めあり様は告らせたい

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:yuiyui

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.07.05

私、高校1年生の
林芽亜里です。





ニコラ学園の副会長を
しています。





メアリ「おはようございます。
戸部さん」





コウショウ「おはようございます。
林さん」





この人は生徒会長の
戸部光翔さん。





私の好きな人。





あちらも私のことが
好きらしい。





でも、私は“絶対に”
自分から告白はしない。





なぜなら
『恋愛は頭脳戦』
なのだから。













・。・。・。・。・。・。・。・。





私は仕掛けることにした。





メアリ「こうしょうさん」





その(1) 急な名前呼び





キュンとする男子が
多いらしいのです。





コウショウ「どうかされました?」





うわ、
気づいてな・・・い?





メアリ「友達と映画を見るつもりで、
チケットを2枚買ったのですが、
その友達に予定ができてしまって・・・
よかったら、
一緒に行きませんか?」





その(2) 上目遣い





絶対に断らせない。





コウショウ「土曜日は無理ですね。
塾なので」





・・・これも効果なし。





メアリ「じゃあ日曜日は
どうですか?」





コウショウ「そちらは、
土曜日のチケットでは
ないのですか?」





私としたことが!!!





メアリ「えっと、
あっと、その・・・」





コウショウ「・・・めありさんって
意外と天然なんですね笑」





ん?





『めありさん』??





まさかこうしょうさんも
仕掛けてきてるとか・・・?





コウショウ「まぁでも
せっかくなんで・・・
行きます」





メアリ「やった!
嬉しいです」





その(3) とびっきりの笑顔





しかしこれにも
動じていない・・・





絶対に告らせてみせる。













・。・。・。・。・。・。・。・。





デート当日。





今日はポニーテール
(男子の好きな髪型第1位)に
小花柄のロングワンピースで
ガーリーにまとめて
モテを狙ったコーデ。





コウショウ「ごめんなさい!
待ちましたか?」





メアリ「いいえ。
大丈夫ですよ」





コウショウ「じゃあ行きますか」





服装にも反応がない・・・





メアリ「はい」





映画は恋愛モノ。





告りたくなる映画を
探し回って
やっと見つけたのです。





これは
告白したくなるはず!!





感動のシーンだ!!





メアリ「う、うう、、、」





必殺!
弱みを見せる!





これで落とせたはず!





・・・え、めっちゃ映画に
集中してて
気づいていない、、、





私の必殺技・・・













・。・。・。・。・。・。・。・。





コウショウ「面白かったですね」





メアリ「あ、はい・・・」





コウショウ「どうかされました?」





メアリ「なんでもないですよ」





私の攻撃にひとつも
反応がないとは・・・





コウショウ「あ、あぶない!!」





え、、、





抱きしめられてる?





コウショウ「車が来てましたよ」





メアリ「ありがとうございます」





見上げると・・・





すぐ近くに
こうしょうさんの顔が・・・





か、かっこいい・・・





「「好きです」」





え、まって
思わず告白しちゃった・・・





でもこうしょうさんも
言ってた・・・?





コウショウ「同時に
告白しちゃいましたね笑」





メアリ「は、はい・・・」





コウショウ「改めていいます。
僕と付き合ってください」





メアリ「よろしくお願い致します/////」













・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・





こうして私たちの
『恋愛頭脳戦』は
引き分けに終わりました/////





・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・







*end*

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