美少女争い頂上決戦!

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:まなくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.10.17






アナウンス「さあ、始まりました!
林メアリ VS 阿部ココハの
『ニコラ学園の真の美少女はどっちか?』対決!

対決は4回戦行われます。
1回戦→顔面偏差値対決
2回戦→ファッション対決
3回戦→スポーツ対決
4回戦→手作り料理対決

この戦いに多く勝利を収めた方はなんと!
ニコラ学園の王子、
紀田ナオヤへの告白の
権利が与えられます!
それではヨーイ・・・」







*。・ 1週間前 ・。*





メアリ「ねぇ、突然だけど、
この学園一の美少女ってだれ?」





メアリの友人「え、そりゃあメアリに
決まってるじゃん!
メアリほど可愛くて
女子力高い人、
この学校にはいないって」





ココハ「私はどう?」





ココハの友人「顔面偏差値は
ココハも負けてないよ?
クールだしオシャレだし
この学園の美少女っていったら
ココハでしょ」





メアリ「何よ、私の方が可愛いに
決まってるじゃない!」





ココハ「は?
私が真の美少女よ!」





メアリ「じゃあ対決しましょう。
その対決に勝った方が
真の美少女。
そして勝った方が
私達が手を出さないでいた
紀田ナオヤに告白をしていい
ということにしましょう」





ココハ「いいわね。
じゃあ来週の土曜日で
いいかしら?」





メアリ「土曜日ね、
せいぜい努力しなさい」





ココハ「あなたこそ」













*。・ 土曜日 ・。*





アナウンス「いよいよ第1回戦が
始まります!
顔面偏差値対決は
ニコラ学園の男子による
投票となります」





クルミ「今回実況、審査を頼まれました、
池クルミです。
メアリさんのガーリースマイルフェイスが
勝つのか、
ココハさんのクールタヌ顔が勝つのか、
それではみなさん投票をしてください」





*・。+ *・。+ *・。+





アナウンス「投票が終わりました。
結果は・・・
林メアリ・・・250票
阿部ココハ・・・250票
同点です!」





メアリ「は? 同点?
こんなブスに負けるなんて」





ココハ「こっちのセリフよ。
この学園の男子の目は
節穴かしら」





クルミ「メアリさんもココハさんも
どちらも美人なので
私も同点だと思いました!」





アナウンス「それでは第2回戦、
ファッション対決です。
これもニコラ学園の男子に
投票をしてもらいます。
2人のコーデはこちらです!」





クルミ「メアリさんのコーデは
白いバックリボンブラウスに
ピンクのガウチョですね。
パールカチューシャもきいていて、
まさにガーリー界の天使ですね。
ココハさんのコーデは
紫のバタフライTシャツに
黒ショーパン。
今年流行りのピープスを取り入れていて
オシャレだし、カッコいいです。
2人の系統は全く違いますが
どちらに票が入るのでしょうか。
それでは投票してください」





アナウンス「投票結果が出ました。
林メアリ・・・250票!
阿部ココハ・・・250票!
またも同点!
綺麗に票が割れました!」





クルミ「どちらもオシャレだし、

男子には同じくらい
人気があったみたいですね!」





メアリ「またあんたと同じ・・・?
絶対私の方が可愛い」





ココハ「ぶりっ子コーデはないわ~。
絶対私の方がオシャレ」





アナウンス「第3回戦に参ります。
スポーツ対決!
競技は50メートル走です。
足が速いのはどちらでしょうか。
これはタイムで勝敗が決まります」





メアリ「う、運動はちょっと・・・」





ココハ「もしかして苦手?
この勝負もらった!」





アナウンス「それではヨーイ・・・ドン!
勝ったのはココハさんです!」





ココハ「え? 3秒差?
あんた思ったより
遅かったわね笑」





メアリ「つ・・・次は
負けないから」





アナウンス「第4回戦は
お菓子作り対決です!
30分間で見た目よし、
味の美味しいお菓子を
作った方の勝利です。
この判定はクルミさんにしてもらいます」





メアリ「料理は得意分野よ。
あなたは?」





ココハ「わ、私もお菓子くらい・・・
作れるわよ!」





メアリ「自信なさげ?
笑える」





クルミ「公平に審査します。
2人とも、美味しいお菓子を
作ってください!」





アナウンス「それでは始め!
作り終わったみたいですね。
30分、経ちました。
それではクルミさん、
食べてみてください」





クルミ「メアリさんのクッキーは
見た目も可愛くて、
味は・・・美味しいです!」





メアリ「やったー!
ま、いつも通りに
作っただけだし?」





クルミ「ココハさんのマフィンは
見た目は普通ですが
味は・・・
中まで火が通ってません・・・」





メアリ「え? 美味しいも何も
論外じゃん笑」





ココハ「時間がなかったの!!
悪いわね」





クルミ「勝者は・・・
メアリさんです!」





メアリ「女子力なら
あなたに勝てる」





ココハ「うざっ」





アナウンス「それでは
4対決終えました。
結果は・・・同点!」





メアリ「・・・じゃあナオヤ様への
告白はどうするのよ!」





ココハ「2人でします?
この告白が実った方が
本当の勝者よ」





メアリ「わかった。行くわよ」





メアリ「じゃあ私から・・・」





ナオヤ「君、ずっとあなたのことが
好きでした。
あなたに釣り合う女性になれるように
これまで努力してきました。
私と付き合ってくれませんか?」





ココハ「私もナオヤ君のことが好きです。
一目惚れでした。
ずっとずっと頭の中には
ナオヤ君がいて・・・
私と付き合ってください」





ナオヤ「2人ともとっても美人だし
オシャレだし・・・
同じくらい素敵な子だから
俺には勝敗はつけられない。
だから2人とも、ごめん。
でも2人にアドバイス。
心も綺麗になりたいなら、
互いの良いところ、
自分の悪いところを
認め合うべきだよ。
例えば・・・クルミみたいに」





メアリ「ク、クルミ?」





ナオヤ「審査員になったのは
クルミが隠キャで
2人と仲良くなくて、
公平に審査できるからでしょ」





ココハ「・・・はい」





ナオヤ「本人もその理由がわかってて
この仕事を引き受けた。
すごいと思わない?」





メアリ「クルミさんごめんなさい」





ココハ「クルミさんの気持ち、
考えてなかった」





クルミ「私は良いの。
実況楽しかったし」





ナオヤ「嫌なことでも
笑って引き受けて
差別なく2人のことをたたせる。
そんな心の綺麗なクルミだから
僕はクルミと付き合ってる」





メアリ「え?」





ココハ「クルミさんとナオヤ君が?」





クルミ「は、はい・・・」





メアリ「あなたには
完全に負けたわ。
クルミさん」





ココハ「本当ね・・・」





メアリ「そして、ココハにも」





ココハ「え?」





メアリ「私、スポーツができるって
尊敬する。すごいと思う」





ココハ「私もお菓子作りとか、
女子力ないから・・・
今度教えてもらっても良い?」





メアリ「いいよ」





私たちは笑って
お互いを褒めあった。





そして私たちは男子から
さらにモテるようになった。







*end*

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