涙が出るほどの恋をした。

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:なーご

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.04.01

私、林めありは
高校生になる。





妹のミオコは
中学生になる。





今更だけど、
高校生になるのが
いやだ。





なぜなら・・・













*。・ ある日 ・。*





私は元々そんな
明るい性格じゃない。





妹はとても
明るいけど。





で、もうすぐ高校生に
なるわけだけど・・・





私は高校生に
なりたくない。





友達はいないから・・・
どーでもいい。
けど・・・





ナオヤ「めあり!
もうすぐ高校生だな~!
楽しみ~!」





そう。
ナオヤが高校生に
なりたくない原因。





ナオヤとは
付き合っている。
1年前から。





そのせいで、イジメも
何回か受けた・・・





なのに、高校で
離れてしまうことになった。





めあり「高校生、楽しみだね」





ナオヤ「棒読みだな~!
もう少し楽しみそうに
言えよ~!」





めあり「楽しみだよ」





全然楽しみじゃない。
ナオヤと離れるのに、





ナオヤは離れるのが
楽しみなのかな・・・





イジメまで受けて、
付き合ってきたのに・・・





ナオヤ「ミオコちゃんとは?
どうなの~?」





めあり「ちょっと、
反抗期? 的な感じ・・・」





ナオヤ「そっか~!
中学生になるよな!
今度、遊びに
行きたいな~!」





めあり「考えとくよ」





うそ。
ミオコはナオヤのことが
好き・・・だった。





私とナオヤが付き合って、
それから
口も聞いてくれない。





ナオヤはもちろん
気づいてない。





ナオヤ「明日は?」





めあり「後でラインするよ。
あ! 時間だ。
じゃ」





ナオヤ「あ~・・・じゃね!」





タッタッ・・・





ナオヤは無神経だ。





私が辛い思いしてんのも、
ミオコの思いも
何も知らない。





無神経だ。
無神経だ!!





ガチャン





めあり「ただいま」





ママ「「めあり!?
どうしたの?!
なんで、
泣いてるの!?」





めあり「あ、大丈夫大丈夫。
大丈夫だから」





いつのまにか、
泣いてたんだ。





誰のせいかは
何となく・・・





めあり「あ・・・」





ミオコ「・・・」





めあり「ミオコ。
ちょっといいかな・・・?」





ミオコ(コクリ)





めあり「あのさ・・・」





ミオコ「ナオヤ君のことは、
元々好きじゃなかったから・・・
気にしないで・・・!」





めあり「ミオコッ・・・!」





ミオコ「本当だよ」





めあり「嘘付け。
じゃあ、なんで今まで
無視し続けたの?」





ミオコ「そ・・・それは・・・」





めあり「ミオコ・・・
ナオヤがね。
中学お祝いに
明日来てくれるって・・・」





ミオコ「え?
いやいや!
絶対いやだ」





めあり「今でも好き・・・?」





ミオコ「・・・(コクリ)」





めあり「そっか。
じゃあ、明日
ナオヤ呼ぶね」





ミオコ「え?
話、聞いてた?
ねぇ!
お姉ちゃん!」





めあり「やっと
呼んでくれた。
お姉ちゃんって」





ミオコ「あ・・・」





めあり「ミオコ、ごめんね。
お姉ちゃん、無神経で」





ミオコ「こちらこそ、
ごめんなさい!
お姉ちゃんのこと、
大好き!!」





めあり「ナオヤに
ラインしなきゃ・・・」





なんかもう、
ナオヤと話すの
辛いな・・・
キツイな・・・





プルルル・・・





めあり「え?
ナオヤから・・・?」





ナオヤ「もしも~し!
今大丈夫?」





めあり「うん。
どうしたの」





ナオヤ「明日のこと!
無理しないで!
って言いに来た!」





めあり「え・・・!」





ナオヤ「それだけ!
じゃ!」





カチャン





めあり「いや、
もう仲直り
したんですけど・・・
フフっ・・・」





なんか、久しぶりに
いい日な気がする・・・





ミオコ(お姉ちゃん、
笑ってる。
久しぶりに見たなぁ・・・!)













*。・ 次の日 ・。*





私は昨日、
久しぶりに
いい日だった。





ナオヤも優しいし、
ミオコとも仲直り。





だけど、
こういう次の日は、
大体最悪なことが
起きるんだ・・・





ミオコ「どーう?
新しい制服!!」





めあり「お! 可愛い!」





ミオコ「えへへ~!
お姉ちゃんは?」





めあり「私は、もう
買ってあるよ。
でも、前日のお楽しみね」





ミオコ「え~!
楽しみだな~!!」





可愛いな・・・
ミオコは・・・





昔から妹に、
嫉妬している
自分がいるのは
随分前から気づいていた。





ピーンポーン・・・





ナオヤ「やっほ!」





ミオコ「ナオヤくん!
久しぶり!」





ナオヤ「ミオコ!
大きくなってる~!」





ミオコ「だって
中学生だも~ん!」





ナオヤ「そっか・・・!」





ミオコ「ナオヤ君は
お姉ちゃんと一緒の
高校行くの?」





ナオヤ「ううん!
違うよ~!」





めあり「ほら。
ナオヤ、
上がりなよ」





ナオヤ「あぁ。
お邪魔します」





ミオコ「お邪魔されま~す!」





ナオヤ「何だよ、それ(笑)」





ほら、ミオコといる方が
ナオヤも笑ってる。





結局、ナオヤは
私のことなんて・・・





ナオヤ「ミオコ!
中学生
おめでとうさん!」





カサッ・・・





ミオコ「あ!
可愛いペンケース!!
桜柄だ~!!」





ナオヤ「今、
流行ってるんだってよ!
お店の1番人気
なんだとさ!」





ミオコ「ナオヤ君
ありがとー!!
嬉しいなっ!」





ナオヤ「良かった、
良かった~!」





めあり「ミオコ、ナオヤに
会いたがってたもんね」





ミオコ「ず~っと
会えてなかったもん!」





ナオヤ「そだな~!」





ミオコ「てか、なんで
お姉ちゃんと
高校違うの?」





めあり「志望校が
違うからだよ。
ナオヤの方が頭いいしね」





ナオヤ「・・・」





ミオコ「あ・・・そっか~!
なるほど、なるほど!」





シーーン・・・





ミオコ「あ!
お菓子とりに
行ってくるわ~!
じゃ」





バタン





ナオヤ「怒ってる?
俺が家に来たこと・・・」





めあり「別に」





ナオヤ「正直にいうと・・・?」





めあり「別に」





ナオヤ「言ってよ!
正直に!」





めあり「じゃあさ・・・
ナオヤは無神経なんだよ!!
わかる?」





ナオヤ「っ・・・!」





めあり「私が、高校別れるのも、
ミオコがナオヤ好きなのも・・・」





ナオヤ「知ってるよ!」





めあり「知らなかったでしょ?!」





ナオヤ「知ってるよ。
だけど・・・
最後かも知れないから・・・
暗くなりたくなかったんだよ・・・」





めあり「だとしても・・・」





ナオヤ「いいニュースと
悪いニュース
どっち聞きたい?」





めあり「・・・悪い方から」





ナオヤ「俺、最近のめあり嫌い」





めあり「・・・」





ナオヤ「一緒にいても・・・
つまんない。
笑わないし・・・!」





めあり「それは・・・!!」





ナオヤ「だから、
気づいた。
俺のせいだって」





めあり「・・・」





ナオヤ「いいニュースは・・・」





めあり「ないんでしょ。
いいよ。
無理しなくて」





ナオヤ「めありと高校生活・・・
一緒に楽しむ」





めあり「・・・え?」





ナオヤ「一緒の高校行くから」





めあり「ん?
どーいうこと?」





ナオヤ「そのまんま。
嘘ついてた。
俺、行く予定のところ落ちた」





めあり「!!」





ナオヤ「だから、明るく
生きていくしかなかった。
けど、めありと一緒の
高校行けて、
めちゃ嬉しかった」





めあり「ナオヤ・・・
今まで、ごめんなさい。
私が無神経だった・・・」





ナオヤ「俺こそ・・・ごめん。
何も考えないで・・・」





めあり「ううん。
でも、高校生活
楽しみになったな」





ナオヤ「めあり・・・
好きだよ」





めあり「私も・・・
ナオヤが好き」







*end*

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