小説

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:さや

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.08.10

はぁ、どうしよ・・・





私、林芽亜里。
新人の小説家です・・・





が、なかなか売れない。





ナオヤはあんなに
売れてるのに・・・





紀田直哉は
私と同じ事務所の
超人気小説家。





私の・・・好きな人。





私達は家が近く、幼なじみで
小さい頃はよく一緒に
小説家になろうと話していた。





私達は中2のときに
小さな事務所に入って
小説家デビューした。





ナオヤはその後、
デビュー作が
120万部を超え、
大手出版社の
新人賞を受賞した。





私達の所属事務所の名も
一気に知れ渡った。





それから人気は
うなぎ上り。





新作の小説の映画化も
決まったらしい・・・





それに比べて私は・・・
何してるんだろ・・・













*。・ 事務所 ・。*





社長「メアリ、
ちょっと来て」





メアリ「は、はい!」





呼び出し?
なんだろ?





なんかよくない
予感がする・・・





社長「メアリ、
もうちょっと頑張らないと。
前の小説、全然だったよ。
もっといいのじゃないと、
最悪、事務所クビもあるからね」





メアリ「えっ、
それだけは・・・」





社長「じゃあ頑張らないと。
ナオヤもきっと
応援してるとおもうよ!」





メアリ「・・・はい、頑張ります!」













*。・ 家 ・。*





・・・とは言っても、
どうしよ~!





どんなのにしよう・・・
ミステリー?





いやいや、私
ミステリーは苦手だし。





?「恋愛系は? どう?」





メアリ「え~、恋愛系か~
でも・・・
えっ? リミいたの!?」





この子は凛美。
私の妹。





小説の相談とかを
よく聞いてくれる。





・・・たまに恋の相談も。





リミ「恋愛系、
書いたことないでしょ?
やってみたら?」





メアリ「でも・・・
自信ないよ~」





リミ「簡単じゃん!
ナオヤくんへの思いを
書くだけでいいでしょ!」





メアリ「・・・あのねぇ、
そんなの書いたら
バレるかもよ?」





リミ「バレてもいいでしょ?
事務所クビよりは
マシだよ?」





メアリ「まぁ、確かに・・・
分かった。書いてみる」





リミ「頑張って!」





その後、私は必死に
書き進めた。





そして完成した!





私と同じような立場の主人公が
好きな人とだんだん距離が
近づいていくような話。





さすがに
名前は変えたよ?





内容としては若干、
私の妄想に近かったけど・・・













*。・ 事務所 ・。*





メアリ「社長さん!
これ書き終えました!」





社長「あとで確認しとくね!
お疲れ様!」





ナオヤ「メアリ~、
書き終わったの?」





メアリ「うん、
今出したとこ!」





ナオヤ「じゃあ、
今日夏祭りいこ!」





メアリ「えっ、うん!」





夏祭りって・・・
私の小説でも
そんなのがあったような・・・





主人公と
その子の好きな子が
一緒に夏祭りに行くの。





今日の夜、
楽しみだな~!













*。・ 夜 ・。*





ナオヤ「メアリ、ここ!
特等席だよ!」





メアリ「おっ、やったね!」





ナオヤ「もう始まるよ!」





花火が上がった。





ナオヤ「うわぁ、キレイ!」





この場面、小説に似てる。
確か・・・





「夜空に光が飛び散った。
空がきれいに彩られる。
なのに主人公は
打ち上げ花火なんか見ずに
じっと横を向いている。
大好きな人の顔を」





ナオヤ「メアリ、
いきなりどうした?」





メアリ「え、何が?」





ナオヤ「え、声出てたよ」





メアリ「え、えぇ~!?
いや、その、これは、
新しい小説の内容で・・・」





ナオヤ「もしかしてそれが
今の場面に似てたの?」





メアリ「いやその・・・
うん、似てた」





ナオヤ「その小説、
素敵だね。
絶対売れると思う!」





メアリ「ほ、本当?」





ナオヤ「うん、
たくさん売れる。
メアリ・・・」





メアリ「何?」





ナオヤ「・・・好きです!
僕と付き合って下さい!」





メアリ「へっ? は、はい!」













*。・ 1週間後 ・。*





社長「メアリ大変!
あなたが書いた小説、
すごく人気出てるわよ!」





メアリ「えっ!?」





すぐにSNSで検索すると・・・
すでにトレンド1位に
なっていた!





コメントも、





「メアリさんの小説、
親近感がすごい!」
「共感多すぎ!」
「メアリさんの大ファンに
なっちゃった!」
と、絶賛!





社長「ファンレターも
たくさん届いてるよ!
頑張ったわね!
おめでとう!
これでもうクビの話はなしね!」





メアリ「えっ、本当ですか!?
やった~!」





ナオヤ「メアリおめでとう!」





メアリ「ナオヤ、
ありがとう!」





あの日、必死に書いた
1つの小説は
大切な宝物です!







*end*

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