Forever Love

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:くりくり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.02

今日こそちゃんと
言おうと思う。





これがラストチャンス。





家の近くの
公園のベンチに呼び出す。





私たちにとって
思い出のベンチ。





ハルトが
告白してくれた場所が
このベンチ。





ハルト「お待たせ!」





カイラ「はい。
前貸してくれたやつ」





私は、前に借りていた
参考書を返すといって
呼び出した。





ハルト「あ、ありがとう」





私が紙袋をハルトに渡したそのとき、
紙袋に桜の花びらが入り込む。





そして、ハルトが
その桜の花びらをつまむ。





ハルト「見て!」





ハルトが上を見上げる。





カイラ「わぁ~! きれい!」





満開の桜が
雲1つない空を隠している。





桜の木の枝先まで
ぎっしりと
桜が咲いている。





溜息の出るほど美しい。





まるで私たちのことを
包み込んでいるように。





でもこの桜が散る頃には
ハルトとは会えない。





カイラ「海外に引越するんだ」





独り言のように呟いた。





ハルト「ん?
なんか言った?」





ハルト「ううん。
なんでもない」













・別れの日 電車のホーム・





ハルト「カイラー」





ハルトが人目も気にせず、
大声で叫んだ。





カイラ「え? ハルト?
なんで?」





リョウ「カイラが
いつもと違ったから。
カイラの友に聞いたんだよ。
心配かけんな」





カイラ「ごめんなさい」





ハルト「はい。顔上げて!」





そう言って
私の手の上に
紙袋を乗せる。





カイラ「え?
これ・・・・・なに?」





ハルト「開けてみて!」





カイラ「わぁ~! 金平糖だ!」





ハルト「金平糖の
お菓子言葉はね・・・」





カイラ「うん」





ハルトは言葉に詰まった。





ハルト「えっと・・・・・
忘れちゃった・・・
あっ、でも美味しいから
食べてみて!」





カイラ「うん。
いただきます」





手でつまみ、
金平糖を口に運ぶ。





カイラ「美味しい///」





ハルト「よかった~!」





そのとき、電車の
発車メロディーが鳴った。





カイラ「あ、もう行かなきゃ」





ハルト「あっ」





カイラ「ん?」





ハルト「ううん。
なんでもない。
バイバイ」





電車のドアが閉まる。





カイラ「バイバイ」





ハルトは
電車と並行して走りながら
手を振る。





ハルト「バイバ~イ」





涙声で叫ぶ。





つられて私も
涙が出てしまった。





気持ちが落ち着いた後、
金平糖のお菓子言葉の話を
思い出した。





『金平糖お菓子言葉』と
検索する。





そこには





『金平糖は「永遠の愛」
という意味を持つお菓子』





そう書かれていた。





大きな瞳から
大量の涙が
静かにこぼれ落ちた。







*end*

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