コスプレは私たちを繋ぐ

CAST髙橋快空

作者：ほのまる

2023.06.27

こんにちは！
カイラです！

私には、友だちにも言えない
秘密があって・・・

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

カイラ「よっし！
あとちょっとで完成だ！」

カイラ「できた！
このフリルの部分とか
袖のフワッとしてる感じ、
推しと同じすぎて感動！」

そう、私の秘密は、
趣味がコスプレってことです。

学校では、ガリ勉で
友だちも少ない地味子。

でも、コスプレ衣装作ってる時とか、
衣装着てるときは
明るくてキラキラしてる
自分になれるんだ。

・＊。・　数日後　・。＊・

カイラ「私のコスプレの投稿
インスタでバズってる！
え、フェスにまで
招待されちゃった・・・！」

コスプレのフェスなんて
はじめて!!

お気に入りの衣装着てって
楽しもーっと！

・＊。・　フェス当日　・。＊・

うわぁ～！

あっちにもこっちにも
推しがいっぱい・・・！

なんてキラキラした
世界なんだ・・・！

??「あの・・・」

カイラ「はい？」

??「お前、髙橋カイラ、だよね？」

カイラ「え、エイト、くん？」

エイト「うん。
マジでびっくりなんだけど。
コスプレの趣味なんてあったんだ」

カイラ「あはは・・・
私みたいな地味子が
コスプレなんて、
笑っちゃうよね」

エイト「そんなことねーよ。
俺だって、学校では
悪いことばっかしてっけど
コスプレが趣味だし」

カイラ「私たち、なんか似てるね。
学校とは違う場所で、
趣味で、素を出してる」

エイト「だな笑
なぁ、お前の衣装
めっちゃ上手いじゃん。
だから、今度から作るの
手伝ってほしいんだけど」

カイラ「え、私でいいの？」

エイト「お前がいいんだよ」

カイラ「じゃあ、手伝うよ！」

・＊。・　数日後　・。＊・

ピンポーン

エイト「入って。
少し材料散らかってるけど」

カイラ「お、おじゃまします・・・」

エイト「そんな固くなんなって。
俺はお前の趣味とか
色々分かってんだし」

カイラ「う、うん！」

こうして、私たちは
いっしょにコスプレ衣装を
作るようになった。

そして、私はだんだんと
エイトくんのことが
好きになってたんだ・・・

・＊。・　ある日のこと　・。＊・

エイト「なぁ、カイラ」

カイラ「ん？」

エイト「カイラってさ、
好きな人とかいるの？」

カイラ「え、い、いるよ・・・」

エイト「どんな人？」

正直に言ったら、
私の気持ち、伝わるかな・・・？

カイラ「えと、
コスプレが趣味で、
よくいっしょに
コスプレ衣装作る人」

エイト「それって・・・」

カイラ「・・・私、エイトのことが・・・」

エイト「待って、
続きは俺に言わせて」

カイラ「・・・！」

英と「俺、今までコスプレが
趣味っての隠して、
学校でも誰にも言えないで
ずっと素を出せなかった。
そのせいでなんか孤立しちゃってさ。
でも、カイラの前でなら素をだせるんだ。
そしたらいつの間にか
好きになってたんだよ。
だから・・・俺と、
付き合ってください！」

カイラ「もちろん！」

こうして、私たちは
コスプレを通して
カップルになれました！

＊Ｅｎｄ＊