難問 love game

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:モチモッチーノきょん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.03.30






「好きです。
付き合ってください」





「・・・はい」







*。・——————-・。*





この恋物語は突然始まり、
あっけなく終わった。





私はメアリ。





学校では陰キャで、
私が学校を休んでも
あれ? 誰かいないような・・・
程度のレベルだ。





友達はカナミ、
ただ1人。





でもたまに、なぜ
あんなにクラスの中心で
人気者のカナミが
私なんかの友達なのかと、
疑問に思う時もある。





あと、幼馴染で
唯一話せる男子の
コウショウもいる。





幼稚園からの付き合いで、
私のことを1番
知っている人だろう。





そして
私の彼氏のナオヤ。





昨日突然告白されて、
思わずOKした。





でも、疑問に思うこともある。





それはカナミと同様
ナオヤはクラスの中心にいて、
学年1のモテ男なのだ。





そんなナオヤが
なぜ私のような陰キャと
付き合いたいなんて
思ったのだろう。





まぁ、そんなことを
考えていたらきりがない。





ナオヤはこんな私を
好きになってくれたんだ。





私はナオヤに尽くすと決めて、
それからは毎日が
幸せだった。





時には手を繋いで
下校して





時には休日デートに
行って





そんな充実した毎日を
送っていた。





だが





私は自分に
自信がなかった。





こんな私がナオヤと
付き合っていいのだろうか。





そこで、カナミとコウショウに
相談することにした。





メアリ「カナミ、私いま
実は彼氏がいるの」





彼氏がいることは
誰にも言っていない。





カナミ「嘘! 誰?」





メアリ「ナオヤなんだけど・・・」





カナミ「え、メ、メアリが?」





メアリ「やっぱりカナミも
そう思うよね・・・
私もナオヤの彼女として
自信がなくて」





カナミ「自信もって。
メアリ、自分のこと
下げるところあるけど
私から見たら
勉強もできて優しくて、
とってもいい女の子だよ」





メアリ「カナミ・・・」





コウショウ「何! なんの話?」





メアリ「実は私
彼氏ができて・・・」





コウショウ「・・・誰?」





メアリ「ナオヤなんだけど」





コウショウ「メアリが?」





メアリ「う、うん」





コウショウ「・・・ぷぷっ」





メアリ「笑わないでくれない?
告白はあっちからなんだから」





コウショウ「なんか驚くことが
いっぱいあって
話についていけない・・・」





メアリ「そう。やっぱり私じゃ
釣り合わないと思うの。
コウショウ、なんか
アドバイスちょうだい」





コウショウ「メアリは・・・
自分に自信を持って」





メアリ「やっぱり
そうなのかな」





カナミ「そうだよ。
自信もって!」





メアリ「・・・うん!」





それから私は
自分に自信を
持つようにした。





前はナオヤと一緒に帰る時も
他の子には見られないように
していたし、





出かける時もなるべく
遠くのところに行って
他の子には
見られないようにした。





だけど、今では堂々と
ナオヤの隣に立っている。





私は自信を持って
よかったなって思ってる。





だって、前の自分より
今の自分の方が
よっぽど好きだもの。





ナオヤ「メアリ、きて」





なんだろう、突然。





ナオヤ「俺と別れてほしい」





メアリ「・・・え」





ナオヤ「ごめんね・・・」





そこからナオヤは
何も言わないで立ち去って、
私とナオヤの恋人生活は
あっけなく終わってしまった。













*。・ 次の日 ・。*





私は昨日、寝ることが
できなかった。





ナオヤに振られた
ショックと、





私の何がいけなかったのだろう
という疑問が、
私の頭の中を駆け巡っていた。





そして今日を迎えたわけだが、
私はある噂を耳にした。





それは





「ナオヤ、またカナミと
付き合い始めたみたいよ」





というものだった。





私はこれを聞いたとき、
呆然と立ち尽くした。





またってことは、
私と付き合う前まで
付き合っていたの?





カナミ、私のことを
裏切ったの?





ナオヤはもしかして、





カナミに振られたから
私と付き合って嫉妬させて、
またカナミと付き合おうと
思っていたの?





私のこと、
好きじゃなかったの?





私はそんなことを
考えながら、





いつのまにか
屋上へ進んでいた。





足は止まらず、
一歩一歩ゆっくりと
進んでいた。





友達と彼氏を失った
ショックで





私は何も考えられなく
なっていたのだ。





フラ





フラ・・・





屋上につき、
柵を乗り越えて





「私には何もない」





と言い、体を支えていた
その手を離した。





その瞬間、





「メアリっ!」





コウショウの声だ。





コウショウは背後から
私を抱きしめ、





保健室まで
連れて行ってくれていた。













*。・——————-・。*





ここ、どこ?





コウショウ「メアリ、大丈夫か?」





メアリ「コウショウ・・・」





コウショウ「お前、俺が来なきゃ
死んでたぞ。
なにかあったのか」





メアリ「うっ、うぅ」





私は振られたこと、
ナオヤがカナミと
付き合い始めたこと、
全部話した。





コウショウ「お前、
ナオヤがなんで
お前を振ったか
知ってるか?」





メアリ「・・・え?」





コウショウ「ナオヤが
お前を振ったのは、
お前が笑っていなかったから。
だってよ」





メアリ「どういうこと、、」





コウショウ「ナオヤは、
メアリはいつも俺といるときは
笑っているのに、
ナオヤといるときは
笑わないんだって
涙ぐんで言っていた。
ナオヤはお前のこと、
好きだったんだ」





そうだったんだ・・・





私てっきり、
勘違いしてた。





コウショウ「それに、カナミと
付き合ってもいねぇよ」





メアリ「え、でも噂で・・・」





コウショウ「噂? んなもん信じんな。
嘘だよ、全部」





メアリ「良かった・・・」





コウショウ「あと!」





メアリ「あと?」





コウショウ「お前、自分のこと
何もないって言ってたけど、
お前自分に自信もてよ」





メアリ「だって、
私を大切に思う人なんか
いないわけでしょ」





コウショウ「俺は!
俺はお前のこと
大切に思ってる」





メアリ「・・・?」





コウショウ「だから!
俺はお前のこと
好きだって言ってんの!」





メアリ「・・・本当に?」





コウショウ「嘘つく意味がない。
俺と付き合ってください」





メアリ「・・・はい!」





私は全力の笑みで
コウショウに飛びついた。





恋って、こんなに
楽しいものなんだ!





私は青春を
全力で楽しむことが
できそうだ。







end・・・

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