ありがとう。

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:ゆいゆい

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.01.18

メアリ「う~ん、
ど~しよ~・・・?」





私、林芽亜里。
中3です!





今は、3学期。





卒業式の準備というか、
企画をしてます。





コウショウ「今年は
歌えないからな~」





メアリ「うん・・・」





議題は、そう・・・
卒業式の歌について。





コロナだから、
歌えない・・・





そのかわりのことを
考えてるの。





どうして私が
そんな係に
なったかって?





理由はただ1つ。





コウショウ「なんか思いついた?」





メアリ「ふぇっ!!
あ!!
違うこと考えてた~!」





コウショウ「バカっぽいな!笑」





メアリ「そ、そんなこと~!」





こうしょうが
この係だったから。





私、好きなんだ。
こうしょうのこと・・・





でも・・・





こうしょうは
ずっと好きな人が
居るってうわさ。





叶わない恋?
ってやつ。





でも私は諦めない!!





コウショウ「今日は遅いし、
もう解散するか~」





メアリ「そだね」





気がつくと
もう6時。





あたりは
暗くなっている。





コウショウ「送ってこうか?」





え???
う、嬉しい///





メアリ「じゃ、
お願いしま~す!」





照れてることが
バレないように
軽く言った。













・・・ 帰り道 ・・・





コウショウ「いつの間にか
卒業だな~」





メアリ「時がたつの、
早いよね」





コウショウ「本当それ」





メアリ「・・・ね~」





コウショウ「・・・うん」





な、なんか・・・
気まずい????





緊張してんのかな???





メアリ「・・・あっ、そろそろ
バイバイ」





コウショウ「じゃあね」





メアリ「うん」





駆け足で、
その場を後にした。













・・・ その日の夜 ・・・





わ~





もう、
バカバカ!!





せっかく2人で
帰れたのに~





なんであんなに
気まずい感じに
なっちゃった・・・?





最悪・・・





母「めあり~ご飯よ~」





メアリ「は~い」





私が階段を
バタバタと
降りていくと、
カレーの匂いがした。





テレビでは、
いろんな部活の特集?
みたいなのをやってる。





今は合唱部? ぽい。





あっ、まって。





メアリ「これだ~~~~!!!!」













・・・ 次の日 ・・・





メアリ「ってことなんだけど」





コウショウ「確かにいいね!」





メアリ「でしょ?」





昨日テレビで見た
合唱部の紹介。





それは密を避けるために
窓に向かって歌う、
というものだった。





見栄えはあまり
良くないけど、
やっぱり歌いたい。





感謝の気持ちを
伝えたい。





そんな思いが
みんなにも
あったのだろう。





この案はすんなりと通り、
歌の練習に入った。





曲は『旅立ちの日に』
卒業式の定番曲だ。





後は練習あるのみ!





よし、
がんばるぞ~!













・・・ 卒業式の前日 ・・・





メアリ「みんな・・・
全然だめ・・・」





明日は卒業式。
なのに歌は・・・





はっきり言って、
ヒドイ。





音程はしっかり
取れてるけど、
みんなで合わせると
リズムが合わなくて、
全然ハモらない。





こんなんじゃ、
明日の卒業式、
どうなんの?!





やばいのに
練習時間は
底を尽きた。





もう6時30分。





目の前は真っ暗だ。





もう、ぶっつけ本番で
行くしかない!





メアリ「はい、解散!」





そういった瞬間、
みんなは玄関に
飛び出した。













・・・ 帰り道 ・・・





コウショウ「大丈夫?」





メアリ「うん・・・」





コウショウ「大丈夫だよ」





メアリ「でも・・・」





コウショウ「絶対大丈夫。
だってこの3年間、
失敗したことないでしょ?
なんでだと思う?」





メアリ「?」





コウショウ「みんな、
真剣だからだよ。
普通さ、やる気ない人、
絶対2、3人はいるじゃん?
でもこの学校の人たち、
ちょいちょいふざける人は
いるけど、みんな、真剣に
練習してた。
弱音吐いてる人、
1人もいなかった。
でしょ?」





確かに。





私が指摘したとこは
まっすぐ受け入れて、
真剣に
メモして。





反論する人なんて、
1人も、
いなかったんだ。





メアリ「・・・ありがと」





コウショウ「がんばろうね」





メアリ「うん」





1人1人の歌声だって
悪くない。





あとは心を
1つにするだけ。





きっと大丈夫。





そう思えた。





ありがとう。
こうしょう。













・・・ 卒業式当日 ・・・





卒業証書授与が
終わった。





次は歌だ。





心なしか、みんな
ソワソワしている。





司会「次は3年生たちによる、
歌の発表です」





みんな「はい」





自分の決められた
位置に向かって
歩きだす。





窓に向かって歩くから、
保護者たちが
ザワザワしだした。





みんなに
不安が広がる。





でもそのざわめきは、
柔らかいピアノの音で
ぴたりとやんだ。





『♪♪♪』





みんなの声が
きれいに揃う。





自分が歌っているのに、
みんなの声に
溶け込んで、





全く違うものに
なっていく。





もうすぐサビだ。





『♪♪♪♪♪』





みんなの声が、
重なった。





きれいにハモった。





・・・・・・





コウショウ「大成功だったね!!」





メアリ「うん!」





まさかあんなに
いいものになるなんて!





昨日の自分は
想像もしていなかった。





コウショウ「でさ~」





メアリ「なに~」





コウショウ「めありちゃんのこと、
好き。
1年のときから」





メアリ「・・・え」





コウショウ「付き合ってください!!」





メアリ「・・・急だね~」





コウショウ「だめ、かな」





メアリ「も~しょうがないな~」





林芽亜里、
とっても幸せです!







・・・終わり・・・

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