パシャっパシャっと

CAST林芽亜里

作者：モモッチ

2020.03.24

皆さんこんにちは。
私の名前は林メアリ。

普通の人間
なんだけど・・・

なんと人の心が
読めるの！

手をカメラみたいにして
その人を写すと。

ただ１人
無関心な人がいるの。

その人の心も
読みたいの！

このことは
誰も知らないんだよ。

そしてこのことを
知られるのが嫌だから
友達はいない。

それでは今日も
学校スタート。

今日もいろんな人の
心を読もう。

ココハ「メアリちゃん
おはよう」

メアリ「おはよう・・・」

ココハ「メアリちゃん
ニコニコの
今月号見た??」

メアリ「み、見たよ！」

ニコニコとは
いま中学生に
大人気の雑誌。

阿部ココハちゃんが
載ってるの！

ココハ「ココハ
可愛かった？」

メアリ「可愛かったよ」

ココハ「ありがとう。
嬉しいなあ。
あ、ヨシトくんおはよう」

ヨシト「おはよう。
阿部さん」

ココハ「ヨシト君
今日一緒に
お昼食べない？」

ヨシト「別にいいけど」

ココハ「やったー！
ヨシト君お弁当？」

ヨシト「おれ食堂で食べるけど
阿部さんは？」

ココハ「私も食堂で
いっつも食べてる」

今のうちに
ココハちゃんの心を
パシャっと。

・・・・・・・　ココハの心　・・・・・・・

今日もヨシト君
かっこいい。

本当はお弁当だけど
ヨシト君と食べたいから
食堂って言っちゃった。

ココハモデルだから
ヨシト君きっと
ココハのこと
好きだよねぇ。

いつ告白して
あげよっかな～。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フフフ。
面白い。

ヨシト君は・・・

・・・・・・・・　ヨシトの心　・・・・・・・・

（なにも思ってない）

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やっぱり
なにも思ってない。

不思議だな～。

＊。・　教室で　・。＊

先生「今日は
転校生が来てる。
入ってきて」

ガラガラ。

？「皆さん、こんにちは。
野崎ナナです。
これからよろしく
お願いします」

先生「野崎さんは
芸能活動してるから
たまに学校休むこともあるから
そこのところよろしくね。
それじゃホームルーム終わるね」

野崎ナナさんって
あのニッコ雑誌の
モデルさんだ。

ニコニコ雑誌と
ニッコ雑誌は
敵同士なんだって。

ていうことは・・・

ココハちゃんと
ななちゃんは
敵同士なの！

ナナ「メアリちゃん
私と友達に
なってくれる？」

メアリ「いいですよ」

ナナ「うれしい。
こんなにも可愛いこと
友達になれるなんて」

メアリ「ナナちゃんの方が
可愛いですよ」

ナナ「お昼
一緒に食べようね」

ココハ「ちょっとナナ
私のメアリを
取らないでよ」

ナナ「やっぱり
ココハだったんだ。
ニコニコ雑誌の。
私メアリちゃんの
友達だけど。
ココハは、メアリちゃんと、
友達でもないよね」

ココハ「なんでわかるのよ」

ナナ「私は人の心が
読めるのよ。
メアリちゃんも
人の心が読めるのよ」

メアリ「ちょ、
ナナちゃん！」

ナナ「ごめんなさい。
つい」

メアリ「別にいいんですけど」

ナナ「ココハは男子のことも
女子のことも見下してる。
ココハが好きになった男子には
いつ告白してあげよっかなって
思ってるし、
ココハがモデルだから
１番可愛いと思ってるから
他の女子には勝ってるって
思ってるし」

ココハ「そ、そんなこと
思ってるわけないでしょ」

ナナ「嘘つかないでよ」

ヨシト「今日の告白も
そう思ってたんだな」

ココハ「そんなことはないよ」

ヨシト「さっきの告白断るわ。
林さん、ずっと前から好きでした。
おれと付き合ってください」

メアリ「はい」

ココハ「ヨシト君
あれは嘘で」

ヨシト「おれも心
読めるんだけど」

ココハ「なにそれ」

ナナ「私たちは別の世界から
間違えて送られた３人です。
途中でバラバラになってしまい
困っていたのですが
何かのおかげで会えました。
３人そろえば元の世界に
戻れます」

ヨシト、ナナ、メアリ「さようなら」

＊ｅｎｄ＊