ありがとう

CAST髙橋快空

作者：あかり

2022.03.10

今日は卒業式。

でも、ここは
中高一貫校だから、
殆どの子は
お別れじゃない。

蓮以外は。

蓮は高校から留学して
外交官になるらしい。

私にはまだ
将来の夢がないから、
蓮が羨ましく思う。

私の好きな人
なのにね・・・

でも、今日
私の気持ちを
言わないと
一生多分言えない。

でも・・・
どうやって
言えば良いの？

分かんない・・・

それに、
恥ずかしいし・・・

告白出来ないよ～。

このまま
告白出来ずに
終わるの？

それは嫌！

シズク「カイラ！
おっはよ！」

カイラ「あ・・・おはよ」

シズク「今日、なんか
元気ないの？」

カイラ「いや、
なんでもない」

スタスタスタ

シズク「？」

どうしよ、あ！
ルキちゃんに聞こ！

ルキちゃん、
恋の魔術師って
呼ばれるほど
告白が上手なんだよね！

カイラ「ルキちゃーん」

ルキ「カイラ！
久しぶりだね！
クラス分かれてから
何にも話して
ないんじゃない？」

カイラ「私、ルキちゃんに
相談したいことがあって」

ルキ「あら。なぁに？」

カイラ「私、
蓮のことが好きなの」

ルキ「！　蓮ね！
あら２人ったら
おんなじこと今日
相談しにくるじゃない？」

「両思いよ、安心して。
蓮の方から
告白してくれるわ」

カイラ「そうだったんだ・・・//////」

ルキ「２人でいる
時間を作って、
フツーに
話しておいて、
お別れの話に
持ち込んだら
多分告ってくれるわ」

カイラ「分かった！
ありがとう」

ルキ「いえいえ」

自信がついたぞ。
蓮も私も
両思いだったんだ/////

・゜°・:・　。・・・:*
　　　　卒業式
・゜°・:・　。・・・:*

シズク「うわーん。
もう中学生
終わっちゃうのー」

カイラ「ははっ。
シズク、
中高一貫なんだから、
そんなに泣くこと
ないと思うけど」

シズク「だって・・・。
今のクラスのまんまが
良いの！」

カイラ「それは
進級する時と
同じじゃん！」

女子（ｗｗｗ）

ルキ（ごめん、カイラ、
蓮、相談しに
来てないの。
自信をつけてほしくて、
嘘ついちゃった）

（シズクも
蓮が好きって
相談しにきた。
蓮を誘うのが
早い方が勝ちよ。
頑張って）

*・゜°・:・　。・・・:
　　　　卒業式後
・゜°・:・　。・・・:*

シズク＆カイラ「蓮！
放課後ニコラ公園
行かない？」

カイラ「・・・！」

シズク「！」

蓮「い、良いけど。
どっちにしよっかな」

ここで落ちたら
終わり。

全てが台無し。

シズク、
おおぞらが
好きって
言ってたのに・・・

私の恋を奪わないで・・・
奪わないで・・・

お願い・・・

蓮「３人で行くか」

カイラ「ぇっ」

変な声
出しちゃった。

シズク「えええええ
えええええっ」

蓮「じゃあ
シズクはなし！」

シズク（なんであんな
女王気取りの
カイラとなんか
付き合うの？
蓮・・・）

*・゜°・:・　。・・・:・
　　　ニコラ公園
・゜°・:・　。・・・:*・

いろいろ話した。

そろそろ
お別れの話に

蓮「なぁ」

カイラ「何？」

蓮「いつもそうやって
笑ってた方がいいよ」

カイラ「///
えっいつも笑って
なかった？」

蓮「だって
エクボできたの
初めてだもん」

カイラ「あぁ、エクボ」

蓮「俺、もう行くから。
じゃあね」

カイラ「ちょっと待って」

と、止まってくれない・・・

蓮「なぁに」

カイラ「私、
蓮のこと好き！
また日本に
帰ってきたら
付き合って！」

言えた・・・

蓮はＶサインをして
歩いていった。

蓮・・・
忘れないでね。

＊ｅｎｄ＊