「ずっと、いっしょにいて」

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:ミルフィーユ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.11.19

メアリ「ココハ~!」





ココハ「あっ、めあ~!
おっはー」





わたしは林芽亜里!
中高一貫ニコラ学園
(通称ニコ学)に通う
高校1年生!





この子は親友で
おさなの阿部ここは。





やさしくて
一緒にいると
超元気になるの!





ナナ「めあ~、ココハ~、
おはよう!」





この美少女は
野崎奈菜。





女子力高め
モテ子という言葉を
完璧に再現したような子で
わたしとココハの
おさなで親友!





この2人がわたしの
いつメン!





ちなみにわたしのことを
めあって呼ぶのは
この2人だけだよ。













***** 学校 *****





ゆなな「メアリ先輩!
おはようございます!」





メアリ「ゆななちゃん!
おはよう!」





この子は
高比良由菜ちゃん。





1つ年下なんだけど
近所に住んでいて仲良し。





そしてすんごいかわいい
美白ガール。





恋に関しても
一途でかわいいの。





わたしのおさな・内田蓮を
一途に6年以上も思っている。





かわいいよね?





いつもかなわないって
思っちゃう。





恋もしてないのに、
なんでだろうね。













*     *     *





レン「メアリ! おはよー!」





メアリ「レン! おはよ!」





レン「もうすぐ
バレンタインだよな」





メアリ「そだね、
あ、わたしからの
チョコ狙い~?」





レン「あ、バレた?」





レンはすんごい
甘党なの!





メアリ「ゆななちゃんに
もらえば~?」





わたしはしれっと
ゆななちゃんアピを
してみる。





レン「ああ由菜?
確かに由菜のつくるおかし
おいしそうだな」





メアリ「でっしょ~!」





レン「まっ、メアリも
くれるよな?」





メアリ「は?
いやいやいや、
鼻血出したいの?」





レン「俺にとっては
バレンタインは
チョコを食べまくる日なの!」





メアリ「まあ、いいけどさあ」





わたしは
ゆななちゃんと
レンを応援してるのに・・・・・・





でも心の中でひそかに
喜ぶ自分がいた。













***** 帰り道 *****





メアリ「ココハ~、ナナ~、
聞いてよ!
レンがバレンタインチョコ
ほしいって言うから
ゆななちゃんアピしといたら
わたしにもくれって!」





ココハ、ナナ「う~ん・・・・・・」





ココハとナナは渋い顔。





ナナ「めあ、それは
しょうがなくない?」





ココハ「ナナに1票。
レンの気持ちわかるでしょ?」





メアリ「わかんないよ~!」





ココハ「うそっ!
めあ、それマジで
言ってる?」





ナナ「めあはにぶいなあ。
レンの思いは
いつ伝わるのやら」





メアリ「・・・・・・?」





ココハとナナの
言ってることが
よくわかんない。





どういうことなんだろ・・・・・・?













***** 次の日 *****





ゆなな「メアリ先輩、
どういうことですか!?」





次の日の学校の門で
ゆななちゃんに
問い詰められる。





メアリ「ど、どうしたの、
ゆななちゃん!?」





ゆなな「どうしたもこうしたも
ありません!
メアリ先輩がわたしの名前を
出してレン先輩に
自分のチョコねだらせたって
他の先輩方から
うかがいました!」





メアリ「そんなことしてないよ!
どうして?」





ゆなな「しらばっくれないで
ください!
わたし、メアリ先輩のこと
信じてたのに!」





ゆななちゃんの瞳には
涙がにじんでいた。





?「由菜、待て!
メアリは
そんなことしてない!」





辺りに声が響き渡る。





メアリ「レン!?」





レン「由菜、それは勘違いだ。
メアリはそんなことしていない」





ゆなな「だって・・・・・・」





レン「メアリを責めるな。
責めるなら俺にしろ。
俺がどうしてもメアリに
チョコをもらいたくて
言ったことだから」





メアリ「どうしても?」





レン「信じてもらえないかもしれない。
俺はメアリのことが好きだ」





メアリ「う、そ・・・・・・」





レン「ホントだ。
返事はいつでもいい。
待ってる」





ゆなな「・・・・・・」





レンはそれだけ言い残して
去っていった。





ゆなな「メアリ先輩。
勝手に勘違いして
責めてごめんなさい。
でも今はちょっと
落ち着いて話せそうにないので、
日曜日にニコカフェでも
いいですか?」





メアリ「全然! こちらこそ
誤解を招くようなこと言って
ごめんね」





あのゆななちゃんも
取り乱すなんて・・・・・・





でもわたし、今気づいた。





わたし、レンのことが好き。













***** ニコカフェ *****





ゆなな「メアリ先輩、
おまたせしました」





メアリ「ううん、わたしも
今来たとこだよ」





窓際のテーブル席で
ゆななちゃんと向かい合う。





ゆなな「先日は本当に
すみませんでした」





メアリ「大丈夫だよ!
わたしこそ、
ゆななちゃんに
あやまらなきゃいけないの」





ゆなな「・・・・・・なんですか?」





メアリ「気づいたの。
わたし、レンのこと
好きってこと」





ゆなな「そう、ですよね。
わたし、気づいていました」





メアリ「どうして!?
わたしも気づいて
なかったのに!」





ゆなな「メアリ先輩の態度です。
レン先輩と話すときは
うれしそうで、楽しそうで。
好きなのかなって。
レン先輩とも両思いかなって、
レン先輩を好きになった時から
思ってました」





そう語るゆななちゃんは
少し切なそうだった。





ゆなな「メアリ先輩、
レン先輩に好きって
返事してください」





メアリ「でも・・・・・・
ゆななちゃんは・・・・・・」





ゆなな「わたしはレン先輩も
メアリ先輩も
2人とも大好きです!
2人で、幸せになってください」





メアリ「ゆななちゃん・・・・・・!
ありがとう!」













***** バレンタイン当日 *****





メアリ「やば、
緊張してきた・・・・・・」





わたしは今日、レンに
好きって返事を返す。





帰り道に呼び出したの。





ナナ「めあなら大丈夫!」





ココハ「というか、
もう告られてて
カレカノになれる可能性
100%でしょ!」





ナナ「うまく言えるかでしょ?
気楽に!」





ゆなな「メアリ先輩、
落ち着いてください!」





レン「メアリ~?
来たけど~?」





ナナ「レン来た!」





ココハ「めあ、ファイト!」





メアリ「れ、レン、
向こう行こ!」













*     *     *





メアリ「この前は
告白してくれて
ありがとう」





レン「あ、う、うん」





メアリ「わたし、レンが好き!
わたしを・・・・・・
彼女にしてください!」





レン「メアリ・・・・・・
ありがとう!」





メアリ「あと・・・・・・
ごめん、
チョコはないの」





レン「そんなのいいんだよ!」





メアリ「だから、これが、
チョコの代わりでもいい?」





わたしは、
レンに抱きついた。





「ずっと、いっしょにいて」
ってささやきながら。











~~~END~~~

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