本当の私

CAST髙橋快空

作者：ゆき

2022.03.24

私は髙橋快空、
中学３年生。

私は女の子なんだけど
実は、中身は男の子。

いわゆる
ジェンダーレス。

私には好きな
女の子がいる。

名前は、
あきちゃん。

けれど私は
女の子だから
友達でないと
いけないのだ。

そんな中、私のことを
唯一知っているのが
英人だ。

英人は、私が
ジェンダーレスだと
いうことを
知っているから、
男の子たちのグループにも
入れてくれる。

ある日私は
英人にこう告げた。

「実は私、
あきちゃんのこと
好きなんだ」

英人は一瞬驚いた顔を
したけど、
すぐ真面目な顔になって
私の目を見た。

そして、

「そうなんだ、
応援するよ」

とだけ言って、
行ってしまった。

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

翌日、あきちゃんに
呼ばれて
放課後の中庭に行った。

そこにはあきちゃんと
英人がいた。

あき「ごめんね、
急に呼び出して」

かいら「うんうん、
それよりなんで英人も？」

英人「実はあきも
俺が呼び出して、、」

「かいらは
どっちが好き？」

かいら「えぇ!?」

あき「英人、それ
友達としてってこと？」

英人「実はかいらは、」

かいら「あっ、
ちょっとまって！」

これにはもう
本当のことを
言うしかない。

英人「ジェンダーレス、、」

私は決意した。

かいら「ごめんね。
実は中身は
男の子なんだ」

・・・

好きな人の前で
泣くのは嫌だ。

でもあきは
泣きながら言った。

あき「教えてくれてありがとう」

そして英人が言った。

英人「俺はかいらが
好きだ、
これからもずっと。
ありがとう。
はやくあきに、
気持ち、伝えろよ」

かいら「英人、、、」

・・・

あき「実は英人から、
かいらのこと
聞いてたんだ。
気持ちは
男の子なんだって」

かいら「あき、、、」

「わた、ぼっ、僕、
あきのことが好きです、
付き合ってください！」

あき「ありがとう！
大好きだよ！」

そのとき英人が
少し微笑んだ。

英人「おめでとう！」

こうして私たちは
付き合うことになった。

そして私が
ジェンダーレスだと
いうことも
皆に知ってもらって
安心した。

英人は今まで通り、
男友達として
仲良くしています。

この幸せな日々も
英人のおかげだよ。

毎日そう思うのでした。

＊ｅｎｄ＊