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片道3年通学路

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:オモコーLove

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.12.03

いつもの道が、違って見える。





ちょっとした変化に気づく。





私の変化に、
キミは気づいてくれない。





ミユウ「・・・ノン! シャノン!」





シャノン「んー、なに?」





ミユウ「今の授業、完全に寝てたでしょ」





シャノン「えへへ、だって
タイクツなんだもん・・・笑」





私は、シャノン!
うるさい不器用のJKなのだっ!





ミユウは、中1からの親友で
彼氏持ち。





イルマ「ったく、男子かよ」





こいつは、私の幼なじみ!





な、なんと小1から
ずーっと同クラなんだ・・・





ってことは、10年間・・・!!





シャノン「男女、関係ありませーんだ」





=ざわざわ=





ミユウ「うん?」





イルマ「なんだ・・・?」





シャノン「この声は・・・1‐Aだ!」





=がらがら=





シャノン「どうしたの?」





ミズリン「あんなが今度
ドラマに出るんだって!」





ミユウ「マジか―」





あんなとは、
星乃あんなのこと。





小さいころから
雑誌の専属モデル!





シャノン「女子の憧れだわ~」





イルマ「ま、シャノンには
そんな女子力ねぇもんな!」





シャノン「ふっつーに傷つくんだけど!
イルマには、乙女心がわかんないから
そんなこと言うんでしょー?」





ミユウ「ふふっ。
仲がいいんだか、悪いんだか」





イルマ「仲がいいなんか
1度も思ったことないけどな」





シャノン「それはこっちの
セリフですーだ」





いーつもこんなんだ。





イルマって
一言余計なんだよなー。





ホント困っちゃう。





でも・・・
なんか楽しい。















・*。・ 翌日 ・。*・





シャノン「ふわぁぁぁわ・・・」





イルマ「おい、まだ寝ぼけてんのか?」





シャノン「うるさいなぁ笑」





イルマ「笑・・・あのさっ」





シャノン「うん?」





イルマ「・・・実は、視力がついに
0.01にまで下がったんだぜ」





シャノン「ドヤ顔で言うな!
つーか、ゲームやりすぎ!」





イルマ「だよなー・・・」





私は、このあとすごく
後悔した。





なんで
気づかなかったんだろう。















*・*・・・*・・・*・*





ハルト「俺、ずっと前から
伊藤のこと好きだった」





シャノン「え・・・っ?」





ハルトは学年1のモテ男で、
告られたら断る女子は
いないとか・・・





でも。





シャノン「あ、ごめん・・・」





=ダダダダ=





なんで
逃げちゃったんだろ!





イルマ「おう、ハルトに
告られたんだって?笑」





シャノン「・・・・・」





イルマ「で、返事は?」





シャノン「断った」





イルマ「へぇ、なんで?」





シャノン「わかんない」





イルマ「初めて告られたんだろー、
もったいねぇな」





シャノン「なんでよ・・・
なんで気づいてくれないの!?
イルマのバカっ・・・!!泣」





=ダダダダ=





イルマ「なんで泣いてんだよ」





あんなにイルマに言ったのは
初めてだ。





=バンっ=





シャノン「あ、ごめんなさい!」





ミユウ「ど、どーしたの?」





シャノン「ミユウーーーー!泣」





・・・出来事説明中・・・





シャノン「なんであんなに
言っちゃったんだろ・・・」





ミユウ「恋じゃない?」





シャノン「っそ、そんなわけないって!」





ミユウ「だって、どーでもいい人になんて
きつく言わないでしょ?」





シャノン「恋?」





ミユウ「失ってからじゃ遅いんだよ?」















・*。・ 下校中 ・。*・





イルマがいないだけで
ものすごい静かだ・・・





シャノン(謝った方がいいのかなぁ・・・
でもなぁ)





結局今日は
イルマに謝らなかった。















・*。・ 次の日 ・。*・





=ざわざわ=





シャノン「おはよー」





ミユウ「た、大変なの!!」





シャノン「??」





ミユウ「イルマ君が・・・
いなくなった・・・っ」





シャノン「え!? どういうこと!?」





ミユウ「なんか、転校とかいう
うわさなんだけど・・・」





シャノン「そっか・・・」





ミユウ「心配じゃないの?」





シャノン「そのうち戻ってくるでしょ。
それに、別に私に関係ないし」





ミユウ「そう」





私のうそつき!





ホントは、誰よりも心配なくせに!





どーでもよくなんかないのに・・・















*・*・・・*・・・*・*





=下校チャイム=





いつもの帰り道の通学路には、
イルマの笑い声と、
私の笑い声が響いていた。





イルマが私の気もちに
気がつかなかったんじゃなくて、
私がイルマの変化に
気づいてあげられなかったんだ





シャノン「イルマ・・・ごめん・・・泣」





《失ってからじゃ遅いんだよ?》





そんなの、わかってるよ!!





=ダダダダ=















・*。・ 帰宅 ・。*・





シャノン「ただいまー」





ママ「あ、シャノンー、
ポストみて来てくれる?」





シャノン「はいはーい」





=カチャ=





シャノン「えーっと、新聞に、
ママ宛の広告に、私宛の手紙?
ママー、ここ置いとくよー」















・*。・ 部屋 ・。*・





誰からだろ?





シャノン「イルマ!?」





――――――――――――――――――――
―――――
ごめん、シャノン。
突然いなくなってビックリしたか?

俺、留学してるんだ。
シャノンには、どうしてもいえなくて。
3年後にまた戻ってくるから。

それから、いつもからかって悪かったな。
でも、俺は楽しかったけどな。
シャノンといつも笑ってはしゃいで。

俺、シャノンが好きだって気づいたんだ。
留学してから、寂しいって。
俺には、シャノンがいなきゃだめなんだって。
まぁ、失って初めて気づくって感じか。

シャノンが好きだ。
だから3年後まで待っててな。
帰ってきたら、即行シャノンのとこに行くからな。
―――――
――――――――――――――――――――





シャノン「イルマ・・・泣」





その日、私はずっと泣いていた。





次の日、目腫れたけど。















・*。・ 3年後 ・。*・





イルマ「シャノン!」





シャノン「イルマ!」





私たちは、あの思い出の
「片道3年通学路」で再会した。





これからは
離れないぞっ♪







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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