生まれてはじめて恋をした～絶対に内緒の秘密の恋～

CAST髙橋快空

作者：くるみんず

2021.10.02

こんにちは。
中学２年生の髙橋快空です！

私は中２になって
生まれてはじめて
恋をしました！

でもその相手は、
数学の先生の
南龍和先生なの！

しかも、
その先生には
彼女がいるらしい。

それに、南先生は、
男子には好かれているけど、
私の友達は苦手意識を
持っているから、
私の気持ちは絶対に内緒！

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

「おっはよ～!!」

これは友達のアリサと、
ユズ。

小学校からの親友なんだ！

カイラ「アリサとユズおはよ！」

ユズ「今日は１限目から数学だね。
やだなぁ」

アリサ「それな～
数学苦手だからやだなぁ」

ガラガラガラガラ
（教室のドアが開く音）

「あっ！　南先生
おはようございます！」

これは南先生のことが
好きな男子の声。

アリサ「もう先生来ちゃった！
座らなきゃ」

ユズと、カイラも
自分の席につく。

キンコンカンコン
（チャイムの音）

「よろしくお願いします！」

南先生今日もかっこいいなぁ！

そして、
南先生の授業はわかりやすく、
わからない問題も
優しく教えてくれる。

南先生「じゃあ髙橋。
この問題解いて」

えっ！
この問題苦手なのに～。

カイラ「わかりません」

南先生「じゃあ、八田」

・＊。・　授業後半　・。＊・

南先生「じゃあ、
リベンジで髙橋。
この問題解いて」

カイラ「答は５ですか？」

南先生「惜しいなぁ。
こうやって、
こうやって解くから
答えは１０」

間違えちゃった・・・
恥ずかしい・・・

・＊。・　授業後　・。＊・

南先生「髙橋わかった？」

カイラ「あまり・・・」

南先生「解き方はわかった??」

カイラ「はい」

南先生「なら、
家で復習しておいて」

カイラ「わかりました」

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

やっぱり南先生は
優しい。

いつもこうやって
教えてくれるの。

私は数学が苦手だから、
よく授業後に質問してる。

毎回優しく教えてくれる。

それで好きになった。

だけど、気持ちは
伝えられない。

困らせるだけだから。

私の気持ちは
心にしまっておく。

・＊。・　１年後　・。＊・

今日は中３の最終日。

卒業式の日。

あれからもずっと
私の気持ちが
変わったことはない。

南先生「髙橋。
ちょっといい？」

カイラ「はい。南先生
どうしたんですか??」

南先生「あのとき、
髙橋に言われたあの言葉。
あれからずっと考えてた。
だけど、髙橋の気持ちに
今は応えられない。
だから、髙橋が高校を卒業したら
もう１回聞かせてほしい」

「その時になっても
髙橋の気持ちが
変わってなかったら、
僕の気持ちも変わってたら、
付き合えると思う」

カイラ「でも３年後は、
先生もうこの学校に
いないんじゃないですか？」

南先生「いられるようにする。
髙橋がスマホを持っていて、
親御さんに
許可されてるのであれば
連絡先を交換したい」

カイラ「いいんですか??
ありがとうございます！
その時までがんばりますね！」

南先生「頑張ってな！
わからないところあったら
いつでもききにおいで」

カイラ「はい！」

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

実は私、もうすぐ
卒業するから、

１、２週間前に先生に
気持ちを伝えてた。

だけど、断られた。

それはそうだよ。

ひとまわりも
離れてるから。

あと３年間、南先生に
似合う女の人になれるように
頑張る！

めちゃくちゃいい
中学校生活だった！

高校も楽しみだな！

・＊。・ｅｎｄ・。＊・