思い出せなくてごめんね

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:マヌルネコ@

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.02.04

私、高校2年生の
カイラ。





部活のバドミントンが
大好き。





そして
恋もしている。





この高校に入った時から
ずっとあいつのことが好き。





恋に落ちた
きっかけは・・・













*・。+ *・。+ *・。+





○時を戻せばあの時・・・





私が放課後
みんなの提出物を
職員室に持っていって
いる時だった。





もう部活が
始まっている時間
だったから
早歩きで職員室に
向かっていた。





先生に提出物を渡して
すぐに体育館に向かって
走り出した。





「グキリ」





走り過ぎて
足をくじいてしまった。





そこでたまたま
通りかかったあいつに
助けられて、保健室まで
運んでもらった。





その瞬間に
私は恋に落ちた。





「今日は体育祭でやる
バドミントンのペアを
決めます。
男女2人ペアを
作りましょう」





えーー。
男女2人ペアとか
無理・・・





「カイラ」





彼女はユラ。
私の大親友。





「どうしたの?」





「ねぇ、向こう見て!」





「え?」





言われた通り
向こうを見ると、
あいつと目があった。





「おーい、
髙橋、近藤ー」





私とユラの名前を
呼びながら
あいつが走ってきた。





「おまえらさ、
バドミントンのペア
決まった?」





こいつが私の
片思いしている相手。
名前はヨシト。





「ううん、
決まってないよー」





トントン
(ユラがカイラの肩を叩く)





「あとは2人でね?」
(耳打ち)





「えー、ちょっとユラー」





「近藤どうしたんだ?」





「え? あ、あ、
ト、トイレだって」





「ふーん」





「ヨシトは
バドミントンペア
決まった?」





「いや、
決まってないけど」





「じゃぁさ、
私とペア・・・」





「ヨシトー」





「アンジ。
どうした?」





「私、ヨシトと
バドミントンのペア
やりたい」





この子は
アンジちゃん。
めっちゃ可愛いけど・・・





「はー。無理だろ。
クラス違うんだから」





「ちぇー。ってか
この子は誰?」





「あ、私カイラです」





「あなたに
聞いてないから。
ヨシトに聞いてんの」





「ヨシトさ、こんな
女の子といるの?
ヤメな」





「アンジさ、何も
分かってないだろ。
もうあっち行って。
用すんだだろ?」





「分かったよ」





「ごめんな、
アンジがひどいこと
言って。
本当は、優しい子なんだよ。
アンジは
俺のいとこだから」





「あ、そーなんだ。
私は別に大丈夫だから
気にしないで」





「さっき言いかけてた
ことって何?」





「あ、別に
なんでもない」





「そっか、あのさ
もし良ければ
なんだけど、
バドミントンのペア
俺と組まない?」





「え? いいの?」





「あぁ」





「じゃあペアとして
よろしくね」





それから毎日
ヨシトと2人で
バドミントンを練習した。





キーン





私は時々
頭が痛くなる。
昔の記憶が
思い出せないから。





小学生の頃
ある男の子がいた。





その男の子の顔は
覚えてない。





その男の子とは、
家が近くて、
たくさん遊んでたんだ。





その男の子は途中で
引っ越しちゃった。





引っ越しする時に
男の子がなにか
言ってたんだけど
覚えてないんだよね。





その人が誰なのか
全く思い出せない・・・













*・。+ *・。+ *・。+





○体育祭当日





ついにバドミントン
競技がやってきた。





相手ペアもなかなか
強くて手強い。





でも、ヨシトと協力して
勝てた。













*・。+ *・。+ *・。+





○バドミントンを終えて





「ヨシト、お疲れ様」





「カイラもお疲れ」





「うん」





その時
抱き締められた。





「ヨ、ヨシト?」





「カイラ、俺はずっと
お前が好きだ。
一生俺はカイラを守るから
ずっと俺のそばに
いてくれるか?」





この言葉どっかで、
聞いたような・・・





はっ!
思い出した。





「ヨシトって
昔、引っ越した
男の子だよね?」





「あぁ。やっと
思い出したか?」





「うん。思い出すの
遅くなってごめんね」





「気にすんなって」





「私はヨシトのこと
好きだから、
一緒にいたい」





「もちろん。ずっと
一緒にいような」











*終わり*

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