CDと一言

CAST髙橋快空

作者：るな

2022.08.11

カイラ「おはよう」

ルワ「おはよ。
行こうか」

ルワは私の幼馴染で
一緒に学校に行ってるんだ。

ルワ「今日って金曜日だよね」

カイラ「そうだけど
どうかした？」

ルワ「明日カラオケ行かない？」

カイラ「いつものメンバーで？」

ルワ「２人で」

カイラ「いいけど。
何時にする？」

ルワ「午前と午後
どっちがいい？」

カイラ「じゃあ、
午後の２時で」

ルワ「分かった」

・＊。・　放課後　・。＊・

「reｗoの歌い方
かっこいい！」

私は音楽が大大大好きだから
帰ったらいつも聞いているんだ。

プルルルル・・・

カイラ「もしもし、
今大丈夫？」

アキ「うん。
時間あるよ」

カイラ「reｗoの新曲聴いた？」

アキ「BLOOMみたいなやつ？」

カイラ「そう」

アキ「聴いたよ。
マジかっこよかった」

カイラ「だよね。
早速お気に入りに
ランクインした」

アキ「しかもさ、
珍しいバラードっぽい
歌だったから
びっくりしたわ」

カイラ「いつも思うけど
どんな顔なのかな？」

アキ「でも声的にはイケメン」

カイラ「まじわかる」

あ！　待って！
今日習い事の日だった。

カイラ「アキごめん。
今日習い事だったから切るね」

アキ「おけ。
じゃあまた月曜日ね」

カイラ「バイバーイ」

・＊。・　次の日　・。＊・

カイラ「おまたせ。まった？」

ルワ「うん」

カイラ「ごめん。行こ」

ルワ「２人だけで
行ったことって
あったっけ？」

カイラ「ないね。
いつも６人で
行ってるからね」

ルワ「カイラは
好きなアーティストいる？」

カイラ「reｗo」

ルワ「そうなの！」

カイラ「マジで好き」

カイラ「もう着いたよ」

ルワ「１時間でいい？」

カイラ「うん」

ルワ「えっとーここだ！」

カイラ「よっしゃー
歌いまくるぞ」

♪♪♪

ルワ「カイラ
めっちゃ歌上手いな」

カイラ「歌とダンスは
習ってるからね」

カイラ「よっしゃ！　９０点」

ルワ「すご！
じゃあ俺も
本気出そうかな」

♪♪♪

カイラ「なんかreｗoの
歌い方に似てる」

るわ「本物だからね」

カイラ「え？」

ルワ「だから本物だからね」

カイラ「ルワがreｗoなの？」

ルワ「そうだよ」

カイラ「それは嘘でしょ」

ルワ「じゃあ、今から
POPING歌って証明するわ」

♪♪♪

それは本当に
reｗoの歌い方だった。

ルワ「本当でしょ？」

カイラ「うん」

ルワ「言ってなかったけど
俺はreｗoなんだよ」

カイラ「そしたらさ
さっきまじで
好きって言ったの
恥ずかしいんですけど」

ルワ「大丈夫。
俺もカイラのこと
好きだから」

カイラ「それは恋愛的に？」

ルワ「どっちも」

カイラ「・・・」

ルワ「まぁ歌お」

・＊。・　月曜日　・。＊・

アキ「カイラって
ルワのこと好きなの？」

カイラ「ただの幼馴染です」

アキ「そうなのか」

？「アキ」

アキ「何？
あーそれね。
カイラごめん行くわ」

・＊。・　金曜日　・。＊・

ルワ「明日も
カラオケ行かない？」

カイラ「いいよ」

カイラ「じゃあバイバーイ」

私ってルワのこと
好きなのかな。

でも両方って
言ってたから
明日聞いてみよう。

・＊。・　次の日　・。＊・

カイラ「今日はここだね」

ルワ「カイラに渡したいもの
あるんだけど」

カイラ「何？」

ルワ「はいこれ」

カイラ「ありがとう」

貰ったCDには
「I LOVE YOU」
と書かれていた。

ルワ「それがカイラへの
気持ちです。
付き合ってください」

私はすぐに返事は
できなかった。

ルワ「断ってもいいんだよ」

カイラ「ごめん。話したい」

カイラ「私もルワのことは
好きなんだけど、
いつか気持ちが
変わってしまいそうで
怖いの」

ルワ「カイラの気持ちは
変わっても
俺の気持ちは変わらないよ。
ずっとカイラのことを思い続ける」

しばらく沈黙が続いた。

カイラ「お願いします」

ルワは私の体を
優しく包んでくれた。

・＊。・　３年後　・。＊・

カイラ「日本の皆さんこんにちは。
Nmisterのボーカルマンネを
担当しているカイラでーす」

私はK-POPアイドルとして
活動しています。

もちろんルワへの気持ちも
変わらないままだよ。

～ＥＮＤ～