣いてるの!?」

かいら「あっ、はると・・・
えっと、なんでもないよ!!
大丈夫！」

体育倉庫裏で、
振られたショックで
泣いているところに来たのは

幼稚園の頃から一緒で
幼馴染のはるとだ。

イケメンで
運動も勉強もできる
すごい人。

だからすごい
モテモテなんだよ!!

はると「大丈夫なわけないよね？
俺、かいらが泣いてるところ見たの
数回しかないよ・・・」

かいら「・・・りょうすけくんに
告白したんだけど、
振られちゃった」

はると「・・・そっか。
だけど、お前が泣いてるところ
みっともないよ！
それにかいらなら
すぐ彼氏できるよ!!」

かいら「そんなこと
わかんないのに
適当に言わないでよ!!!!」

かいら「あ・・・ご・・・ごめん」

はると「・・・じゃあ
俺がもし、かいらの彼氏に
なるって言ったらどう？」

かいら「え・・・
なにを言ってるの・・・？」

はると「・・・かいら。
俺はずっとお前のことが
好きだった」

かいら「え・・・」

もう恋なんてしたくないはずだった。

＊ｅｎｄ＊