金曜日の塾 ~先生と喋れる90分間~

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:吹雪

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.08.03

私が恋した人は
塾の先生でした。





*・.*・.*・.*・.*・.*





はじめまして!
中学2年生の
伊藤シャノンです!





私は、ニコラ塾という
塾に通ってます!





ニコラ塾は
個別指導塾で、
1人の先生に
3~4人の生徒がいて
勉強していきます。





私はニコラ塾が
大好きです。





楽しくて
毎日来たいぐらい
大好きです!





たまにドキドキする時も
あります。





塾である小テスト?





それも違う意味
ドキドキするけど・・・





私は特に金曜日に
ドキドキしてます。





その理由は・・・





?「伊藤さん、
今日も元気だね~!」





シャノン「うん!
今日も元気!」





この人は
内田蓮先生。





ニコラ塾で
アルバイトをしている
大学3年らしいです。





レン「今日も数学だね~」





シャノン「えー、嫌だなぁ・・・」





レン「って言っておきながら
頑張ってるじゃん笑」





シャノン「それもそうだね~」





先生の好きなところは、笑顔。





先生の笑顔を見ると
ドキドキするし
こっちも笑顔になる。





いつも私服が
ありのままでいてくれて・・・





私に裏表なく
接してくれる。





やっぱ好きだなぁ。













*。・ 次の週の月曜日 ・。*





?「おはよう!
シャノン!」





シャノン「あ! ミユウ!」





この子は松田ミユウ。
同じクラスで、
1番の親友です!





ミユウは学校一の美少女で
自慢の親友です!





ミユウ「どうしたの?
なんか元気ないね?」





シャノン「内田先生
カッコイイなぁ~」





ミユウ「また?
そろそろ現実みなよ」





シャノン「????」





ミユウ「だってさぁ、
先生と生徒みたいな
ものでしょ?」





シャノン「まぁねぇ・・・」





ミユウ「そんなのマンガと
ドラマの世界しかないよ」





シャノン「でも!
恋に制限なんてないよ!」





ミユウ「まぁねぇ・・・」





先生と会えるのは
金曜日の90分間。





たったの90分だけでも
ドキドキする・・・





プライベートとかでも
喋ってみたいなぁ。













*。・ 金曜日 ・。*





内田先生には
私以外の生徒もいる。





もちろん勉強する
ところだから
他の生徒と喋るのは
あたりまえ。





でも。





少しだけ
寂しい・・・





やきもちなのかな?













*。・ 次の週の月曜日 ・。*





ミユウ「でね!
お兄ちゃんがね!
って聞いてる?
シャノン!」





シャノン「・・・・・・」





ミユウ「シャノン!!!」





シャノン「うわっ!
ごめん、
聞いてなかった・・・」





ミユウ「シャノン大丈夫?
体調でも悪いの?」





シャノン「うんうん、
平気だよ」





ミユウ「・・・・・・」





先生の気持ちが
知りたい・・・













*。・ 金曜日 ・。*





レン「さぁー、
今日も頑張ろうか!」





シャノン「う、うん!
今日も頑張ろ!
数学!」





レン「さて、どこから
やろうかシャノンさん?」





シャノン「え?」





レン「??????」





シャノン「今、シャノンさんって
名前で呼んでくれた!」





レン「あっ!
なんかごめん・・・」





シャノン「うれしい!
ねぇ!
これからも名前で
シャノンさんって呼んでほしい!」





レン「え、いいけど・・・」





シャノン「ありがとう!
蓮先生!」





レン「シャノンさんも俺のこと、
名前呼びしてる笑笑」





シャノン「だめ?」





レン「いいよ、
こっちも名前で
呼んでくれると
嬉しいし」





シャノン「じゃあ数学やろ~!
次のテスト数学で
100点とる!」





レン「おー!
すごい目標だね!」





今日は特に楽しかった。





シャノンさんって
名前呼びしてくれて
嬉しかったなぁ。













*。・ 月曜日 ・。*





シャノン「ミユウ!
聞いて聞いて
あのね!」





ミユウ「どうしたの?
なんかいつもより
何倍も元気だね」





シャノン「あのね!
蓮先生が私のこと
シャノンさんって名前で呼んで
くれたんだよ!
それで私も先生のこと
蓮先生って
呼ぶことになったんだ!」





ミユウ「おー!
名前呼びになったの!
すごい急展開じゃん!」





シャノン「本当にうれしくて!」





ミユウ「そういえばさぁ
私のお兄ちゃん知ってる?」





シャノン「あー、
オオゾラさん?」





ミユウのお兄ちゃん、
オオゾラさんは
大学3年生らしい。





ミユウ「それで、
お兄ちゃんが通ってる
ニコラ大学にね!
その、内田蓮っていう
学生がいるんだって!」





シャノン「!!!!」





ミユウ「その蓮っていう人が
お兄ちゃんと同じグループで
勉強してるんだって!」





シャノン「すごい偶然!
何の勉強してるの?」





ミユウ「確か、
数学の先生になるための
勉強してるんだって」





数学かぁ。





先生も一生懸命
頑張ってるんだなぁ。





ミユウ「でね!
お兄ちゃんたちが通ってる
ニコラ大学で来月
学園祭があるんだって!
それ一緒に行かない?」





シャノン「えっ! いいの?」





ミユウ「いいよ!
私もお兄ちゃんの学校生活
見てみたいし」





シャノン「ミユウありがとう~!」











*・*・* *・* *・*・*





学園祭に行く日が
近くなるにつれて
ドキドキが止まらなくて。





学園祭に行くことは
先生には内緒にしておいた。







そして学園祭前日。





~~LINE~~





シャノン《明日が楽しみすぎる!》





ミユウ《それな!》





シャノン《ねぇ、私って
内田先生に恋しても
いいのかな?》





ミユウ《今?》





シャノン《なんか自信が
なくなってきた・・・》





ミユウ《うーむ》





ミユウ《でも、前シャノンが
恋に制限なんてないよ!
って言ってたじゃん!》





シャノン《確かに・・・》





ミユウ《自分に自信をもって
頑張っていれば
少しでもいいこと
あると思うなぁ》





シャノン《み、みゆう~泣》





ミユウ《まぁ明日は
何があっても楽しも!
頑張ろ!》





シャノン《ありがと笑笑》





明日は何があっても
自信をもっていこ!





まぁ、先生に会えるかも
わからないのに。





こんなに悩んでても
しょうがないよね。













*。・ 学園祭当日 ・。*





シャノン「ミユウ!
お待たせ~」





ミユウ「遅いよ!
早く、もう始まってるよ!」





学園祭はとっても
楽しくて。





カフェ、お化け屋敷、
演奏会、色々あって。





時間を忘れていた。





ミユウ「シャノン!
こっちこっち!」





シャノン「あっ!
えっと・・・」





オオゾラ「初めてまして
ミユウの兄のオオゾラです。
いつもミユウが
お世話になってます」





シャノン「あっ、
は、はじめまして!
伊藤シャノンといいます!」





ミユウ「お兄ちゃん!
今何してるの?」





オオゾラ「えっ今は
休憩時間だけど」





ミユウ「えっ!
じゃあ2人で
お店とか行こ!」





オオゾラ「えっ!
じゃあシャノンちゃんは?」





シャノン「私は、
別に大丈夫ですよ」





オオゾラ「えっじゃあ・・・
お言葉に甘えて」





シャノン「いえいえ、
ゆっくりとどうぞ」





オオゾラ「でも、1人だと
危ないかな?
・・・あっ蓮だ!」





レン「あ、オオゾラ・・・」





シャノン、レン「あっ!」





オオゾラ「そういえば2人とも
知り合いなんだよね」





レン「うん」





オオゾラ「じゃあ休み時間の
90分だけ
一緒にいてあげてよ」





シャノン「えっ!」





レン「別に俺はいいけど・・・
シャノンさんは?」





シャノン「えっ、
べ、別に大丈夫です・・・」





オオゾラ「じゃあ2人90分後
ここに集合ということで」





ドキドキする。





しかも2人っきり!!!





すると、ミユウが
私に向かって口パクで、





(シャノン! 頑張れ~!)





絶対自分
今顔真っ赤だ。





先生は
どう思ってるの?













*・*・* *・*





レン「どこ行きたい?」





シャノン「えっ、あの、
お化け屋敷行きたい!」





レン「行く思ったわ~笑笑」





シャノン「!!!」





レン「大学では蓮でいいよ、
塾じゃないし」





シャノン「えっ、いいの!
じゃあ・・・蓮」





レン「ありがと、シャノン」





なんか恋人みたいだなぁ。















*・*・* *・*





お化け屋敷入ったの
今日で2回目だけど
怖かった~。





レン「なんか塾のシャノンと
プライベートのシャノン
全然違うな」





シャノン「それほめてるの?」





レン「笑笑」





シャノン「次どうする?」





レン「次さ、
フードコードで休憩しよ、
おごるよ」





シャノン「えっ、いいよ」





レン「いいの!
こういうところでは
男が払うの」





シャノン「じゃあ! 私、
タピオカミルクティーがいいな!」





レン「オッケー」

















*・*・* *・*





シャノン「美味しいね」





レン「うん」





シャノン、レン「・・・・・・・・・・・・」





シャノン、レン「あ、あのさ!」





シャノン、レン「え、」





シャノン「あっ、先どうぞ」





レン「あっ、あの、
シャノンって
好きな人っている?」





シャノン「えっ、私も
蓮好きな人いるって
聞こうとしてた・・・」





レン「笑笑」





シャノン「私から言わせて! 私!」





レン「まって、
俺から言わせて!」





シャノン「えっ」





レン「俺、ずっと前から
シャノンのことが
好きでした!」





シャノン「・・・・・・」





レン「俺と付き合ってください!」





シャノン「私も蓮のことが
好きでした」





レン「!」





シャノン「こんな私でもよければ
よろしくお願いします」





レン「あ、ありがとう!!」





シャノン「塾では今までどおり
蓮先生って呼ぶけど、
デートとか
プライベートでは・・・」





レン「蓮って呼べよ!」





シャノン「大好きだよ!
蓮!」





レン「俺も大好きだよ、
シャノン!」

















*・*・* *・* *・*・*





次の日学校でミユウに
恋人になったことを
報告したら・・・





ミユウ「シャノン~おめでと~泣」





泣きながら
お祝いしてくれて





オオゾラさんも
お祝いしてくれました。





うれしくて。













*。・ 金曜日 ・。*





シャノン「さぁ!
今日も数学頑張ろうか!」





レン「やる気すごいね」





シャノン「先生も数学の先生
目指して
頑張らなくちゃね」





レン「笑笑、
ありがとう」





私、先生といると
笑顔でいられるよ。





先生大好きだよ。





レン「シャノンさん、
耳かして」





シャノン「?」





私は耳を近づけて





先生は小声で





レン(大好きだよ)





私も先生の耳に小声で





シャノン(私も大好きだよ)







*オワリ*
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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