クリスマスは船上で恋と。

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:ena

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.09.18

私の名前は
林芽亜里(メアリ)。





お金持ちばかりが集まる
中高一貫学校
「ニコラ学園」に通う
高校1年生。





私たちは今日、
クリスマスのイベントで
世界一大きい船
「nicola」に乗って、
2泊3日の旅に出る。





シズク「想像以上に
大きいのね・・・」





アム「早く船の先端に
行ってみたい!」





2人は親友の
太田雫(シズク)と、
深尾あむ(アム)。





シズクはおしとやかな美人で、
アムは帰国子女で
歌が本当に上手い。





乗組員「さあ、nicola号に
乗ってください!」





メアリ「行こう」













***





アム「うわぁ、
一等客室はすごいね!」





シズク「まるで
お城みたい・・・!」





メアリ「綺麗・・・!」





私たちは同じ
3人部屋だった。





アム「はぁー、
明日のパーティーも楽しみ!」





メアリ「そうね。
すっかり忘れていた」





アム「あ、そうそう、2人はさ
今回の旅のルールを知ってる?」





メアリ&シズク「知らない!
教えて!」





アム「実はこの旅・・・
恋愛力向上のためでもあるらしくて、
誰かと必ずカップルにならないと
帰れないらしいよ」





メアリ「え!?
そんなの無理・・・」





シズク「いいね、
ロマンティック!」





メアリ(男子を好きに
なったこともないのに・・・)





アム「まあメアリには難しいか!
あんなにモテるのにね~」





メアリ「あはは・・・(苦笑)」





そう、私はモテるけれど、
「好き」っていう感情を
持ったことがない。





それなのに誰かと
カップルにならないと
いけないだなんて・・・!





メアリ「ちょっと
外に出てくる」





アム「私も行こうかな~」





シズク「私は部屋にいるね」













***





アム「メアリ、大丈夫?」





メアリ「誰かとカップルに
ならなきゃなんて
無理だよー!」





アム「まあまあ、頑張れば
誰かいい人見つかるって!
・・・あ、あそこに
かっこいい人いるよ!
初めて見る人かも~」





メアリ「え? どこ?」





アム「ほら、あそこの
船の先端の方にいる人!
イケメン!
話しかけにいこ!」





メアリ「ちょっと、
アム待って!! もう~」





アム「あなた
初めて見る人だよね!
名前は?」





メアリ「アム、相手
びっくりしてるじゃん!
ごめんなさい、
高等部1年の林メアリと、
こっちは深尾アムです。
いきなりごめんなさい」





でも確かに近くで見ると
かっこいい・・・かも?





レオン「いいよ、俺も1年だし。
俺、1週間前に引っ越してきた
丸太レオン! よろしく。
2人は何組?」





メアリ「F組だよ」





レオン「そっかー、
俺B組だから階別だな~。
じゃあこの2泊3日
また会ったらよろしくね!」





メアリ「あっうん!
よろしくね!」





アム「メアリふつうに話せてる!
すごい~!
てかやっぱりかっこよかったね!
私はその隣の人が
タイプだったけどね」





メアリ「うん・・・
かっこよかったね」





初めて誰かを
かっこいいって思った。





この気持ちって何・・・?













***





アム「ただいまー!
あれ、シズクは?」





メアリ「そういえばいない・・・」





シズク「ふ、2人ともー!」





アム「どうしたの?
焦って」





シズク「じ、実は、さっき
エイトに告白されて・・・
付き合うことになった!」





メアリ「えっ、本当に?
おめでとう!」





アム「15年間の恋が実ったね~
おめでとう!
じゃあパーティーは
八田くんとだね。
私たちも早く
相手見つけなきゃねー」





シズク「メアリは本当に
誰もいないの?」





メアリ「うーん・・・
でもさっき
かっこいい人に会ったよ。
丸太レオン君」





シズク「あ、ハアトと
同じクラスの人だ!
ちなみに好きとかは?」





メアリ「さすがにまだないかなー」





アム「まあ最悪レオン君と
パーティー出ればいいよ!
頑張れ」





メアリ「うん」













***





先生「夕食は男女で
食べてもらいます。
ペアを組んで
6人になってください」





ハアト「シズク!
一緒に食べよ」





シズク「うん!
あ、丸太君も
一緒にどう?」





レオン「あ、じゃあそうする。
・・・あ、林さんじゃん!」





メアリ「レオン君!
さっきぶりだね」





レオン「そうだね。
あと2人はどうする?」





アム「私とレオン君の
隣の人は!?」





オオゾラ「懸樋オオゾラな!」





アム「オオゾラ君か!
よろしく!」





レオン「よし、
6人揃ったことだし・・・
何食べる?」





メアリ「あっ、
このスープ美味しそう!」





デザートもたくさんある。





アム「私デザート
取ってくるね!」





オオゾラ「重そうだし
俺も行くよ」





アム「えっ・・・
ありがとう」





シズク「ハアト
たくさん食べるね!」





ハアト「でかくなりたいから(笑)」





メアリ「ショートケーキ美味しい・・・!」





レオン「ほんとだ美味しい。
あ、林さん
クリーム付いてるよ」





メアリ「え、どこ?」





レオン「そこじゃなくて、
ここ!」





レオン君との顔の距離が
近くなった。





メアリ「あ、ありがとう・・・」





レオン「あ・・・ごめん
顔近すぎた!?」





メアリ「う、ううん大丈夫!」





アム&シズク(いい感じいい感じ・・・)





オオゾラ「深尾って
なんかいっつも元気なのな。
パワーどんだけあんの(笑)」





アム「もううるさいなー!」





シズク「私もうお腹いっぱい!」





メアリ「結構食べたもんねー」





オオゾラ「そんじゃあ
また明日会おう。
今日は解散で!」





メアリ(色々と楽しかったな・・・)





レオン「林さん待って!」





メアリ「・・・?
どうしたの?」





レオン「これ。
ライン、交換しない?」





メアリ「いいの?
ありがと!」





私たちは
ラインを交換した。





レオン「じゃあ・・・おやすみ」





メアリ「おやすみなさい」













***





・2日目・





今日は、
夜にパーティーがある。





そこで男子か女子の
どちらかが告白しないと
いけないらしい。





メアリ「レオン君が頭から
離れない・・・」





アム「メアリそれ
完全に恋でしよ!
恋の病ってやつ!」





メアリ「そうなのかなぁ。
でもレオン君のことは
好きだよ?
ただ恋なの? って思って」





オオゾラ「2人ともやっほー」





アム「オオゾラ君やっほー!」





アムはオオゾラ君と
どこかに行ってしまった。





レオン「林さんこんにちは」





メアリ「あっ、レオン君。
昨日はありがとうね」





レオン「ううん。
俺がしたかっただけだから」





それって、
どういう意味・・・?





メアリ「あのさ、レオン君・・・」





ナナ「レオンくーん!」





私たちの間に
入ってきたのは、
B組の野崎奈菜(ナナ)。





結構ぐいぐい来るタイプで、
私はちょっと苦手。





メアリ「野崎さん久しぶり」





ナナ「あっ、ごめん
気づかなかった!
久しぶり~」





レオン「気づかなかったは
ひどいだろ」





ナナ「ごめんごめん、
でもほんとに
気づかなかったんだよ?
あと、一瞬レオン君
借りていいかな?」





メアリ「あ、うん・・・」





なんだか
モヤモヤする・・・





これってやきもち?





メアリ(やっぱり私
レオン君のこと・・・)





レオン「お待たせ。
実は今夜のパーティー
誘われてさ」





メアリ「えっ・・・それで?」





レオン「断ってきた」





メアリ「な、なんで?」





レオン「林さん、
俺と一緒に回ろうよ」





メアリ「え・・・?
私でいいの?」





レオン「うん。楽しいし。
あ、そろそろ部屋
戻った方がいいな。
また後で!」





メアリ「うん・・・!」













***





私たち女子は
準備に入った。





アム&シズク「レオン君に
誘われた!?」





メアリ「うん!
あ、アムは相手
見つかった?」





アム「私は・・・オオゾラ君と。
私好きになっちゃったぽくってー」





メアリ「私もレオン君のこと・・・
好きかも」





シズク「よーし、
成功させるために
気合い入れますか!」





メイク上手のシズクに
支度を手伝ってもらって、
ピンク色のドレスを着て、
パーティーの時間を待った。





そのとき、





ピロリン♪♪





メアリ(レオン君からだ!
『外にきてほしい』・・・?)





アム「どうしたの?」





メアリ「レオン君が
外に来てほしいって」





シズク「どうぞどうぞ!
行ってきて」





メアリ「うん!」





レオン君が見えた。





メアリ「レオン君!」





レオン「あ、林さん。
すごく可愛いよ」





メアリ「ありがとう・・・
照れるね。
それで用件は?」





レオン「あれ見てほしくて。
船の先端に行って見て」





メアリ「うわあ・・・
すごく綺麗・・・!」





そこには、
夕日に照らされる
広い海が広がっていた。





レオン「綺麗でしょ?
見てほしかったんだ」





メアリ「・・・ねえレオン君」





レオン「何?」





メアリ「なんで私を
誘ってくれたの?」





レオン「それは・・・」





〈生徒は、
パーティー会場へ
御集りください〉





レオン「後で言うわ。
行こっか」





それから、昨日の6人で
食事をしたりして、
楽しんだ。





しかし私は、
誰かの強い視線を
感じていた。





乗組員「それでは
最後の告白のお時間です。
みなさん
好きなところへ行って
告白してください。
今回の告白は・・・
くじの結果男子からです」





ハアト「シズク来て」





シズク「うん」





オオゾラ「アムこっちに」





アム「えっ」





レオン「あ、えっと・・・
移動しよっか」





私たちが会場を
出ようとしたときだった。





メアリ「わっ」





ドレスの裾を
誰かに踏まれて、
転んでしまった。





犯人は・・・





ナナ「あっ、気づかなかったー!
ごめんね!」





メアリ「なんで・・・
こんなこと」





ナナ「だからぁー
見えなかったって
言ってるでしょ!」





レオン「嘘言うなよ。
わざとだろ。
行こ、林さん」





ナナ「なっ・・・レオン君!」





レオン「ごめんな
野崎さんが・・・
ここ来て」





メアリ「ここって
さっきの・・・」





レオン「俺、実はさ、
今まで好きな人
いなかったんだ」





メアリ「嘘!」





レオン「でもさ、
この2泊3日で
できちゃったんだよね。
・・・メアリっていう人なんだけど」





メアリ「え・・・」





レオン「俺、2日間で
すごくメアリのこと
好きになった。
俺と付き合ってください!」





メアリ「ありがとう・・・
喜んで!」





レオン「ねえ」





メアリ「?」





レオン「ぎゅーってしていい?」





メアリ「えっあっ、
・・・どうぞ」





最初はないと
思ってたけど、





恋は思ったより早く
始まるのかも!







*end*

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